電磁気学ⅡB

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 電磁気学ⅡB
科目番号 0143 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 サーウェイ、科学者と技術者のための物理学Ⅲ 電磁気学、学術図書出版
担当教員 梅田 幹雄

到達目標

(科目コード:31096,英語名:Electromagnetics ⅡB)
この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育目標との関連の順で次に示す。①物質内の磁気を説明できる。20%(c1)、(d1)、②電磁誘導を説明でき,誘導起電力を計算できる。30%(c1)、(d1)、③自己インダクタンス・相互インダクタンスを説明・計算できる。30%(c1)、(d1)。④磁気エネルギー・電磁波を説明できる。20%(c1)、(d1)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ビオサバールの法則・アンペールの法則を詳細に説明・計算できる。ビオサバールの法則・アンペールの法則を説明・計算できる。ビオサバールの法則・アンペールの法則を概ね説明・計算できる。左記に達していない。
評価項目2電流に作用する力やローレンツ力を詳細に説明できる。電流に作用する力やローレンツ力を説明できる。電流に作用する力やローレンツ力を概ね説明できる。左記に達していない。
評価項目3電磁誘導と誘導起電力を詳細に説明・計算できる。電磁誘導と誘導起電力を説明・計算できる。電磁誘導と誘導起電力を概ね説明・計算できる。左記に達していない。
評価項目4自己・相互インダクタンスと磁気エネルギーを詳細に説明・計算できる。自己・相互インダクタンスと磁気エネルギーを説明・計算できる。自己・相互インダクタンスと磁気エネルギーを概ね説明・計算できる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 (c1) 説明 閉じる
学習・教育到達目標 (d1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この科目は企業で磁性体や強誘電体の研究・開発・設計等を担当していた教員が、その経験を活かし、主に磁場内で発生する物理現象とそれらを支配する法則に関し、講義形式で授業を行うものである。
〇関連する科目:電磁気学ⅡA(前期履修)、センサー工学(次年度履修)、電子制御基礎工学(前期履修)
授業の進め方・方法:
この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習としてレポート課題などを実施する。授業では必ずノートを取ること。授業で行った例題・課題等を各自で解けるようにしておくこと。
注意点:
電磁気学Ⅰ及び電磁気学ⅡAの内容を再度復習しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 電流と抵抗 電流と抵抗の関係を説明できる。
2週 電荷・電流に作用する磁気力 電荷・電流に作用する磁気力を説明できる。
3週 ローレンツ力・ホール効果 ローレンツ力・ホール効果を説明できる。
4週 ビオ・サバールの法則 ビオ・サバールの法則を説明し、これを用いた計算ができる。
5週 アンペールの法則 アンペールの法則を説明し、これを用いた計算ができる。
6週 磁気に関するガウスの定理、変位電流とアンペール・マクスウェルの法則 磁気に関するガウスの定理、変位電流とアンペール・マクスウェルの法則を説明できる。
7週 中間試験 試験時間:50分
8週 試験解説。物質内の磁気1
試験解説を行う。磁性体と磁化、磁束密度を説明できる。
4thQ
9週 物質内の磁気2 磁性体と磁化、磁束密度を説明できる。
10週 ファラデーの法則・レンツの法則 ファラデーの法則・レンツの法則を説明できる。
11週 誘導起電力と発電機・渦電流と誘導加熱 誘導起電力を説明し、その用途を説明できる。
12週 自己インダクタンス 自己ンダクタンスを説明・計算できる。
13週 相互インダクタンス 相互インダクタンスを説明・計算できる。
14週 磁場のエネルギー 磁場のエネルギーを説明できる。
15週 磁気回路と電磁波の性質 磁気回路と電磁波の性質を説明できる。
16週 期末試験
17週:試験解説と発展授業
試験時間:50分
17週:試験解説を行い、最近のトピックスを概説する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電磁気導体の性質を説明でき、導体表面の電荷密度や電界などを計算できる。4後1
磁性体と磁化及び磁束密度を説明できる。4後8,後9
電流が作る磁界をビオ・サバールの法則を用いて計算できる。4後4
電流が作る磁界をアンペールの法則を用いて計算できる。4後5
磁界中の電流に作用する力を説明できる。4後2
ローレンツ力を説明できる。4後3
磁気エネルギーを説明できる。4後14
電磁誘導を説明でき、誘導起電力を計算できる。4後11
自己誘導と相互誘導を説明できる。4後12
自己インダクタンス及び相互インダクタンスを求めることができる。4後13

評価割合

中間試験期末試験練習問題や課題合計
総合評価割合405010100
基礎的能力2025550
専門的能力2025550
分野横断的能力0000