卒業研究

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 卒業研究
科目番号 0158 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 10
開設学科 電子制御工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 10
教科書/教材
担当教員 佐藤 拓史,上村 健二,電子制御工学科 全教員

到達目標

(科目コード:31050、英語名:Graduation Research)
この科目は長岡高専の教育目標の(B), (D), (E),(F), (G)と主体的に関わる.
この科目の到達目標と,成績評価上の重み付け,各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を,到達目標,評価の重み,関連する目標の順で次に示す.
①各自のテーマについて研究を完了する 40% (d2),(e1),(e2),(g1),(g2)
②研究過程で生じる諸問題を解決すべく,自主的に活動する 20% (e1),(e2),(g1),(g2)
③論文執筆を通して,文書作成技術を身につける 20% (b1),(b2),(f1)
④研究発表の仕方を身につける 20% (b2),(f2)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
①各自のテーマについての研究設定した目的からさらに進んだ研究を完了する。設定した目的について研究を完了する。設定した目的について研究を概ね完了する。左記に達していない。
②研究過程で生じる諸問題を解決すべく,自主的な活動研究過程で生じる諸問題を自主的に解決できる。研究過程で生じる諸問題を自主的に概ね解決できる。研究過程で生じる諸問題をアドバイスをもらいながら解決できる。左記に達していない。
③論文執筆を通した文書作成技術論文執筆を通して,文書作成技術を身につける。論文執筆を通して,文書作成技術を概ね身につける。論文執筆を通して,文書作成技術がアドバイスをもらいながら身につける。左記に達していない。
④研究発表の仕方研究発表の仕方を修得する。研究発表の仕方を概ね修得する。研究発表の仕方をアドバイスをもらいながら修得する。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
多くの場合、指導教官が取り組んでいる研究課題に関連した課題が与えられ、研究グループに参加して分担する研究を行う。
 ○関連する科目:電子制御工学実験Ⅳ(前年度履修),電子制御ゼミナール(前年度履修),科学技術英語I(前年度履修),企業実習I,II(前年度履修),電子機械システム工学特別研究I(次年度前期履修)
授業の進め方・方法:
教員の指導のもと、各自で研究テーマを設定し、研究計画を立案、遂行していく。これまでの授業や実験で修得したことを基礎にして、研究の進め方、工学的問題の解決方法を学ぶ。さらに、論文執筆や研究発表を通して、自己の考えを筋道立てて他人に伝えることができるよう訓練する。
注意点:
卒業研究で大切なことは、自らが進んで行動し、実際に研究、調査をすることである。自発的な学習態度が不可欠である。あとで振り返ってみて「良かった」と思えるかどうかは、自身の取り組み次第であろう。ここでの経験は、社会に出ても進学しても必ず生きてくるはずである。積極的な取り組みを期待する。日頃の研究の取り組み状況を総合的に評価する。ただし、卒研発表をしない、期限までに卒業論文が完成しない、日頃の取り組み状況が著しく悪い、のいずれかに該当する場合には不合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 研究計画の立案,調査,ゼミナール
2週 研究計画の立案,調査,ゼミナール
3週 資料収集,実験,調査,ゼミナール
4週 資料収集,実験,調査,ゼミナール
5週 資料収集,実験,調査,ゼミナール
6週 資料収集,実験,調査,ゼミナール
7週 資料収集,実験,調査,ゼミナール
8週 資料収集,実験,調査,ゼミナール
2ndQ
9週 資料収集,実験,調査,ゼミナール
10週 資料収集,実験,調査,ゼミナール
11週 資料収集,実験,調査,ゼミナール
12週 資料収集,実験,調査,ゼミナール
13週 資料収集,実験,調査,ゼミナール
14週 資料収集,実験,調査,ゼミナール
15週 資料収集,実験,調査,ゼミナール
16週
後期
3rdQ
1週 資料収集,実験,調査,ゼミナール
2週 資料収集,実験,調査,ゼミナール
3週 資料収集,実験,調査,ゼミナール
4週 中間発表会
5週 資料収集,実験,調査,ゼミナール
6週 資料収集,実験,調査,ゼミナール
7週 資料収集,実験,調査,ゼミナール
8週 資料収集,実験,調査,ゼミナール
4thQ
9週 資料収集,実験,調査,ゼミナール
10週 資料収集,実験,調査,ゼミナール
11週 資料収集,実験,調査,ゼミナール
12週 論文準備
13週 発表会
14週 論文作成
15週 論文提出
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3
技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。3
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。3
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。3
情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3
専門的能力分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。1
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。1
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。1
情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】標準的な開発ツールを用いてプログラミングするための開発環境構築ができる。2
要求仕様にあったソフトウェア(アプリケーション)を構築するために必要なツールや開発環境を構築することができる。2
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力0000000
専門的能力00000100100
分野横断的能力0000000