この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる。この科目の到達目標と,各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を,到達目標,評価の重み,学習教育目標との関連の順で示す。①実験のフローチャートの記入方法を身につける。20%(d2),②基礎的な資料の調査方法を身につける。20%(d4),③実験レポートの書き方を身につける。60%(d4)。
概要:
レポートは目的や内容によってその書き方はいろいろであり,企業,大学など研究機関によっても異なる。しかし,おおよそは決まった形式で書かれるべきものであり,良い例文を見習って書き,その形式に慣れることが大切である。本授業では実際に実験を行いながら,その実験に対するレポートを書く中で,基礎的な資料調査方法や実験レポートの書き方を習得する。
○関連する科目:物質工学実験(分析)(次年度履修)
授業の進め方・方法:
「物質工学実験(化学)」と対の授業であり,毎回異なるテーマの実験を行い,それに対するレポートの作成を行う。各実験前に事前準備に関するレポート(フローチャート)を提出し,各実験終了後,実験結果報告に関するレポートを期限までに提出する。
注意点:
「物質工学実験(化学)」と対の授業であり,実験とそれに対するレポートの作成を行うので,欠席しないことが重要である。各実験前に事前準備に関するレポート(フローチャート)を提出し,各実験終了後,実験結果報告に関するレポートを作成し,期限を厳守して提出すること。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
実験への取り組み方,実験ノートの作成,実験方法の予習の仕方およびフローチャートの書き方 |
実験への取り組み方,実験ノートの作成,実験方法の予習の仕方およびフローチャートの書き方を理解する
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2週 |
レポートの書き方,実験(ガスバーナーの使い方とガラス細工) |
実験(ガスバーナーの使い方とガラス細工)を理解し,レポートの作成方法を身に付ける。
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3週 |
レポートの書き方,実験(濾過) |
実験(濾過)を理解し,レポートの作成方法を身に付ける。
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4週 |
レポートの書き方,実験(蒸溜) |
実験(蒸溜)を理解し,レポートの作成方法を身に付ける。
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5週 |
レポートの書き方,実験(水の電気分解,電子天秤の使い方) |
実験(水の電気分解,電子天秤の使い方)を理解し,レポートの作成方法を身に付ける。
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6週 |
レポートの書き方,実験(アンモニアの生成,水とナトリウムの反応) |
実験(アンモニアの生成,水とナトリウムの反応)を理解し,レポートの作成方法を身に付ける。
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7週 |
レポートの書き方,実験(マグネシウムの原子量測定) |
実験(マグネシウムの原子量測定)を理解し,レポートの作成方法を身に付ける。
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8週 |
レポートの書き方,実験(硫酸銅水溶液の電気分解) |
実験(硫酸銅水溶液の電気分解)を理解し,レポートの作成方法を身に付ける。
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4thQ |
9週 |
レポートの書き方,実験(アルコールとフェノール) |
実験(アルコールとフェノール)を理解し,レポートの作成方法を身に付ける。
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10週 |
レポートの書き方,実験(中和滴定) |
実験(中和滴定)を理解し,レポートの作成方法を身に付ける。
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11週 |
レポートの書き方,実験(金属のイオン化傾向とボルタ電池) |
実験(金属のイオン化傾向とボルタ電池)を理解し,レポートの作成方法を身に付ける。
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12週 |
レポートの書き方,実験(炭水化物) |
実験(炭水化物)を理解し,レポートの作成方法を身に付ける。
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13週 |
レポートの書き方,実験(タンパク質とアミノ酸) |
験(タンパク質とアミノ酸)を理解し,レポートの作成方法を身に付ける。
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14週 |
レポートの書き方の総括1 |
提出したレポートを振り返り,より良いレポートの作成方法について理解を深める。
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15週 |
レポートの書き方の総括2 |
提出したレポートを振り返り,より良いレポートの作成方法について理解を深める。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学(一般) | 化学(一般) | 代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。 | 3 | |
洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。 | 3 | |
物質が原子からできていることを説明できる。 | 3 | |
単体と化合物がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。 | 3 | |
同素体がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。 | 3 | |
純物質と混合物の区別が説明できる。 | 3 | |
混合物の分離法について理解でき、分離操作を行う場合、適切な分離法を選択できる。 | 3 | |
物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。 | 3 | |
水の状態変化が説明できる。 | 3 | |
物質の三態とその状態変化を説明できる。 | 3 | |
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。 | 3 | |
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。 | 3 | |
原子の構造(原子核・陽子・中性子・電子)や原子番号、質量数を説明できる。 | 3 | |
同位体について説明できる。 | 3 | |
原子の電子配置について電子殻を用い書き表すことができる。 | 3 | |
価電子の働きについて説明できる。 | 3 | |
原子のイオン化について説明できる。 | 3 | |
代表的なイオンを化学式で表すことができる。 | 3 | |
原子番号から価電子の数を見積もることができ、価電子から原子の性質について考えることができる。 | 3 | |
元素の性質を周期表(周期と族)と周期律から考えることができる。 | 3 | |
化学実験 | 化学実験 | 実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。 | 3 | |
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。 | 3 | |
測定と測定値の取り扱いができる。 | 3 | |
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。 | 3 | |
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。 | 3 | |
ガラス器具の取り扱いができる。 | 3 | |
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。 | 3 | 後7 |
試薬の調製ができる。 | 3 | 後7 |
代表的な気体発生の実験ができる。 | 3 | |
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。 | 3 | |
人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。 | 3 | |
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。 | 3 | |
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。 | 3 | |
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。 | 3 | |
工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学についての基礎的原理や現象を、実験を通じて理解できる。 | 3 | |
物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | 後7,後11 |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | 後7 |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | 後7 |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | 後7 |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | 後7 |