分析化学

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 分析化学
科目番号 0035 科目区分 専門 / 必履修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 井村 久則 、基礎から学ぶ分析化学、 化学同人 、2015 年
担当教員 奥村 寿子

到達目標

この科目は長岡高専の教育目標(D)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習教育目標との関連の順で示す。
①分析化学の基礎理論を習得する (d1) 35%
②分析化学についての実験操作の理論的背景を理解する (c2) 35%
③分析化学と他の科学分野との関連を理解する (e1) 30%

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1①について80%以上理解している①について60%以上理解している①について50%以上理解していない
評価項目2②について80%以上理解している②について60%以上理解している②について50%以上理解していない
評価項目3③について80%以上理解している③について60%以上理解している③について50%以上理解していない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
分析化学は、物質情報を取り扱うための基盤となる学問である。本講義では、一般化学の基礎知識をもとに、分析化学の基礎理論を学び、水溶液の酸塩基平衡、沈殿平衡、錯形成平衡および酸化還元平衡などの化学平衡に対して、論理的に理解できることを目標とする。
 ○関連する科目:無機化学Ⅰ(3学年前期履修)、物理化学Ⅰ(3学年前期履修)
授業の進め方・方法:
教科書の章にそって授業を進める。
授業のはじめに、前回の授業内容の小テストを実施する。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 可逆な化学反応と平衡定数 可逆な化学反応と平衡定数について理解する
2週 濃度と活量 濃度と活量について理解する
3週 ギブズエネルギー ギブズエネルギーについて理解する
4週 酸と塩基 酸と塩基について理解する
5週 酸の解離平衡(1) 酸の解離平衡について理解する
6週 塩基の解離平衡(2) 塩基の解離平衡について理解する
7週 pH pHについて理解する
8週 前期中間試験 試験時間:50分
2ndQ
9週 酸の解離平衡(2) 酸の解離平衡について理解する
10週 塩基の解離平衡(2) 塩基の解離平衡について理解する
11週 ヘンダーソン-ハッセルバルヒの式 ヘンダーソン-ハッセルバルヒの式について理解する
12週 緩衝液 緩衝液について理解する
13週 中和滴定 中和滴定について理解する
14週 二塩基酸の中和滴定 二塩基酸の中和滴定について理解する
15週 前期末試験 試験時間:50分
16週 試験解説と発展授業
後期
3rdQ
1週 錯形成平衡 錯形成平衡について理解する
2週 キレート滴定 キレート滴定について理解する
3週 錯形成平衡の応用 錯形成平衡の応用について理解する
4週 酸化と還元 酸化と還元について理解する
5週 酸化還元平衡(1) 酸化還元平衡について理解する
6週 酸化還元平衡(2) 酸化還元平衡について理解する
7週 後期中間試験 試験時間:50分
8週 電位差滴定 電位差滴定について理解する
4thQ
9週 溶解平衡(1) 溶解平衡について理解する
10週 溶解平衡(2) 溶解平衡について理解する
11週 沈殿滴定 沈殿滴定について理解する
12週 溶媒抽出 溶媒抽出について理解する
13週 液-液分配平衡 液-液分配平衡について理解する
14週 金属イオンの溶媒抽出 金属イオンの溶媒抽出について理解する
15週 後期末試験 試験時間:50分
16週 試験解説と発展授業

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野分析化学電離平衡と活量について理解し、物質量に関する計算ができる。4前1
溶解度・溶解度積について理解し必要な計算ができる。4後9,後10
沈殿による物質の分離方法について理解し、化学量論から沈殿量の計算ができる。4後11
強酸、強塩基および弱酸、弱塩基についての各種平衡について説明できる。4前4
強酸、強塩基、弱酸、弱塩基、弱酸の塩、弱塩基の塩のpHの計算ができる。4前5,前6,前9,前10
緩衝溶液とpHの関係について説明できる。4前7,前11,前12
錯体の生成について説明できる。4後1
陽イオンや陰イオンの関係した化学反応について理解し、溶液中の物質の濃度計算(定量計算)ができる。4前2
中和滴定についての原理を理解し、酸及び塩基濃度の計算ができる。4前13
酸化還元滴定についての原理を理解し、酸化剤及び還元剤の濃度計算ができる。4後4,後5,後6
キレート滴定についての原理を理解し、金属イオンの濃度計算ができる。4後2,後3
イオン交換による分離方法についての概略を説明できる。4
溶媒抽出を利用した分析法について説明できる。4

評価割合

定期試験(前期中間)定期試験(前期期末)定期試験(後期中間)定期試験(後期期末)その他の試験合計
総合評価割合1515153520100
基礎的能力101010201060
専門的能力555151040
分野横断的能力000000