物理A

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 物理A
科目番号 0037 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 植松恒夫、酒井啓司、下田正 編: 物理基礎 改訂版(啓林館)
担当教員 佐藤 秀一

到達目標

(科目コード:30610 英語名:Physics A)
① 力学に必要な諸概念や法則を理解する。
② 運動法則に基づく思考の仕方を身に付ける。
③ 異なる分野の様々な事象であっても,根底には物理法則が存在することを理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1力学に必要な諸概念や法則を詳細に理解する。力学に必要な諸概念や法則を理解する。力学に必要な諸概念や法則を概ね理解する。左記に達していない。
評価項目2運動法則に基づく思考の仕方を詳細に身に付ける。運動法則に基づく思考の仕方を身に付ける。運動法則に基づく思考の仕方を概ね身に付ける。左記に達していない。
評価項目3異なる分野の様々な事象であっても,根底には物理法則が存在することを詳細に理解する。異なる分野の様々な事象であっても,根底には物理法則が存在することを理解する。異なる分野の様々な事象であっても,根底には物理法則が存在することを概ね理解する。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
自然現象は一見多様ではあるが,その背後には規則性が成り立っている。物理学は,比較的少数の原理や法則から自然界に見られる様々な事象を考察する。2学年次の「物理」の授業では,まず古典物理学における運動方程式の思考過程,即ち事象における原因と結果との関係を考察することを中心に学習する。
授業の進め方・方法:
基本法則を具体的な問題に適用できるように問題演習を行う。
注意点:
物理の本質的な理解は,公式の暗記だけでは不十分である。各種物理量の定義,物理現象,物理法則について,教科書や問題演習によって正しく理解するよう努めてほしい。そのためには,日頃の予習と復習は不可欠である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス/物体の運動 物体の運動について理解する
2週 物体の運動:速度 速度について理解する
3週 物体の運動:加速度 加速度について理解する
4週 物体の運動:自由落下 自由落下について理解する
5週 物体の運動:鉛直投射 鉛直投射について理解する
6週 前期中間試験
7週 力と運動:力の表し方 力の表し方について理解する
8週 力と運動:力の合成と分解 力の合成分解について理解する
2ndQ
9週 力と運動:力のつり合い 力のつり合いについて理解する
10週 力と運動:作用反作用の法則 作用反作用の法則について理解する
11週 力と運動:運動の法則 運動の法則について理解する
12週 力と運動:いろいろな運動 色々な運動について理解する
13週 力と運動:摩擦力がはたらく場合 摩擦力がはたらく場合について理解する
14週 力と運動:圧力と浮力 圧力と浮力について理解する
15週 力と運動:圧力と浮力 圧力と浮力について理解する
16週 前期末試験
17週:試験解説と発展授業/仕事とエネルギー:仕事
試験時間 50分
17週:仕事について理解する
後期
3rdQ
1週 仕事とエネルギー:仕事の原理 仕事の原理について理解する
2週 仕事とエネルギー:仕事率 仕事率について理解する
3週 仕事とエネルギー:運動エネルギー 運動エネルギーについて理解する
4週 仕事とエネルギー:位置エネルギー 位置エネルギーについて理解する
5週 仕事とエネルギー:力学的エネルギーの保存 力学的エネルギーの保存について理解する
6週 仕事とエネルギー:保存力と力学的エネルギーの保存 保存力と力学的エネルギーの保存について理解する
7週 後期中間試験
8週 熱とエネルギー:熱と温度 熱と温度について理解する
4thQ
9週 熱とエネルギー:熱量,熱の利用 熱量,熱の利用について理解する
10週 波とエネルギー:波の伝わり方 波の伝わり方について理解する
11週 波とエネルギー:波の性質 波の性質について理解する
12週 波とエネルギー:音波 音波について理解する
13週 波とエネルギー:弦の振動 弦の振動について理解する
14週 波とエネルギー:気柱の振動 気柱の振動について理解する
15週 波とエネルギー:気柱の振動 気柱の振動について理解する
16週 後期末試験
17週:試験解説と発展授業/波とエネルギー:うなり
試験時間 50分
17週:うなりについて理解する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学簡単な場合について、円の方程式を求めることができる。3
放物線、楕円、双曲線の図形的な性質の違いを区別できる。3
簡単な場合について、不等式の表す領域を求めたり領域を不等式で表すことができる。3
積の法則と和の法則を利用して、簡単な事象の場合の数を数えることができる。3
簡単な場合について、順列と組合せの計算ができる。3
等差数列・等比数列の一般項やその和を求めることができる。3
総和記号を用いた簡単な数列の和を求めることができる。3
簡単な場合について、関数の極限を求めることができる。3
微分係数の意味や、導関数の定義を理解し、導関数を求めることができる。3

評価割合

試験課題小テスト合計
総合評価割合801010100
基礎的能力405550
専門的能力405550