科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 国語
科目番号 0047 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『精選現代文B』東京書籍(2年次購入済)、『古典A』東京書籍(2年次購入済)、『クリアカラー国語便覧』数研出版(1年次購入済)
担当教員 猪平 直人

到達目標

(科目コード 40030 Japanese)
この科目は長岡高専の教育目標の(A)(B)と主体的に関わる.
この科目の到達目標と,各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育目標との関連の順で次に示す。
①文章の叙述に即して内容を的確に読み取る力を身に付ける。 30% (a1)、②さまざまな文章を読んで、ものの見方・感じ方・考え方を広げる。30%(a2)(b1)、③常用漢字の読み方・書き方に習熟する。10% (b2)、④文語のきまり、漢文訓読のきまりなどを理解する。10% (a1)(b1)、⑤国語表現の特質を理解し、言語表現への関心を高める。20%(b2)
(授業計画の週は回と読替えること)
なお、具体的に第何回目の授業を遠隔授業とするかはシラバスに明記しなくても良い。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安基礎的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文章の叙述に即して内容を的確に読み取る力がある。文章の叙述に即して内容を的確に読み取る力が概ねある。文章の叙述に即して内容を読み取る基礎的な力がある。左記に達していない。
評価項目2 さまざまな文章を読んで、ものの見方・感じ方・考え方を広げることができるさまざまな文章を読んで、ものの見方・感じ方・考え方を広げることが概ねできる。さまざまな文章を読んで、ものの見方・感じ方・考え方を基礎的なレベルで理解できる。左記に達していない。
評価項目3常用漢字の読み方・書き方に習熟している。常用漢字の読み方・書き方に概ね習熟する。基礎的な常用漢字の読み方・書き方を身に付けている。左記に達していない。
評価項目4文語のきまり、漢文訓読のきまりなどを理解する。文語のきまり、漢文訓読のきまりなどを概ね理解する。文語のきまり、漢文訓読のきまりなどの基礎的な知識がある。左記に達していない。
評価項目5国語表現の特質を理解し、言語表現への高い関心を持っている。国語表現の特質を理解し、言語表現への関心を持っている。国語表現の特質と、言語表現に関する基礎的な力がある。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1・2学年学習を基礎に、より高度な現代文・古文・漢文の読解を通して、総合的な思考力を含めた国語力の向上を目指す。論理的思考力を鍛え、情操を深く豊かにし、伝え合う力を強化する。また、言語文化の諸相に触れることで、自らの世界観を広く深く豊かにし、より深い人生観照の態度の獲得を目指す。              〇関連する科目:国語(1~4年)、文学Ⅰ(4年後期)、日本言語文化(専攻科1年後期)
授業の進め方・方法:
講義を中心に、グループ学習で意見をまとめ発表する活動などを適宜行う。
注意点:
平生の予習・復習を欠かさないことが重要。授業で扱う教材は、事前に必ず通読し、語句の読みや意味を調べておくこと。特に古文・漢文については、音読の練習をすること。辞書や参考書を活用し、進んで発展的な学習に取り組むこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンスと学習課題の提示 授業の実施方法と学習課題を確認する。
2週 評論の読解⑴ 標準的な語彙と評論文の構成を確認する。
3週 評論の読解⑵ 標準的な評論文の主旨を理解する。
4週 評論の読解⑶ 本文の指摘する問題を、現代社会全体の問題として理解し、自分の考えを深める。
5週 古文の学習⑴ 標準的な古語の意味を理解する。
6週 古文の学習⑵ 標準的な文法事項を理解し、本文の解釈ができる。
7週 前期中間試験 学習の振り返りとまとめ。
8週 小説の読解⑴ 標準的な語彙と小説の内容を確認する。
2ndQ
9週 小説の読解⑵ 登場人物の心理や、解釈上問題となる点について理解する。
10週 小説の読解⑶ 小説の主題を理解するとともに、内容を人間心理と関連させて考えを広げることができる。
11週 小説の読解⑷ 小説の内容に対する自分の意見をまとめ、文章化する。
12週 漢文の学習⑴ 標準的な漢文の句法を理解し、漢文を訓読する。
13週 漢文の学習⑵ 標準的な漢文の文章を読み、その論理を理解する。
14週 漢文の学習⑶ 古代中国の歴史・文化への理解を深める。
15週 漢文の学習⑷ 古代中国の思想が日本人に与えた影響を理解する。
16週 前期末試験
17週試験解説と発展授業。
学習のまとめと前期学習の振り返り。
後期
3rdQ
1週 評論の読解⑷ 高度な評論文・随想の構成を確認する。
2週 評論の読解⑸ 高度な評論文・随想の主旨を理解する。
3週 評論の読解⑹ 本文の指摘する問題を、現代社会全体の問題に関連させて理解し、自分の考えを深める。
4週 古文の学習⑶ 標準的な古語の意味を理解する。
5週 古文の学習⑷ 重要な文法事項を理解し、本文の解釈ができる。
6週 古文の学習⑸ 本文全体の解釈を正しく行い、鑑賞する。
7週 後期中間試験 50分。
8週 小説の読解⑸ 標準的な語彙と小説全体の内容を確認する。
4thQ
9週 小説の読解⑹ 登場人物の心理や、解釈上問題となる点について考察し、意見を述べる。
10週 小説の読解⑺ 小説の主題を理解するとともに、内容を人間心理と関連させて考えを広げることができる。
11週 小説の読解⑻ 自分の意見を論理的にまとめ、文章化する。
12週 漢文の学習⑸ 漢文の句法を理解し、漢文を訓読する。
13週 漢文の学習⑹ 漢文の文章を読み、その論理を理解する。
14週 漢文の学習⑺ 古代中国の歴史・文化への理解を深める。
15週 国語表現の実践 論理的な文章を作成する。
16週 学年末試験
17週 試験解説と発展授業
50分。
学習のまとめと振り返り。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3前1,前2,前3,後1,後2,後3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3前1,前2,前3,後1,後2,後3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3前8,前9,前10,前11,後4,後5,後6,後8,後9,後10,後11,後15
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3前1,前2,前3,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3前4,前5,前6,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3前3,前10,後3,後11,後15
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3前3,前10,後3,後11,後15
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3前3,前10,後3,後11,後15
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3前3,前10,後3,後11,後15
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3前3,前10,後3,後11,後15
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3前3,前10,後3,後11
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3前3,前10,後3,後11
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3前3,前10,後3,後11,後15

評価割合

試験(前期)試験(期末)その他その他合計
総合評価割合454510000100
基礎的能力454510000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000