到達目標
(科目コード:41365,英語名:Biological Chemistry II)(授業計画の週は回と読替えること)
この科目は長岡高専の教育目標の(C)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育目標との関連の順で次に示す。①生体高分子である核酸(DNAとRNA)の構造と機能を理解する。20%(c1)、②遺伝情報の流れ(セントラルドグマ)を理解する。10%(c1)、③セントラルドグマの各段階の反応調節を理解する。70%(c1)。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限の到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 生体高分子である核酸(DNAとRNA)の構造と機能を詳細に理解する。 | 生体高分子である核酸(DNAとRNA)の構造と機能を理解する。 | 生体高分子である核酸(DNAとRNA)の構造と機能を概ね理解する。 | 左記に達していない。 |
評価項目2 | 遺伝情報の流れ(セントラルドグマ)を詳細に理解する。 | 遺伝情報の流れ(セントラルドグマ)を理解する。 | 遺伝情報の流れ(セントラルドグマ)を概ね理解する。 | 左記に達していない。 |
評価項目3 | セントラルドグマの各段階の反応調節を詳細に理解する。 | セントラルドグマの各段階の反応調節を理解する。 | セントラルドグマの各段階の反応調節を概ね理解する。 | 左記に達していない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
3年次での「生物化学I」において、生命現象を化学反応として学習した。「生物化学II」では、生命現象の根幹をなす遺伝情報の保持・伝達・発現に関わる事象を分子レベルで学習する。
○関連する科目:生物化学Ⅰ(学科3学年履修)、分子生物学(学科4学年後期履修)、食品化学(学科5学年前期履修)、生体触媒工学(学科5学年前期履修)、遺伝子工学(専攻科1学年前期履修)、生物工学(専攻科2学年前期履修)、生命科学(専攻科2学年前期履修)
授業の進め方・方法:
教科書と自作プリントを用いて、授業を進める。必要に応じて、プロジェターを利用する。
この授業は学修単位科目のため、事前・事後学習として「週ごとの到達目標」欄に示す課題などを実施する。
注意点:
一般生物・一般化学の知識が必要不可欠である。
授業毎に配るプリントでしっかり復習すること。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
生物化学概論 |
生物化学の概要と細胞の構造を理解する。 課題内容:生物化学概論に関するプリント集の課題。
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2週 |
遺伝子とDNA |
遺伝子とDNAの違いを理解する。 課題内容:遺伝子とDNAに関するプリント集の課題。
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3週 |
核酸の構造1 |
核酸の構造を理解する。 課題内容:核酸の構造1に関するプリント集の課題。
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4週 |
核酸の構造2 |
核酸の種類とDNAの性質を理解する。 課題内容:核酸の構造2に関するプリント集の課題。
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5週 |
核酸の構造3 |
RNAの性質と染色体を理解する。 課題内容:核酸の構造3に関するプリント集の課題。
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6週 |
DNAの複製1 |
半保存的複製の概要を理解する。 課題内容:DNAの複製1に関するプリント集の課題。
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7週 |
DNAの複製2 |
半保存的複製の反応様式を理解する。 課題内容:DNAの複製2に関するプリント集の課題。
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8週 |
DNAの複製3 |
半保存的複製に関わる酵素群を理解する。 課題内容:DNAの複製3に関するプリント集の課題。
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2ndQ |
9週 |
RNAの生合成(転写)1 |
転写の概要を理解する。 課題内容:RNAの生合成(転写)1に関するプリント集の課題。
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10週 |
RNAの生合成(転写)2 |
転写に関わる酵素群を理解する。 課題内容:RNAの生合成(転写)2に関するプリント集の課題。
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11週 |
RNAの生合成(転写)3 |
真核細胞の転写後修飾を理解する。 課題内容:RNAの生合成(転写)3に関するプリント集の課題。
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12週 |
タンパク質の生合成(翻訳)1 |
コドンと翻訳の概要を理解する。 課題内容:タンパク質の生合成(翻訳)1に関するプリント集の課題。
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13週 |
タンパク質の生合成(翻訳)2 |
リボソームの構造と機能を理解する。 課題内容:タンパク質の生合成(翻訳)2に関するプリント集の課題。
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14週 |
セントラルドグマのまとめ1 |
セントラルドグマを理解する。 課題内容:セントラルドグマのまとめ1に関するプリント集の課題。
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15週 |
セントラルドグマのまとめ2 |
セントラルドグマを理解する。 課題内容:セントラルドグマのまとめ2に関するプリント集の課題。
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16週 |
期末試験 17週:試験解説・発展授業 |
試験時間:50分
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 基礎生物 | 原核生物と真核生物の違いについて説明できる。 | 4 | 前1 |
核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる。 | 4 | 前1 |
DNAの構造について遺伝情報と結びつけて説明できる。 | 4 | 前1,前2 |
遺伝情報とタンパク質の関係について説明できる。 | 4 | 前2,前14,前15 |
染色体の構造と遺伝情報の分配について説明できる。 | 4 | 前5 |
細胞周期について説明できる。 | 4 | 前5 |
ゲノムと遺伝子の関係について説明できる。 | 4 | 前5 |
生物化学 | タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。 | 4 | 前14,前15 |
ヌクレオチドの構造を説明できる。 | 4 | 前3 |
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。 | 4 | 前4 |
DNAの半保存的複製を説明できる。 | 4 | 前6,前7,前8 |
RNAの種類と働きを列記できる。 | 4 | 前5,前9,前10,前11 |
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。 | 4 | 前12,前13 |
評価割合
| 試験 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 100 |
基礎的能力 | 50 | 50 |
専門的能力 | 50 | 50 |
分野横断的能力 | 0 | 0 |