概要:
有機化合物の構造と性質の関係を理解するには、まずその構造を知ることが必要である。構造決定は、各種の物理的方法(赤外吸収、紫外可視吸収、核磁気共鳴、質量分析法など)を駆使して行われる。構造決定に利用される分析機器類の原理と測定手法を学ぶとともに、スペクトル解析の演習を通して構造決定の手法を学ぶ。
〇関連する科目:材料化学実験(4 学年前期)、機器分析(4 学年前期)、構造解析学 II(5 学年 後期)
授業の進め方・方法:
主に有機化合物の構造決定に使用するUV-vis, IR, NMR, MSを各3回で学。1回目で解説し、2回目は演習を行う。そして、最後の3回目は、確認テストを行い学習成果を確認する。
週ごとの到達目標は、記入欄にある課題を事前・事後学習として実施することで達成する。
注意点:
4年次の「機器分析」及び各コース実験で使用した分析機器類を復習し、学内にある測定機器にも関心をもつこと。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 分析化学 | 光吸収について理解し、代表的な分析方法について説明できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
Lambert-Beerの法則に基づく計算をすることができる。 | 4 | 前2,前3,前4 |
無機および有機物に関する代表的な構造分析、定性、定量分析法等を理解している。 | 4 | 前2,前5,前8,前11 |
クロマトグラフィーの理論と代表的な分析方法を理解している。 | 4 | 前14,前15 |
特定の分析装置を用いた気体、液体、固体の分析方法を理解し、測定例をもとにデータ解析することができる。 | 4 | 前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前12,前13 |
分野別の工学実験・実習能力 | 化学・生物系分野【実験・実習能力】 | 分析化学実験 | 代表的な定性・定量分析装置としてクロマト分析(特にガスクロ、液クロ)や、物質の構造決定を目的とした機器(吸光光度法、X線回折、NMR等)、形態観察装置としての電子顕微鏡の中の代表的ないずれかについて、その原理を理解し、測定からデータ解析までの基本的なプロセスを行うことができる。 | 4 | 前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前12,前13 |
固体、液体、気体の定性・定量・構造解析・組成分析等に関して必要な特定の分析装置に関して測定条件を選定し、得られたデータから考察をすることができる。 | 4 | 前1,前2,前3,前5,前8,前9,前11,前12,前14,前15 |