到達目標
(科目コード:41640,英語名:Structural Analysis in Organic Chemistry I )
この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる。
この科目の到達目標と、成績評価上の重み付け、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を以下に示す。
①構造解析に利用される分析機器類の原理を理解する10%(d1)、②UV-VIS、IR、NMR、MS の各スペクトルの解析演習を通して、構造解析の手法を理解する80%(d1)、③各分析機器の相補的関係を理解する10%(d1)。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限の到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 構造解析に利用される分析機器類の原理を詳細に理解している。 | 構造解析に利用される分析機器類の原理を理解している。 | 構造解析に利用される分析機器類の原理を概ね理解している。 | 左記に達していない。 |
評価項目2 | UV-VIS、IR、NMR、MS の各スペクトルの解析演習を通して、構造解析の手法を詳細に理解している。 | UV-VIS、IR、NMR、MS の各スペクトルの解析演習を通して、構造解析の手法を理解している。 | UV-VIS、IR、NMR、MS の各スペクトルの解析演習を通して、構造解析の手法を概ね理解している。 | 左記に達していない。 |
評価項目3 | 各分析機器の相補的関係を詳細に理解している。 | 各分析機器の相補的関係を理解している。 | 各分析機器の相補的関係を概ね理解している。 | 左記に達していない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
有機化合物の構造と性質の関係を理解するには、まずその構造を知ることが必要である。構造決定は、各種の物理的方法(赤外吸収、紫外可視吸収、核磁気共鳴、質量分析法など)を駆使して行われる。構造決定に利用される分析機器類の原理と測定手法を学ぶとともに、スペクトル解析の演習を通して構造決定の手法を学ぶ。
〇関連する科目:材料化学実験(4 学年前期)、機器分析(4 学年前期)、構造解析学 II(5 学年 後期)
授業の進め方・方法:
主に有機化合物の構造決定に使用するUV-vis, IR, NMR, MSを各3回で学。1回目で解説し、2回目は演習を行う。そして、最後の3回目は、確認テストを行い学習成果を確認する。
週ごとの到達目標は、記入欄にある課題を事前・事後学習として実施することで達成する。
注意点:
4年次の「機器分析」及び各コース実験で使用した分析機器類を復習し、学内にある測定機器にも関心をもつこと。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
校内分析機器の紹介、機器分析概要 |
実験、研究で利用できる分析機器を知る。1章、Q1.1-1.3
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2週 |
紫外可視吸収スペクトル(UV-VIS)装置と原理 |
UV-VISの原理を理解する。2章、Q2.1-2.2
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3週 |
紫外可視吸収スペクトルの測定法と解析法(演習) |
UV-VIS測定データを用いた解析手法を理解する。
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4週 |
紫外可視吸収スペクトルの確認テスト、解説 |
解析手法の習熟度を確認する。
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5週 |
赤外吸収スペクトル(IR)装置と原理 |
IRの原理を理解する。5章、Q5.1-5.5
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6週 |
赤外吸収スペクトルの測定法と解析法(演習) |
IR測定データを用いた解析手法を理解する。
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7週 |
赤外吸収スペクトルの確認テスト、解説 |
解析手法の習熟度を確認する。
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8週 |
核磁気共鳴吸収スペクトル(NMR)装置と原理 |
NMRの原理を理解する。6章、Q6.1-6.9
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2ndQ |
9週 |
核磁気共鳴吸収スペクトルの測定法と解析法(演習) |
NMR測定データを用いた解析手法を理解する。
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10週 |
核磁気共鳴吸収スペクトルの確認テスト、解説 |
解析手法の習熟度を確認する。
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11週 |
質量スペクトル(MS)装置と原理 |
MSの原理を理解する。7章、Q7.1-7.5
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12週 |
質量スペクトル原理と解析(演習) |
MS測定データを用いた解析手法を理解する。
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13週 |
質量スペクトルの確認テスト、解説 |
解析手法の習熟度を確認する。
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14週 |
最近のトピックス 1(各種分析機器の歴史・進歩) |
最新の分析機器の動向を理解する。
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15週 |
最近のトピックス 2(各種分析機器の組合せ) |
最新の分析機器の動向を理解する。
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16週 |
前期末試験、試験解説および発展授業 |
試験時間:50分、試験解説と発展授業
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 確認テスト | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 40 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 20 | 40 |
専門的能力 | 40 | 20 | 60 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |