応用数学ⅡB

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 応用数学ⅡB
科目番号 0137 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 山本直樹(著), 複素関数論の基礎(裳華房, 2015)
担当教員 佐藤 雅尚

到達目標

(科目コード:41126、英語名:Physical Chemistry)
この科目は長岡高専の教育目標の(C)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育目標との関連の順で次に示す。①複素数の演算を自由自在に計算できる。35%(c1)、②複素変数の初等関数の定義・性質を正確に説明できる。35%(c1)、③複素関数が正則であるとはどういうことなのかを説明できる。30%(c1)。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1複素数の演算を正確に計算できる。複素数の演算を計算ができる。複素数の演算を概ね計算できる。左記に達していない。
評価項目2複素変数の初等関数の定義・性質を詳細に説明できる。複素変数の初等関数の定義・性質を説明できる。複素変数の初等関数の定義・性質を概ね説明できる。左記に達していない。
評価項目3複素関数が正則であるとはどういうことなのかを詳細に説明できる。複素関数が正則であるとはどういうことなのかを説明できる。複素関数が正則であるとはどういうことなのかを概ね説明できる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
複素数・複素関数の取り扱いと複素微分について学ぶ。関数を取り扱うときは、実関数だけではなく、複素関数まで拡大して考えた方が便利なことがある。しかも、実関数の世界では隠されていた本質的な事柄が、複素関数の世界の中にあらわにみえることがある。本講義では、そのような神秘的な世界を学ぶのに必要な複素数・複素関数の基礎について解説する。
○関連する科目:応用数学ⅡA(前期履修)、応用解析(専1履修)
授業の進め方・方法:
複素数・複素関数の取り扱いと複素微分について学び、その理解度を定期試験およびその他試験・レポートによって評価する。再試験は行わない。
注意点:
苦手意識を持たずに複素数・複素関数に慣れ親しみ、実数・実関数と同じように自由に取り扱えるようになってほしい。再試験は行わない。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 複素数の構成、複素数の代数演算、複素平面 複素数の構成、複素数の代数演算、複素平面について理解する。
2週 共役複素数、極座標とオイラーの公式 共役複素数、極座標とオイラーの公式について理解する。
3週 複素数の演算の幾何的意味 複素数の演算の幾何的意味について理解する。
4週 複素数の応用 複素数の応用について理解する。
5週 複素関数の視覚化 複素関数の視覚化について理解する。
6週 初等関数 初等関数について理解する。
7週 超越的初等関数(指数関数と三角関数) 超越的初等関数(指数関数と三角関数)について理解する。
8週 超越的初等関数(対数関数とベキ関数) 超越的初等関数(対数関数とベキ関数)について理解する。
4thQ
9週 複素数の極限操作 複素数の極限操作について理解する。
10週 複素微分の定義 複素微分の定義について理解する。
11週 コーシー・リーマン方程式 コーシー・リーマン方程式について理解する。
12週 初等関数の複素微分 初等関数の複素微分について理解する。
13週 逆関数定理 逆関数定理について理解する。
14週 複素偏微分 複素偏微分について理解する。
15週 等角写像 等角写像について理解する。
16週 期末試験
17週:試験解説と発展授業
試験時間:80分

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14

評価割合

定期試験その他試験・レポート合計
総合評価割合7030100
基礎的能力351550
専門的能力351550
分野横断的能力000