環境化学

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 環境化学
科目番号 0206 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリント
担当教員 河本 絵美

到達目標

この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、成績評価上の重み付け、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連の関連の順で次に示す。
①地球の成り立ちと地球環境について理解する。35% (d1)、②近年の環境破壊と保全技術について理解する。35%(d1)、③近年のエネルギー環境について理解する。30%(d1)。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地球を構成する成分を詳細に理解する。地球を構成する成分を理解する。地球を構成する成分を概ね理解する。左記に達していない。
評価項目2環境問題と保全技術について詳細に理解する。環境問題と保全技術について理解する。環境問題と保全技術について概ね理解する。左記に達していない。
評価項目3近年のエネルギー環境について詳細に理解する。近年のエネルギー環境について理解する。近年のエネルギー環境について概ね理解する。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
(科目コード:41670、英語名:Enviromental Chemistry)
本講義は、大気・水・土壌・生物などの自然環境と人間とのかかわりを化学/科学の目を通じて学んでいく。その中で、科学技術者として必要な素養を身につける、すなわち環境問題の現状をとらえ、環境保全に対する意識をもつことを目標とする。 この科目は、地球環境とそれをとりまく問題について講義形式で授業を行うものである。全15週のうち、第8週から第10週の授業は、エネルギー関連の企業に従事する者が担当する。
○関連する科目:環境エネルギー工学(次年度履修)
授業の進め方・方法:
適宜、授業内容に沿った小テストを行う。簡単な実験などを取り入れながら理解を深める予定である。
注意点:
環境問題を身近に起こっている出来事と意識して、授業に取り組むこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 地球の成り立ちと環境問題 地球の成り立ちを理解する。
2週 大気の環境① 大気の成分と大気汚染物質について理解する。
3週 大気の環境② 地球温暖化とオゾン層破壊について理解する。
4週 大気の環境分析 大気汚染物質の除去技術について理解する。
5週 水の環境① 水環境と汚染問題ついて理解する。
6週 土の環境① 土壌環境と汚染問題について理解する。。
7週 土と水の環境分析 水環境・土壌環境と除去技術について理解する
8週 エネルギーと環境① 日本をとりまくエネルギー問題について理解する。
4thQ
9週 エネルギーと環境② 原子力発電の現状について理解する。
10週 エネルギーと環境③ 原子力発電を見学する
11週 バイオレメディエーション バイオマスなど、生物を利用した環境工学技術について理解する。
12週 廃棄と循環 循環型社会について理解する。
13週 生活環境中の化学物質1 化学物質の毒性評価について理解する。
14週 生活環境中の化学物質2 化学物質(毒物)の作用機構について理解する。
15週 全体のまとめ 講義全体のふりかえり
16週 期末試験
17週:試験解説と発展授業
試験時間:50分

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。4後12,後13
ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス地球は大気と水で覆われた惑星であることを説明できる。3後1
地球の内部構造を理解して、内部には何があるか説明できる。3後1
大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。3後2
生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者、非生物的環境)とその関係について説明できる。3後2
生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。3後2,後8,後9,後10
有害物質の生物濃縮について説明できる。3後5,後6,後13
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。3後3
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野分析化学酸化還元滴定についての原理を理解し、酸化剤及び還元剤の濃度計算ができる。4後7
Lambert-Beerの法則に基づく計算をすることができる。4後4
イオン交換による分離方法についての概略を説明できる。4後7
無機および有機物に関する代表的な構造分析、定性、定量分析法等を理解している。4後4,後7
物理化学放射線の種類と性質を説明できる。4後9
生物工学微生物を用いた廃水処理・バイオレメディエーションについて説明できる。4後11

評価割合

試験課題合計
総合評価割合7030100
基礎的能力402060
専門的能力301040
分野横断的能力000