科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 国語
科目番号 0044 科目区分 一般 / 必履修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 環境都市工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 『精選国語総合改訂版』三省堂(1年次購入済)、『精選現代文改訂版』三省堂、『高等学校改訂版標準古典A』第一学習社『クリアカラー国語便覧』数研出版(1年次購入済)、『音と形で覚える漢字の演習 改訂版』明治書院(1年次購入済)
担当教員 猪平 直人

到達目標

この科目は長岡高専の教育目標の(A)(B)と主体的に関わる.
この科目の到達目標と,各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育目標との関連の順で次に示す。
①文章の叙述に即して内容を的確に読み取る力を身に付ける。 30% (a1)、②さまざまな文章を読んで、ものの見方・感じ方・考え方を広げる。30%(a2)(b1)、③常用漢字の読み方・書き方に習熟する。10% (b2)、④文語のきまり、漢文訓読のきまりなどを理解する。10% (a1)(b1)、⑤国語表現の特質を理解し、言語表現への関心を高める。20%(b2)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文章の叙述に即して内容を的確に読み取る力がある。文章の叙述に即して内容を的確に読み取る力が概ねある。左記に達していない。
評価項目2 さまざまな文章を読んで、ものの見方・感じ方・考え方を広げることができるさまざまな文章を読んで、ものの見方・感じ方・考え方を広げることが概ねできる。左記に達していない。
評価項目3常用漢字の読み方・書き方に習熟している。常用漢字の読み方・書き方に概ね習熟する。左記に達していない。
評価項目4文語のきまり、漢文訓読のきまりなどを理解する。文語のきまり、漢文訓読のきまりなどを概ね理解する。左記に達していない。
評価項目5国語表現の特質を理解し、言語表現への関心を持っている。国語表現の特質を理解し、言語表現への関心を概ね持っている。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1学年での学習を基礎に、現代文・古文・漢文の読解と国語表現の実践とを通して、総合的な思考力を含めた国語力の向上を目指す。論理的思考力を鍛え、情操を深く豊かにし、伝え合う力を強化する。また、言語文化の諸相に触れることで、自らの世界観を広く深く豊かにし、伝え合う力を強化する。また、言語文化の諸相に触れることで、自らの世界観を広く深くし、充実した言語生活を獲得する。
〇関連する科目:国語(1~4年)、文学Ⅰ(4年後期)、日本言語文化(専攻科1年後期)
授業の進め方・方法:
講義を中心に、グループ学習で意見をまとめ発表する活動、国語表現の実践を適宜行う。漢字小テストなども実施する。
注意点:
平生の予習・復習を欠かさないことが重要。授業で扱う教材は、事前に必ず通読し、語句の読みや意味を調べておくこと。特に古文・漢文については、音読の練習をすること。辞書や参考書を活用し、進んで発展的な学習に取り組むこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 随想・評論の読解⑴ 標準的な語彙と評論文・随想の構成を確認する。
2週 随想・評論の読解⑵ 標準的な評論文・随筆の主旨を理解する。
3週 随想・評論の読解⑶ 本文の指摘する問題を、現代社会における身近な問題に関連させて考えを深める。
4週 古文の学習⑴ 標準的な古語の意味を理解する。
5週 古文の学習⑵ 標準的な文法事項を理解し、本文の解釈ができる。
6週 古文の学習⑶ 本文全体の解釈を正しく行い、鑑賞する。
7週 前期中間試験 50分。学習のまとめと振り返り。
8週 小説の読解⑴ 標準的な語彙と短編小説の内容を確認する。
2ndQ
9週 小説の読解⑵ 登場人物の心理や、解釈上問題となる点について理解する。
10週 小説の読解⑶ 小説の主題を理解するとともに、自分の身近なことと関連させて考えを広げることができる。
11週 国語表現の実践⑴ 自分の意見を論理的にまとめ、文章化する。
12週 漢文の学習⑴ 標準的な漢文の句法を理解し、漢文を訓読する。
13週 漢文の学習⑵ 標準的な漢文の文章を読み、その論理を理解する。
14週 漢文の学習⑶ 古代中国の歴史・文化への理解を深める。
15週 前期末試験 50分。
16週 試験解説と発展授業。 学習のまとめと前期学習の振り返り。
後期
3rdQ
1週 随想・評論の読解⑷ 高度な評論文・随想の構成を確認する。
2週 随想・評論の読解⑸ 高度な評論文・随想の主旨を理解する。
3週 随想・評論の読解⑹ 本文の指摘する問題を、現代社会における身近な問題に関連させて考えを深める。
4週 古文の学習⑷ 標準的な古語の意味を理解する。
5週 古文の学習⑸ 重要な文法事項を理解し、本文の解釈ができる。
6週 古文の学習⑹ 本文全体の解釈を正しく行い、鑑賞する。
7週 後期中間試験 50分。
8週 小説の読解⑷ 標準的な語彙と小説全体の内容を確認する。
4thQ
9週 小説の読解⑸ 登場人物の心理や、解釈上問題となる点について考察し、意見を述べる。
10週 小説の読解⑹ 小説の主題を理解するとともに、自分の身近なことと関連させて考えを広げることができる。
11週 国語表現の実践⑵ 自分の意見を論理的にまとめ、文章化する。
12週 漢文の学習⑷ 漢文の句法を理解し、漢文を訓読する。
13週 漢文の学習⑸ 漢文の文章を読み、その論理を理解する。
14週 漢文の学習⑹ 古代中国の歴史・文化への理解を深める。
15週 学年末試験 50分。
16週 試験解説と発展授業 学習のまとめと振り返り。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3前1,前2,前3,後1,後2,後3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3前1,前2,前3,後1,後2,後3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3前8,前9,前10,後8
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3前1,前2,前3,前8,前9,前10,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後8,後13,後14
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3前1,前2,前3,前8,前9,前10,前12,前13,前14,後1,後8,後12,後13,後14
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3前4,前5,前6,前8,前9,前10,前12,前13,前14,後8,後12,後13,後14
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3前4,前5,前6,前8,前9,前10,前12,前13,前14,後12,後13,後14
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3前11,後11
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3前11,後11
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3前11,後11
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3前11,後11
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3前11,後8,後9,後10,後11
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3前11,後8,後9,後10,後11
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3前11,後8,後9,後10,後11
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3前11,後8,後9,後10,後11

評価割合

試験(中間)試験(期末)その他その他合計
総合評価割合454510000100
基礎的能力454510000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000