地盤工学Ⅰ

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 地盤工学Ⅰ
科目番号 0066 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 土木基礎力学 2 水理学・土質力学の基礎(実教出版)
担当教員 陽田 修

到達目標

(科目コード:51900,英語名:Geo Mechanics Ⅰ)
この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる.この科目の到達目標と,各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を,到達目標,評価の重み,学習・教育目標との関連の順で次に示す.
・土と地盤の生成を知る(d1),
・土の調査・試験方法の概要を理解する(d1),
・土の基本的な性質を理解する(d1),
・土中の水の流れを理解する(d1),
・応力と方向,圧密と圧縮の関係を理解する(d1)(100%)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1土と地盤の生成について詳細に理解する土と地盤の生成について理解する土と地盤の生成について概ね理解する左記に達していない
評価項目2土の調査・試験方法について詳細に理解する土の調査・試験方法について理解する土の調査・試験方法について概ね理解する左記に達していない
評価項目3土の基本的な性質について詳細に理解する土の基本的な性質について理解する土の基本的な性質について概ね理解する左記に達していない
評価項目4土中の水の流れについて詳細に理解する土中の水の流れについて理解する土中の水の流れについて概ね理解する左記に達していない
評価項目5応力と方向,圧密と圧縮の関係について詳細に理解する応力と方向,圧密と圧縮の関係について理解する応力と方向,圧密と圧縮の関係について概ね理解する左記に達していない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
土には、構造物を支える地盤としての性質、土で構造物を作る材料としての性質、掘ったり土留めしたり安定の問題などがある.ここでは、土の調査、実験、設計や計算の基礎を学ぶ.
授業の進め方・方法:
黒板とプロジェクターを利用した授業を行う.
注意点:
さらに高学年で学ぶ高度な地盤工学の基礎を固める.そのためには、ルーズリーフでなく、一冊のノートを用意し、公式が導かれる過程を十分良く理解する。同時に、多数の計算問題をこなす.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 土の生成,土の分類 左記の内容を理解する
2週 土の調査と試験,土の構成と状態の表し方 左記の内容を理解する
3週 土の状態の表し方 左記の内容を理解する
4週 土の状態を表す諸量の計算 左記の内容を理解する
5週 土の粒径・粒度分布 左記の内容を理解する
6週 土のコンシステンシー,土の工学的分類 左記の内容を理解する
7週 問題演習 左記の内容を理解する
8週 前期中間試験 試験時間50分
2ndQ
9週 土の締固めの性質 左記の内容を理解する
10週 土中の水の流れ 左記の内容を理解する
11週 ダルシーの法則と透水係数 左記の内容を理解する
12週 土の透水試験,室内透水試験 左記の内容を理解する
13週 現場透水試験,透水量の計算 左記の内容を理解する
14週 土の毛管現象と土の凍上 左記の内容を理解する
15週 問題演習 左記の内容を理解する
16週 前期末試験
17週:試験解説と発展授業
試験時間50分
後期
3rdQ
1週 地中に働く応力 左記の内容を理解する
2週 土の自重による応力,有効応力,地中の応力の伝わり方 左記の内容を理解する
3週 集中荷重による地盤内の鉛直方向の増加応力 左記の内容を理解する
4週 等分布荷重による地盤内の鉛直方向の増加応力 左記の内容を理解する
5週 台形帯状荷重による地盤内の鉛直方向の増加応力 左記の内容を理解する
6週 浸透力,有効応力の変化 左記の内容を理解する
7週 浸透流による土の破壊現象 左記の内容を理解する
8週 後期中間試験 試験時間50分
4thQ
9週 地盤の掘削に伴うボイリングの判定 左記の内容を理解する
10週 有効応力と過剰間げき水圧 左記の内容を理解する
11週 土の圧縮と圧密,圧密現象,圧密試験 左記の内容を理解する
12週 土の圧縮性を表す係数,過圧密と正規圧密 左記の内容を理解する
13週 圧密沈下量の計算 左記の内容を理解する
14週 沈下の進行,沈下時間の計算 左記の内容を理解する
15週 一次圧密と二次圧密 左記の内容を理解する
16週 後期末試験
17週:試験解説と発展授業
試験時間50分

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野地盤土の生成、基本的物理量、構造などについて、説明できる。4前3
土の粒径・粒度分布やコンシステンシーを理解し、地盤材料の工学的分類に適用できる。4前3,前4
土の締固め特性を説明できる。4前9
ダルシーの法則を説明できる。4前11,後6,後7,後9
透水係数と透水試験について、説明できる。4前10,前11,前12,前13,後6,後9
透水力による浸透破壊現象を説明できる。4前13,後3,後7,後9
地盤内応力を説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10
土の圧密現象及び一次元圧密理論について、説明できる。4後11,後12,後13,後14,後15
圧密沈下の計算を説明できる。4後13,後14,後15
有効応力の原理を説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10
地盤調査の分類と内容について、説明できる。4前2

評価割合

定期試験その他の試験レポート態度その他合計
総合評価割合8020000100
基礎的能力000000
専門的能力8020000100
分野横断的能力000000