建設マネージメント

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 建設マネージメント
科目番号 0102 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 適宜必要となる資料を配布する。
担当教員 鶴巻 達也,森 孝夫,小林 正利,高橋 博弥,菅原 禎,高橋 伸裕,川浦 栄太郎,山本 隆広

到達目標

(科目コード:51660 英語名:Construction Management)(授業計画の週は回と読替えること)
この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる。
この科目の到達目標と、成績評価上の重み付け、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を以下に示す。
①建設現場と施工サイクル、原価・安全・工程の管理、および情報化について理解する。評価の重み: 25%、学習・教育到達目標との関連: (d1)
②土木施工の基礎(土工、基礎工、コンクリート工)、および建設プロジェクト事例を基に社会基盤整備について理解する。評価の重み: 25%、学習・教育到達目標との関連: (d1)
③建設における環境関連問題について理解する。評価の重み: 25%、学習・教育到達目標との関連: (d1)
④費用便益分析、ISO、許認可、経営事項審査制度、入札方式、契約図書、施工計画、工程管理、品質管理、安全管理について理解する。評価の重み: 25%、学習・教育到達目標との関連: (d1)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1①建設現場と施工サイクル,原価・安全・行程の管理,および情報化について十分に理解している①建設現場と施工サイクル,原価・安全・行程の管理,および情報化について理解している①建設現場と施工サイクル,原価・安全・行程の管理,および情報化について概ね理解している左記のレベルに達していない
評価項目2土木施工の基礎(土工、基礎工、コンクリート工),および建設プロジェクト事例を基に社会基盤整備について十分に理解している土木施工の基礎(土工、基礎工、コンクリート工),および建設プロジェクト事例を基に社会基盤整備について理解している土木施工の基礎(土工、基礎工、コンクリート工),および建設プロジェクト事例を基に社会基盤整備について概ね理解している左記のレベルに達していない
評価項目3建設における環境関連問題について十分に理解している建設における環境関連問題について理解している建設における環境関連問題について概ね理解している左記のレベルに達していない
評価項目4建設プロジェクトの企画・発注から管理までの流れとISOについて十分に理解している建設プロジェクトの企画・発注から管理までの流れとISOについて理解している建設プロジェクトの企画・発注から管理までの流れとISOについて概ね理解している左記のレベルに達していない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この科目は、建設業で実務経験を有する者が担当し、土木工事の正否を支配する施工法を中心に、積算、施工計画から施工管理に至る建設マネージメントに関する一連の流れを豊富な資料を用いて学習する。この科目は企業で土木施工の実務を担当している教員が、その経験を活かし、実構造物の施工事例等を含め、建設マネージメントに関する専門知識について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
関連する科目:環境都市工学演習(1b)(前年度履修)、生産システム工学(次年度履修)
※授業内容については若干変更する可能性がある。
注意点:
これまで学んできた土木の基礎科目の全ての応用に関係する科目である。多くの興味を持ってこの授業に臨むことで、これまで学んだ知識を大いに生かすことができる。講師の説明を自分の将来の糧として役立てる意気込みが必要である。
試験の代替として、小テストやレポートなどにより評価する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 自己紹介。発注者、設計者、施工者の関係。アンケート調査 左記内容を理解する
2週 建設現場の紹介、建設現場の施工サイクル 左記内容を理解する
3週 工事受注から計画・施工までのフロー 左記内容を理解する
4週 原価管理の詳細 左記内容を理解する
5週 安全管理の詳細(OHSMS)品質管理の詳細(ISO9001) 左記内容を理解する
6週 工程管理の詳細、建設工事と環境問題(ISO14001) 左記内容を理解する
7週 建設工事の情報化について。1週から7週までの講義の振返りとまとめ、小テスト。 左記内容を理解する
8週 社会基盤整備と建設事業。履修チェックレポート。 左記内容を理解する
2ndQ
9週 施工計画の概要、仮設工事の施工計画。履修チェックレポート。 左記内容を理解する
10週 土工事、基礎工事の施工計画。履修チェックレポート。 左記内容を理解する
11週 コンクリート工事の施工計画。履修チェックレポート。 左記内容を理解する
12週 i-Construction(ICT土工、UAV・TLS測量)について。履修チェックレポート。 左記内容を理解する
13週 i-Construction(ICT土工,CIM)について。履修チェックレポート。 左記内容を理解する
14週 i-Construction(CIM,3次元CAD)について 左記内容を理解する
15週 小テスト。小テストの解説、8週から15週までの講義の振返りとまとめ。 左記内容を理解する
16週
後期
3rdQ
1週 環境リスクマネジメント概論。小テスト。 左記内容を理解する
2週 土壌・地下水汚染対策の背景・法規制・技術概論。小テスト。 左記内容を理解する
3週 大気汚染対策の背景・法規制・技術概論。小テスト。 左記内容を理解する
4週 廃棄物対策の背景・法規制・技術概論。小テスト。 左記内容を理解する
5週 振動騒音対策の背景・法規制・技術概論。小テスト。 左記内容を理解する
6週 放射性物質対策の背景・法規制・技術概論。小テスト。 左記内容を理解する
7週 カーボンニュートラルの背景・法規制・技術概論。小テスト。 左記内容を理解する
8週 建設マネージメントの概論、建設業の現状 左記内容を理解する
4thQ
9週 建設プロジェクトの企画・発注(費用便益分析、運営方式、許認可) 左記内容を理解する
10週 建設プロジェクトの入札・契約制度(入札方式、経営事項審査制度) 左記内容を理解する
11週 建設プロジェクトの生産管理(工程管理、安全管理、品質管理) 左記内容を理解する
12週 採算性のマネジメント(原価管理、見積り) 左記内容を理解する
13週 ISO概論 左記内容を理解する
14週 8週から14週の振返りとまとめ。小テスト。 左記内容を理解する
15週 小テストの解説および講義の総括と発展授業。 左記内容を理解する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野施工・法規工事執行までの各プロセスを説明できる。4前3,前8,前15,後8,後9,後10,後14,後15
施工計画の基本事項を説明できる。4前3,前9,前15
品質管理、原価管理、工程管理、安全衛生管理、環境管理の仕組みについて、説明できる。4前4,前5,前6,前15,後11,後14,後15
建設機械の概要を説明できる。4前7,前12,前13,前15
主な建設機械の作業能力算定法を説明できる。4前10,前15
土工の目的と施工法について、説明できる。4前10,前12,前13,前15
掘削と運搬および盛土と締固めの方法について、説明できる。4前10,前15
基礎工の種類別に目的と施工法について、説明できる。4前10,前15
コンクリート工の目的と施工法について、説明できる。4前11,前15
型枠工・鉄筋工・足場支保工・打設工の流れについて、説明できる。4前11,前15
トンネル工の目的と施工法について、説明できる。4前10,前15

評価割合

小テスト発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000