地盤工学Ⅰ

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 地盤工学Ⅰ
科目番号 0120 科目区分 専門 / 必履修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 土木基礎力学 2 水理学・土質力学の基礎(実教出版)
担当教員 小島 由記子

到達目標

この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる.この科目の到達目標と,各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を,到達目標,評価の重み,学習・教育目標との関連の順で次に示す.
・土と地盤の生成を知る(d1),・土の調査・試験方法の概要を理解する(d1),・土の基本的な性質を理解する(d1),・土中の水の流れを理解する(d1),・応力と方向,圧密とせん断と圧縮の関係を理解する(d1)(100%)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1土と地盤の生成について理解する土と地盤の生成について概ね理解する左記に達していない
評価項目2土の調査・試験方法について理解する土の調査・試験方法について概ね理解する左記に達していない
評価項目3土の基本的な性質について理解する土の基本的な性質について概ね理解する左記に達していない
評価項目4土中の水の流れについて理解する土中の水の流れについて概ね理解する左記に達していない
評価項目5応力と方向,圧密とせん断と圧縮の関係について理解する応力と方向,圧密とせん断と圧縮の関係について概ね理解する左記に達していない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
土には、構造物を支える地盤としての性質、土で構造物を作る材料としての性質、掘ったり土留めしたり安定の問題などがある.ここでは、土の調査、実験、設計や計算の基礎を学ぶ.
授業の進め方・方法:
黒板とプロジェクターを利用した授業を行う.
注意点:
さらに高学年で学ぶ高度な地盤工学の基礎を固める.そのためには、ルーズリーフでなく、一冊のノートを用意し、公式が導かれる過程を十分良く理解する。同時に、多数の計算問題をこなす.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 土の生成,土の調査と試験 左記の内容を理解する
2週 土の構成と状態の表し方 左記の内容を理解する
3週 土の分類とコンシステンシー 左記の内容を理解する
4週 土の締固めの性質 左記の内容を理解する
5週 水のエネルギー,水頭,動水勾配,毛管現象,土の凍上 左記の内容を理解する
6週 土中の水の流れ,ダルシーの法則,土の透水試験 左記の内容を理解する
7週 前期中間試験
8週 揚水試験,流線網 左記の内容を理解する
2ndQ
9週 浸透力,ボイリング,盤ぶくれ,ヒービング 左記の内容を理解する
10週 有効応力と過剰間隙水圧 左記の内容を理解する
11週 土の圧密と圧密試験 左記の内容を理解する
12週 地盤内応力,主応力,最大・最小主応力 左記の内容を理解する
13週 モール円とモールの極 左記の内容を理解する
14週 土のせん断と直接せん断試験、一軸圧縮試験
力のつり合いの問題演習(1)
左記の内容を理解する
15週 前期末試験
16週 試験解説と発展授業 左記の内容を理解する
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野地盤土の生成、基本的物理量、構造などについて、説明できる。3前1
土の粒径・粒度分布やコンシステンシーを理解し、地盤材料の工学的分類に適用できる。3前2
土の粒径・粒度分布を説明できる。3前3
土のコンシステンシーを説明できる。3前3
土の工学的分類について説明できる。3前3
土の締固め特性を説明できる。3前4
土中水の分類を説明できる。3前5,前6
ダルシーの法則を説明できる。3前6
透水係数と透水試験について、説明できる。3前6
透水力による浸透破壊現象を説明できる。3前8,前9
土のせん断試験を説明できる。3前14
砂質土と粘性土のせん断特性を説明できる。3
土の破壊基準を理解している。3前13
土のせん断試験について考察できる。3前14
土のせん断特性を説明できる。3
土の破壊規準を説明できる。3
土の異方性について説明できる。3
地盤内応力を説明できる。3前12
有効応力と間隙水圧の関係を理解している。3前10
土の圧密現象及び一次元圧密理論について、説明できる。3前11
圧密沈下の計算を説明できる。3
地盤改良や二次圧密について理解している。3
有効応力の原理を説明できる。3前12
地盤改良について説明できる。3
液状化について説明できる。3
地中構造物に対する地盤の変形を理解している。3
ランキン土圧やクーロン土圧を説明でき、土圧算定に適用できる。3
構造物に作用する土圧や地震時の土圧について説明できる。3
基礎の種類とそれらの支持力公式を説明でき、土の構造物の支持力算定に適用できる。3
基礎の種類や基礎の支持力について説明できる。3
半無限斜面の安定解析や円弧すべり面による安定解析ができる。3
円弧すべり面による安定解析について説明できる。3
ネガティブフリクションについて理解している。3
群杭の支持力について理解している。3
斜面防災について理解している。3
斜面防災について説明できる。3
飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。3
地盤改良工法や液状化対策工法について、説明できる。3
N値について理解している。3
原位置試験および室内試験の内容ついて説明できる。3
サンプリングやサウンディングについて理解している。3

評価割合

定期試験その他の試験レポート態度その他合計
総合評価割合9001000100
基礎的能力000000
専門的能力9001000100
分野横断的能力000000