地盤工学ⅡA

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 地盤工学ⅡA
科目番号 0185 科目区分 専門 / 必履修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 土木基礎力学2(実教出版)
担当教員 陽田 修

到達目標

この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育目標との関連の順で次にしめす。①地中の垂直応力、せん断応力を理解し、土中の力の釣り合いを説明できる。33%(d1)、②土の強度定数を理解し、土のせん断強さを評価できる。33%(d1)、③土圧の理論を理解し、実際の設計に応用できる。34%(d1)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地中の垂直応力、せん断応力を理解し、土中の力の釣り合いを説明できる。地中の垂直応力、せん断応力を概ね理解し、土中の力の釣り合いを説明できる。左記に達していない。
評価項目2土の強度定数を理解し、土のせん断強さを評価できる。土の強度定数を概ね理解し、土のせん断強さを評価できる。左記に達していない。
評価項目3土圧の理論を理解し、実際の設計に応用できる。土圧の理論を概ね理解し、設計例に適用できる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ダム・堤防・道路などの建設や、斜面崩壊・地すべりの防止、建物の沈下や倒壊を防ぐ基礎など、地盤工学は極めて重要な学問である。ここでは、地中内で作用する応力、地盤の強さと安定、構造物に作用する土圧の求め方を学んで、実際の設計や理論式の誘導などを深く学ぶ。〇関連する項目:地盤工学Ⅰ(前年度履修)、地盤工学ⅡB(後期履修)
授業の進め方・方法:
教科書及び適宜配布する資料と板書もしくはプロジェクターを利用した講義を行う。
注意点:
土質力学の理論を理解し、地盤の応力と変形・安定計算の計算方法を習得する。講義と課題による演習を連携して授業を進める。講義や課題で分からない点を自学自習で抽出し、その都度、不明点を解消する積み重ねが必要がある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 土の自重による地中の応力、地中の応力の伝わり方(復習) 地盤内の応力を説明できる。有効応力の原理を説明できる。
2週 土のせん断強さの性質、モールの応力円 土のせん断特性を説明できる。
3週 モール・クーロンの破壊基準、せん断試験の種類と特徴 土の破壊基準を説明できる。土のせん断試験を説明できる。
4週 せん断試験の排水条件の選択、土の種類とモール・クーロンの破壊線 土の破壊基準を説明できる。土のせん断試験を説明できる。
5週 砂のせん断についての性質、粘土のせん断についての性質 土のせん断特性を説明できる。
6週 砂地盤の液状化 飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。
7週 演習問題 土のせん断特性を説明できる。
8週 中間試験 50分
2ndQ
9週 土圧、土圧係数 土圧と土圧係数を説明できる。
10週 土圧、土圧係数、クーロンの土圧(主働土圧) クーロン土圧を説明でき、土圧算定に適用できる。
11週 クーロンの土圧(受働土圧)、擁壁に作用する土圧 クーロン土圧を説明でき、土圧算定に適用できる。
12週 ランキンの土圧、土留め壁に加わる土圧 ランキン土圧、クーロン土圧を説明でき、土圧算定に適用できる。
13週 土圧計算演習(擁壁の設計・安定計算) 土圧理論を説明でき、土圧算定に適用できる。
14週 前期の振り返り、演習問題 土圧理論を説明でき、土圧算定に適用できる。
15週 前期末試験 80分
16週 試験解説と発展授業

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野地盤土のせん断試験を説明できる。4
土のせん断特性を説明できる。4
土の破壊規準を説明できる。4
地盤内応力を説明できる。4
土の圧密現象及び一次元圧密理論について、説明できる。4
圧密沈下の計算を説明できる。4
有効応力の原理を説明できる。4
飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。4
地盤改良工法や液状化対策工法について、説明できる。4

評価割合

試験(中間)試験(期末)レポート態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合305020000100
基礎的能力0000000
専門的能力305020000100
分野横断的能力0000000