到達目標
この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育目標との関連の順で次に示す。①地中の応力と変位を計算でき、弾性・塑性の基礎方程式を理解する。33%(d1)、②地盤の圧密を理解し、沈下量と沈下時間を求めることができる。33%(d1)、③有効応力と全応力を理解し、土のせん断強さを評価できる。34%(d1)
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 地中の応力と変位を計算でき、弾性・塑性の基礎方程式を理解する。 | 地中の応力と変位を計算でき、弾性・塑性の基礎方程式を概ね理解する。 | 左記に達していない。 |
評価項目2 | 地盤の圧密を理解し、沈下量と沈下時間を求めることができる。 | 地盤の圧密を概ね理解し、沈下量と沈下時間を求めることができる。 | 左記に達していない。 |
評価項目3 | 有効応力と全応力を理解し、土のせん断強さを評価できる。 | 有効応力と全応力を概ね理解し、土のせん断強さを評価できる。 | 左記に達していない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
ダム・堤防・道路などの建設や、斜面崩壊・地すべりの防止、建物の沈下や倒壊を防ぐ基礎など、地盤工学は極めて重要な学問である。ここでは、地盤の強さと安定、建物の基礎、地盤を流れる水の力学などを学んで、実際の設計や解析方法、理論式の誘導などを深く学ぶ。〇関連する項目:土の基礎(前年度履修)、地盤工学(2)(後期履修)
授業の進め方・方法:
教科書及び適宜配布する資料と板書もしくはプロジェクターを利用した講義を行う。
注意点:
土質力学の理論を理解し、地盤の応力と変形・安定計算の計算方法を習得する。講義と課題による演習を連携して授業を進める。講義や課題で分からない点を自学自習で抽出し、その都度、不明点を解消する積み重ねが必要がある。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
土の自重による地中の応力、地中の応力の伝わり方 |
地盤内の応力を説明できる。有効応力の原理を説明できる。
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2週 |
荷重による地盤内の鉛直方向の増加応力 |
地盤内の応力を説明できる。有効応力の原理を説明できる。
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3週 |
浸透力、浸透流による土の破壊現象、ボイリング |
有効応力の原理を説明できる。透水力による浸透破壊現象を説明できる。
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4週 |
有効応力と過剰間隙水圧 |
有効応力の原理を説明できる。透水力による浸透破壊現象を説明できる。
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5週 |
土の圧縮と圧密、圧密現象 |
土の圧密現象及び一次元圧密理論について、説明できる。
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6週 |
圧密試験、土の圧縮性、過圧密と正規圧密 |
土の圧密現象及び一次元圧密理論について、説明できる。
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7週 |
圧密沈下量の計算、沈下の進行 |
圧密沈下の計算を説明できる。
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
一次圧密と二次圧密、沈下時間の計算 |
圧密沈下の計算を説明できる。
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10週 |
土のせん断強さの性質、モールの応力円 |
土のせん断特性を説明できる。
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11週 |
モール・クーロンの破壊基準、せん断試験の種類と特徴 |
土の破壊基準を説明できる。土のせん断試験を説明できる。
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12週 |
せん断試験の排水条件の選択、土の種類とモール・クーロンの破壊戦 |
土の破壊基準を説明できる。土のせん断試験を説明できる。
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13週 |
砂のせん断についての性質、粘土のせん断についての性質 |
土のせん断特性を説明できる。
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14週 |
砂地盤の液状化、前期の振り返り |
飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。
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15週 |
前期末試験 |
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16週 |
試験解説と発展授業 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 地盤 | 土のせん断試験を説明できる。 | 4 | |
砂質土と粘性土のせん断特性を説明できる。 | 4 | |
土の破壊基準を理解している。 | 4 | |
土のせん断試験について考察できる。 | 4 | |
土のせん断特性を説明できる。 | 4 | |
土の破壊規準を説明できる。 | 4 | |
土の異方性について説明できる。 | 4 | |
地盤内応力を説明できる。 | 4 | |
有効応力と間隙水圧の関係を理解している。 | 4 | |
土の圧密現象及び一次元圧密理論について、説明できる。 | 4 | |
圧密沈下の計算を説明できる。 | 4 | |
地盤改良や二次圧密について理解している。 | 4 | |
有効応力の原理を説明できる。 | 4 | |
地盤改良について説明できる。 | 4 | |
液状化について説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験(中間) | 試験(期末) | レポート | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 30 | 50 | 20 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 30 | 50 | 20 | 0 | 0 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |