地盤工学(2)

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 地盤工学(2)
科目番号 0202 科目区分 専門 / 必履修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 土木基礎力学2(実教出版)
担当教員 陽田 修

到達目標

この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育目標との関連の順で次に示す。①土圧の理論を理解し、実際の設計ができる。33%(d1)、②支持力の理論を理解し、実際の設計ができる。33%(d1)、③斜面安定の理論を理解し、実際の設計ができる。34%(d1)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1土圧の理論を理解し、実際の設計に応用できる。土圧の理論を概ね理解し、設計例に適用できる。左記に達していない。
評価項目2支持力の理論を理解し、実際の設計に応用できる。支持力の理論を概ね理解し、設計例に適用できる。左記に達していない。
評価項目3斜面安定の理論を理解し、実際の設計に応用できる。斜面安定の理論を概ね理解し、設計例に適用できる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ここでは、地盤工学(1)に続き、土のせん断強さを背景として、壁に働く土圧、基礎の支持力、斜面安定計算など、実際の現場で遭遇する問題の解き方を修得する。〇関連する項目:地盤工学(1)(前期履修)
授業の進め方・方法:
教科書及び適宜配布する資料と板書もしくはプロジェクターを利用した講義を行う。
注意点:
土圧、基礎、斜面の安定について、理論と公式を理解し、実際の設計技術を修得する。講義と課題による演習を連携して授業を進める。講義や課題で分からない点を自学自習で抽出し、その都度、不明点を解消する積み重ねが必要がある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 土圧、土圧係数、クーロンの土圧(主働土圧) クーロン土圧を説明でき、土圧算定に適用できる。
2週 クーロンの土圧(受働土圧)、擁壁に作用する土圧 クーロン土圧を説明でき、土圧算定に適用できる。
3週 ランキンの土圧、土留め壁に加わる土圧 ランキン土圧、クーロン土圧を説明でき、土圧算定に適用できる。
4週 基礎の種類、基礎と支持力、構造物の許容沈下量・地耐力 基礎の種類とそれらの支持力公式を説明でき、土の構造物の支持力算定に適用できる。
5週 浅い基礎の支持力 基礎の種類とそれらの支持力公式を説明でき、土の構造物の支持力算定に適用できる。
6週 杭基礎の支持力、単杭の支持力算定式 基礎の種類とそれらの支持力公式を説明でき、土の構造物の支持力算定に適用できる。
7週 群杭の支持力、ネガティブフリクション 基礎の種類とそれらの支持力公式を説明でき、土の構造物の支持力算定に適用できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 斜面の破壊とすべり面の形状、安定計算と安全率 斜面の安定計算手法を説明でき、安全率等の算定に適用できる。
10週 平面すべりの安定計算 斜面の安定計算手法を説明でき、安全率等の算定に適用できる。
11週 円弧すべりの安定計算 斜面の安定計算手法を説明でき、安全率等の算定に適用できる。
12週 図表を利用する斜面安定計算 斜面の安定計算手法を説明でき、安全率等の算定に適用できる。
13週 自然斜面の破壊、地すべり対策 斜面の安定計算手法を説明でき、安全率等の算定に適用できる。
14週 応用学習 実際の構造物設計に適用できる。
15週 前期末試験
16週 試験解説と発展授業

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野地盤地中構造物に対する地盤の変形を理解している。4
ランキン土圧やクーロン土圧を説明でき、土圧算定に適用できる。4
構造物に作用する土圧や地震時の土圧について説明できる。4
基礎の種類とそれらの支持力公式を説明でき、土の構造物の支持力算定に適用できる。4
基礎の種類や基礎の支持力について説明できる。4
半無限斜面の安定解析や円弧すべり面による安定解析ができる。4
円弧すべり面による安定解析について説明できる。4
ネガティブフリクションについて理解している。4
群杭の支持力について理解している。4
斜面防災について理解している。4
斜面防災について説明できる。4
飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。4
地盤改良工法や液状化対策工法について、説明できる。4

評価割合

試験(中間)試験(期末)レポート態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合305020000100
基礎的能力0000000
専門的能力305020000100
分野横断的能力0000000