アントレプレナーシップ基礎

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 アントレプレナーシップ基礎
科目番号 0005 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 専門共通選択科目 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教材となる関係資料は、授業毎に配布する。
担当教員 外山 茂浩

到達目標

(科目コード:61310,英語名:Fundamentals of Entrepreneurship)
(授業計画の週は回と読替えること)
この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育到達目標との関連の順で次に示す。
①ビジネスモデルとは何かを説明できる。20%(f1,f2)、
②準天頂衛星システムの概要を説明できる。20%(d1)、
③抽出した課題を解決するサービスモデルを提案できる。60%(e1,e2,g1,g2)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
ビジネスモデルとは何かを説明できる。特定のビジネスモデルにおいて技術者の立ち位置と備えるべき能力を説明できる。ビジネスモデルとは何かを説明できる。ビジネスモデルとは何かを概ね説明できる。左記に達していない。
準天頂衛星システムの概要を説明できる。準天頂衛星システムの概要、特長を説明できる。準天頂衛星システムの概要を説明できる。準天頂衛星システムの概要を概ね説明できる。左記に達していない。
提示された課題を解決するサービスモデルを提案できる。自身で抽出した課題を解決するサービスモデルを構築するために必要な要素を説明できる。提示された課題を解決するサービスモデルを構築するために必要な要素を説明できる。提示された課題を解決するサービスモデルを構築するために必要な要素を説明できる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
2cm単位の位置計測と、10億分の1秒単位の時刻が利用できるとしたら、身近にある様々な課題、地域にある様々な課題が解決できる可能性がある。そのような高精度な時空間情報を提供するシステムが、日本版GPSとも呼ばれる準天頂衛星みちびきによる衛生測位システムである。本授業では、ビジネスに関する知識を学びながら、準天頂衛星みちびきを利活用して身近な課題を解決するビジネスプランニングに取り組む。
授業の進め方・方法:
1~7週目 ファシリテーションスキル、ビジネス基礎知識、みちびきに関する講義、ワークショップ
8~10週目 グループ別で提案するサービスモデルプランニングに関しての発表準備、中間報告会
11~15週目 グループ別で提案するサービスモデルプランニングの改善、成果報告会
16週目 振り返り
注意点:
内閣府、NEC協力の下、アントレプレナーシップを涵養するオンデマンド教材を開発した。主たる教材は33テーマの学習用動画である。ビジネスやテクノロジーに関する動画だけでなく、ゲスト講師に、自身の創業に至った道筋を語っていただいたく動画もあり、受講学生には自らのキャリアデザインを考える契機となることを期待する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、アイスブレイク、会議の進め方 アイスブレイクの役割、会議法を説明できる
2週 ビジネスモデル ビジネスモデルを説明できる
3週 課題の見つけ方、市場分析 課題の見つけ方、市場分析を説明できる
4週 アイディア創出、アイディア評価 アイディア創出、アイディア評価を説明できる
5週 みちびき(準天頂衛星システム:QZSS)の技術 みちびきの技術を説明できる。
6週 みちびき(準天頂衛星システム:QZSS)の活用事例 みちびきの活用事例を説明できる。
7週 マネタイズの手法、競合優位性、プレゼン資料デザイン マネタイズの手法、競合優位性、プレゼン資料デザインを説明できる
8週 中間報告会準備 1~7週の学習内容を適用して、中間報告会の準備を行うことができる
4thQ
9週 中間報告会準備 1~7週の学習内容を適用して、中間報告会の準備を行うことができる
10週 中間報告会 みちびきを活用したサービスモデルのコアとなるアイディアを説明できる
11週 成果発表会準備 デザインレビューとは何か説明できる
12週 成果発表会準備 デザインレビューを受け、みちびきを活用したサービスモデルを改善できる
13週 成果発表会準備 デザインレビューを受け、みちびきを活用したサービスモデルを改善できる
14週 成果発表会準備 みちびきを活用したサービスモデルを説明するプレゼンテーション資料を作成できる
15週 成果発表会 プレゼンテーション資料を基に、みちびきを活用したサービスモデルを提案できる。
16週 振り返り、後片付け 15週全体の授業を振り返り、何ができるようになったのか説明できる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル他者の考えや主張を理解するために、相手を尊重し配慮する態度をとることができる。3
目的に応じた適切な方法で自分の考えや主張を伝えることができる。3
多様な他者との間で良好な人間関係を形成するための行動ができる。3
チームワークとリーダーシップチームワークとリーダーシップチーム活動において意見の相違や対立を踏まえて合意形成に向けて行動できる。3
チームの協働関係の形成、維持、向上を促すための行動ができる。3
チーム活動の目標共有を図り、目標達成に向けた行動を実践し、また、チームの協働を促進するための行動ができる。3
情報収集・活用・発信力情報収集・活用・発信力ディジタルツールを含む種々の手段や各種メディアを活用し、情報を収集できる。3
信頼性・妥当性・有効性などを考慮しながら情報を検証・評価できる。3
自己及び他者の権利に配慮し、適切な方法を用いて情報を活用し、効果的に情報発信できる。3
思考力思考力複合的な事象や出来事を分析できる。3
情報や主張を批判的に検証できる。3
情報や主張を説得的に提示するための方法を考えることができる。3
課題発見力・問題解決力課題発見力・問題解決力直面している事象や出来事を分析して、対応すべき問題を特定できる。3
現状を分析した上で、実現すべき理想との乖離(ギャップ)の中に含まれる課題を把握できる。3
問題の解決、理想の実現のために達成すべき目標を設定し、また、具体的な行動案を検討できる。3
基盤的資質・能力自己理解自己理解自分の経験や活動を振り返り、自分の考え方や価値観などを認知できる。3
自己理解に基づき必要な対応や行動を検討できる。3
主体性主体性自分が果たすべき役割や行動について認識できる。3
自分が果たすべき役割や行動を実践できる。3
自己管理と責任ある行動自己管理と責任ある行動自分に求められる役割や行動を把握し、確認できる。3
やるべきことを実行するための具体的行動や計画を考えることができる。3
自分に求められる役割や行動を実践し、その過程や結果の振り返りができる。3
倫理観倫理観自分の判断や行動、及びそれらがもたらす結果や影響について、倫理的観点から検討、評価できる。3
自分の判断や行動の基盤となる倫理観を振り返り、表現できる。3
キャリアデザインキャリアデザイン自分の体験や行動を振り返り、自分の特性や強みを把握できる。3
将来のキャリアについて計画を立てることができる。3
社会や環境、人々に対する影響などを踏まえた上で、専門職(エンジニアなど)に求められる役割について考えることができる。3
専門職(エンジニアなど)の業務内容について説明できる。3
様々な業種、職種、企業の社会的意義や責任について説明できる。3
継続的な学習と学びの目的継続的な学習と学びの目的学習状況、学習成果を把握し、それぞれの特性、必要、目的に応じて学習計画を考えることができる。3
主体的、継続的な学習の実現に向けて自分の学習活動や学習内容を点検し、改善を検討できる。3
創造性・デザイン能力創造性創造性専門分野以外の多様なものの捉え方や視点の重要性を認識し、受け入れることができる。3
多角的な視点から事象を分析し、対応すべき問題を定義できる。3
様々な知識を統合的に活用しながら、あらかじめ答えが与えられていない問題に対する解決方法を考えることができる。3
エンジニアリングデザイン能力エンジニアリングデザイン能力クライアントやユーザの要求や実装すべき機能などを把握し、工学的な要件として把握できる。3
種々の制約条件の下で、複数の解決方法について検討し、工学的視点から判断した最適解を提示できる。3
工学的問題解決方法を実現するためのプロセスを具体的に考え、進捗を把握しながら、実践できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度レポートその他合計
総合評価割合050010400100
基礎的能力0500040090
専門的能力0000000
分野横断的能力000100010