技術科学フロンティア概論

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 技術科学フロンティア概論
科目番号 0020 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 専門共通選択科目 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 特に指定しない。授業では資料を配布する。
担当教員 衞藤 俊彦,教務 主事

到達目標

(科目コード:61240,英語名:Introduction to Technology and Science Frontier)
この科目は長岡高専の教育目標の(E),(G) と主体的に関わる。この科目の到達目標と,成績評価上の重み付け,各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連の順で次に示す。①特定の専門科目だけでなく境界分野科目についても理解する。25%(e1)、②与えられた課題に対して、解決するために必要な手法を身につける。25%(e2)、③工学的課題について、必要な資料を自発的に収集する能力を身につける。25%(g1)、④与えられた技術的課題の解決を通して、さらに幅広い知識を身につける。25%(g2)。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1特定の専門科目だけでなく境界分野科目についても詳細に理解する。特定の専門科目だけでなく境界分野科目についても理解する。特定の専門科目だけでなく境界分野科目についても概ね理解する。左記に達していない。
評価項目2与えられた課題に対して、解決するために必要な手法を詳細に身につける。与えられた課題に対して、解決するために必要な手法を身につける。与えられた課題に対して、解決するために必要な手法を概ね身につける。左記に達していない。
評価項目3工学的課題について、必要な資料を自発的に収集する能力を確実に身につける。工学的課題について、必要な資料を自発的に収集する能力を身につける。工学的課題について、必要な資料を自発的に収集する能力を概ね身につける。左記に達していない。
評価項目4与えられた技術的課題の解決を通して、さらに幅広い知識を確実に身につける。与えられた技術的課題の解決を通して、さらに幅広い知識を身につける。与えられた技術的課題の解決を通して、さらに幅広い知識を概ね身につける。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本講義は,多様化しグローバル化する社会に対応した「複眼的で柔軟な発想」を持つ技術者の育成に寄与する科目である。具体的には,長岡技術科学大学及び企業や研究所の実務経験者と協働し,先端技術講座を提供するものである。全15回のうち,4割程度の講義を企業等で製造等を担当していた実務経験者が担当する.これにより,現代の社会・産業を技術によって変革していくことのできる「戦略的な技術展開ができる人材」を育成する。
授業の進め方・方法:
講師により異なる。
注意点:
本講義は土曜日に集中講義形式で実施する。また、講義の特性上、他の科目と異なり追試験や卒業単位再評価は行わないため履修時は十分注意すること。
90分授業を15回実施し2単位を認定する。内容や課題は講師により毎回異なるため、留意する事。欠席すると単位はほぼ取得できないことに十分注意すること。
評価方法:各担当教員が小テスト、演習、課題レポートなどを出し、その総合成績によって成績判定を行う。60点以上を合格とする。
評価項目:各テーマにおいて、問題の正しい認識、技術に関する理解度、問題解決に対する個人及び組織の役割理解などを総合的に評価する。
欠席の取り扱い:特別欠席に相当する場合は、課題レポートを受理し評価する。通常欠席の場合は、課題レポートを受理せず、当該講義の点数を0点として評価する。1日3コマ実施するため、1日欠席すると単位の取得が困難となることに十分注意すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 「金属加工集積地」の高度化 10月9日(土)(機械)1限目
燕三条地場産業振興センター
横見 直樹
2週 燕ブレード開発物語 10月9日(土)(機械)2限目
徳吉工業
徳吉 淳
3週 【金型磨き】~なぜ磨きが必要か~ 10月9日(土)(機械)3限目
今井技巧
今井 大輔
4週 産業用インクジェットプリンターが出来るまで 10月16日(土)(電気)2限目
株式会社トライテック
猪俣 光生
5週 通信がつながる仕組み 10月16日(土)(電気)3限目
NTT東日本新潟支店
小山 慎也
6週 農業ICTの現状と今後 10月16日(土)(制御)4限目
ウォーターセル株式会社
長井 智友
7週 超音波エレクトロニクスとその応用 10月23日(土)(制御)1限目
電子制御工学科 
梅田 幹雄
8週 Web情報処理と人工知能 10月23日(土)(制御)2限目
長岡技科大
湯川 高志
4thQ
9週 教育×IT企業から学ぶ将来の選択肢 10月23日(土)(電気)3限目
株式会社スプリックス SPRIX Engineering Lab
大谷 龍司
10週 新潟清酒と技の伝承 10月30日(土)(物質)1限目
新潟銘醸
山下 進
11週 微生物の探し方 10月30日(土)(物質)2限目
長岡技科大 
志田 洋介
12週 日本の食を支える微生物 10月30日(土)(物質)3限目
物質工学科 
菅原 正義
13週 社会環境の変化の波を乗りこなすツール 11月13日(土)(環境)1限目
長岡技科大 
山口 隆司
14週 変化を楽しもう。DXによる小柳建設の働き方 11月13日(土)(環境)2限目
小柳建設株式会社 
柿本 優衣
15週 地域に貢献する技術者像(仮) 11月13日(土)(環境)3限目
環境都市工学科
陽田 修
16週 1限目:8:40~10:10
2限目:10:30~12:00
3限目:12:50~14:20
4限目:14:30~16:00(10月16日のみ)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後14,後15
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。3
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。3
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。3
企業には社会的責任があることを認識している。3
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。3
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。3
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。3
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

試験・演習・レポート等合計
総合評価割合100100
基礎的能力00
専門的能力100100
分野横断的能力00