レオロジー

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 レオロジー
科目番号 0007 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子機械システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリント
担当教員 永井 睦

到達目標

この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる.
この科目の到達目標と,成績評価上の重み付け,各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を次に示す.
①典型的な物体の変形と流動の形態について理解する.20%(D1)
②材料特性を応力とひずみの関係として理解する.30%(D1)
③一般的な流体(非ニュートン流体)の粘度データの取り扱い方を理解する.25%(D1)
④線形粘弾性における過渡特性と周波数特性を理解する.25%(D1)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1典型的な物体の変形と流動の形態について理解する.典型的な物体の変形と流動の形態について概ね理解する.左記に達していない.
評価項目2材料特性を応力,ひずみの関係として理解する.材料特性を応力とひずみの関係として概ね理解する.左記に達していない.
評価項目3一般的な流体(非ニュートン流体)の粘度データの取り扱い方を理解する.一般的な流体(非ニュートン流体)の粘度データの取り扱い方を概ね理解する.左記に達していない.
評価項目4線形粘弾性における過渡特性と周波数特性を理解する.線形粘弾性における過渡特性と周波数特性を概ね理解する.左記に達していない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
レオロジーとは物質の変形と流動を取りあつかう科学と広範に定義されている. プラスチック成形法の発達の過程で,樹脂材料の成形性評価を通して長足の進歩を遂げた高分子レオロジーは,工学的な応用において成功を納めた最も顕著な例である.
本講義では,粘弾性に代表される工学的に重要性の高い物質のレオロジー的性質を定量的に数式モデルで表現する手法を理解し,各種測定法の基礎理論を習得することを目的とする.
〇関連する科目:流体力学(電子制御工学科,前々年度履修),流体力学ⅠB(機械工学科,前々年度履修),流体工学(電子機械システム工学専攻,前期履修)
授業の進め方・方法:
授業内容に沿った演習を適宜行い,レポートを課す.
注意点:
材料の特性を扱う講義内容であるため,直接には材料力学,流体力学との関連が深い.一方で線形粘弾性理論を理解する上では,電気回路の交流理論および制御工学の線形システムの考え方が役立つ.本科で履修した者は,一通り復習しておくことを勧める.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 レオロジーの概念 物質の変形と流動に関する学問であるレオロジーの概念と,取り扱う対象となる物質の力学的性質の概要について理解する.
2週 粘度測定法概説 流体の主な粘度測定方法の概要として測定範囲,利点,問題点などについて理解する.
3週 ニュートン流体の粘度測定 細管粘度計を題材に,ニュートン流体の粘度測定法の原理を理解する.
4週 非ニュートン流体の粘度測定(1) 細管粘度計を題材に,非ニュートン流体の基礎となる,べき乗則流体の粘度測定法の原理を理解する.
5週 非ニュートン流体の粘度測定(2) 細管粘度計を題材に,一般的な非ニュートン流体の粘度測定法の原理を理解する.
6週 非ニュートン流体の粘度測定(3) 回転粘度計を題材に,ニュートン流から非ニュートン流体までの粘度測定法の原理を理解する.
7週 中間試験 レオロジーであつかう物質の力学的性質と粘度測定法についての理解度の確認を行う.
8週 線形粘弾性理論(1) 基本的な線形粘弾性モデルとしてMaxwellモデルとVoigtモデルの特徴を理解する.
4thQ
9週 線形粘弾性理論(2) MaxwellモデルとVoigtモデルを基礎にした,多要素モデル,一般化モデルの構成方程式を理解する.
10週 線形粘弾性理論(3) MaxwellモデルとVoigtモデル,一般化モデルの過渡応答の求め方を理解する.
11週 線形粘弾性理論(4) MaxwellモデルとVoigtモデル,一般化モデルの周波数応答の求め方を理解する.
12週 線形粘弾性理論(5) MaxwellモデルとVoigtモデル,一般化モデルについて,過渡応答と周波数応答の関係と一般的な応答の求め方を理解する.
13週 線形粘弾性理論(6) 溶融樹脂を題材に,粘弾性の温度依存性および圧力依存性について理解する.
14週 線形粘弾性理論(7) 工学に現れる粘弾性に関係する諸現象について理解する.
15週 期末試験 線形粘弾性のモデルとその表現としての構成方程式および力学的応答の理解度の確認を行う.
16週 試験解説と発展授業

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学整式の加減乗除の計算ができる。4
公式等を利用して因数分解ができる。4
分数式の加減乗除の計算ができる。4
実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の基本的な計算ができる。4
平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。4
複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。4
2次方程式を解くことができる(解の公式も含む)。4
累乗根の意味を理解し、指数法則を拡張し、計算に利用することができる。4
指数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。4
指数関数を含む基本的な方程式を解くことができる。4
対数を利用した計算ができる。4
対数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。4
角を弧度法で表現することができる。4
三角関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。4
加法定理および加法定理から導出される公式等を使うことができる。4
いろいろな関数の極限を求めることができる。4
微分係数の意味を理解し、求めることができる。4
導関数の定義を理解している。4
積・商の導関数の公式を使うことができる。4
合成関数の導関数を求めることができる。4
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。4
逆三角関数を理解している。逆三角関数の導関数を求めることができる。4
不定積分の定義を理解している。4
置換積分および部分積分を用いて、不定積分を求めることができる。4
定積分の定義を理解している(区分求積法)。4
微積分の基本定理を理解している。4
分数関数・無理関数・三角関数・指数関数・対数関数の不定積分・定積分の計算ができる。4
微分方程式の意味を理解している。4
基本的な変数分離形の微分方程式を解くことができる。4
基本的な1階線形微分方程式を解くことができる。4
定数係数2階斉次線形微分方程式を解くことができる。4
自然科学物理力学物体に作用する力を図示することができる。4
力の合成と分解をすることができる。4
重力、抗力、張力、圧力について説明できる。4
フックの法則を用いて、弾性力の大きさを求めることができる。4
専門的能力分野別の専門工学機械系力学力は、大きさ、向き、作用する点によって表されることを理解できる。5
一点に作用する力の合成と分解を図で表現でき、合力と分力を計算できる。5
一点に作用する力のつりあい条件を説明できる。5
荷重の種類および荷重による材料の変形を説明できる。5
応力とひずみを説明できる。5
フックの法則を理解し、弾性係数を説明できる。5
応力-ひずみ線図を説明できる。4
熱流体流体の定義と力学的な取り扱いかたを説明できる。5
ニュートンの粘性法則、ニュートン流体、非ニュートン流体を説明できる。5

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力0000000
専門的能力70000030100
分野横断的能力0000000