科目コード:41520(英語名:Organic Process Chemistry) この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる。この科目の到達目標、成績評価上の重み付け、および各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を①~②に示す。①石油精製に関する基本的特徴の理解、石油化学に関する基本的特徴の理解の基本的特徴を理解し、説明することができる。80%(d1)。②高分子に関する基本的特徴の理解界面活性剤に関する基本的特徴の理解の基本的特徴を理解し、説明することができる。20%(d1)。
概要:
講義は機能性高分子材料に対する物性面における考え方を中心として説明する。高分子は、電気絶縁性、誘電性、軽量化などに優れた特性を持ち、さらに板、管、繊維、薄膜など種々の形状にできる成型加工性にも優れている。最近では、機械的強度、耐熱性の飛躍的上昇を図ったエンジニアリングプラスチックや、複合材料の開発されている。高分子材料の機能化を考える上で、高分子物性の発現因子である高分子の多分子性、高分子分子の結合状態、高分子の結晶性に関して順次説明し、力学的特性の粘弾性に関して概説する。
○関連する科目:高分子物性(4年次履修)
授業の進め方・方法:
①高分子の溶液;高分子鎖の大きさ、高分子の溶液;高分子溶液の性質の基本的特徴、②高分子の溶液;平均分子量とその測定法高分子の固体;結晶性高分子と無定形高分子の基本的特徴、③高分子の固体;高分子のガラス転移高分子の固体;高分子の結晶の基本的特徴を順次説明する。
注意点:
関連する科目の習得、聴講およびその周辺の科目の勉学も必要です。授業の説明において興味を持った事項は自主的に調査、勉学すること。
本科目は、遠隔授業として実施する予定であるが、学生の要望に対処できるように対面授業も用意している。なお、緊急事態の場合等、遠隔授業一択で、実施していくものとする。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学(一般) | 化学(一般) | 代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。 | 4 | 前1,前5,前7,前8,前9,前12,前15,前16 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 有機化学 | 重合反応について説明できる。 | 5 | 前1,前4,前6,前7,前8,前9,前11,前12,前15,前16 |
重縮合・付加重合・重付加・開環重合などの代表的な高分子合成反応を説明でき、どのような高分子がこの反応によりできているか区別できる。 | 5 | 前1,前3,前7,前8,前9,前13,前15,前16 |
ラジカル重合・カチオン重合・アニオン重合の反応を説明できる。 | 5 | 前1,前2,前4,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前14,前15,前16 |
ラジカル重合・カチオン重合・アニオン重合の特徴を説明できる。 | 5 | 前1,前2,前3,前5,前7,前8,前9,前10,前13,前14,前15,前16 |