到達目標
(科目コード:A2280,英語名:Cell Engineering)(本科目は第3学期に実施する。週に2回行うので十分注意すること。授業計画の週は回と読み替えること。)
この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、成績評価上の重み付け、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を以下に示す。①細胞の基本的な性質・構造・機能について理解する。 20% (D1)、②微生物細胞の特性・利用,微生物と環境との関わりについて理解する。 30% (D1)、③植物細胞の特性・利用について理解する。30% (D1)、④動物細胞の特性・利用、再生医療について理解する。 20% (D1)。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限の到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 細胞の基本的な性質・構造・機能について詳細に理解する。 | 細胞の基本的な性質・構造・機能について理解する。 | 細胞の基本的な性質・構造・機能について概ね理解する。 | 左記に達していない。 |
評価項目2 | 微生物細胞の特性・利用、微生物と環境との関わりについて詳細に理解する。 | 微生物細胞の特性・利用、微生物と環境との関わりについて理解する。 | 微生物細胞の特性・利用、微生物と環境との関わりについて概ね理解する。 | 左記に達していない。 |
評価項目3 | 植物細胞の特性・利用について詳細に理解する。 | 植物細胞の特性・利用について理解する。 | 植物細胞の特性・利用について概ね理解する。 | 左記に達していない。 |
評価項目4 | 動物細胞の特性・利用について詳細に理解する。 | 動物細胞の特性・利用について理解する。 | 動物細胞の特性・利用について概ね理解する。 | 左記に達していない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
様々な細胞の性質・構造・機能を理解するとともに、工業・農業・薬学・医学等の産業分野での細胞工学技術について学習する。微生物・植物・動物の細胞のそれぞれの特徴を理解し、細胞及び遺伝子の操作技術・解析技術を中心に学習する。
○関連する科目:生物工学(専攻科2学年前期開講)
授業の進め方・方法:
講義と課題レポートの作成、プレゼンテーション資料の作成、発表を行う。
この授業は学修単位科目のため、事前・事後学習として「週ごとの到達目標」欄に示す課題などを実施する。
注意点:
生物工学の基礎を充分理解して受講すること。6回以上欠席した場合は、定期試験の受験資格を失う。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス:細胞工学とは |
細胞工学の概要を理解する。 課題内容:細胞工学の概要に関するプリント集の課題。
|
2週 |
個体と細胞① |
個体と細胞について理解する。 課題内容:個体と細胞①に関するプリント集の課題。
|
3週 |
個体と細胞② |
個体と細胞について理解する。 課題内容:個体と細胞②に関するプリント集の課題。
|
4週 |
微生物工学① |
微生物工学について理解する。 課題内容:微生物工学①に関するプリント集の課題。
|
5週 |
微生物工学② |
微生物工学について理解する。 課題内容:微生物工学②に関するプリント集の課題。
|
6週 |
微生物工学③ |
微生物工学について理解する。 課題内容:微生物工学③に関するプリント集の課題。
|
7週 |
微生物工学と環境 |
微生物工学と環境について理解する。 課題内容:微生物工学と環境に関するプリント集の課題。
|
8週 |
植物工学① |
植物工学について理解する。 課題内容:植物工学①に関するプリント集の課題。
|
4thQ |
9週 |
植物工学② |
植物工学について理解する。 課題内容:植物工学②に関するプリント集の課題。
|
10週 |
植物工学の展望① |
植物工学の展望を理解する。 課題内容:植物工学の展望①に関するプリント集の課題。
|
11週 |
動物工学 |
動物工学を理解する。 課題内容:動物工学に関するプリント集の課題。
|
12週 |
プレゼン準備① |
再生医療を理解する。 課題内容:プレゼン準備。
|
13週 |
プレゼン準備② |
再生医療を理解する。 課題内容:プレゼン準備。
|
14週 |
プレゼン① |
再生医療を理解する。 課題内容:プレゼンの報告書の作成。
|
15週 |
プレゼン② |
再生医療を理解する。 課題内容:プレゼンの報告書の作成。
|
16週 |
期末試験 17週:試験解説・発展授業 |
試験時間:50分
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 基礎生物 | 原核生物と真核生物の違いについて説明できる。 | 5 | 後1,後2,後3 |
核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる。 | 5 | 後2,後3 |
葉緑体とミトコンドリアの進化の説について説明できる。 | 5 | 後2,後3 |
DNAの構造について遺伝情報と結びつけて説明できる。 | 5 | 後1 |
遺伝情報とタンパク質の関係について説明できる。 | 5 | 後1,後8,後9,後10 |
分化について説明できる。 | 5 | 後8,後9,後10,後11 |
ゲノムと遺伝子の関係について説明できる。 | 5 | 後1 |
生物化学 | タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。 | 5 | 後1 |
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。 | 5 | 後1 |
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。 | 5 | |
酵素の性質(基質特異性、最適温度、最適pH、基質濃度)について説明できる。 | 5 | |
生物工学 | 原核微生物の種類と特徴について説明できる。 | 5 | 後4,後5,後6,後7 |
真核微生物(カビ、酵母)の種類と特徴について説明できる。 | 5 | 後4,後5,後6,後7 |
抗生物質や生理活性物質の例を挙げ、微生物を用いたそれらの生産方法について説明できる。 | 5 | 後4,後5,後6,後7 |
微生物を用いた廃水処理・バイオレメディエーションについて説明できる。 | 5 | 後7 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 10 | 30 |
専門的能力 | 50 | 20 | 70 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |