細胞工学

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 細胞工学
科目番号 0046 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 自作プリント
担当教員 田﨑 裕二

到達目標

この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、成績評価上の重み付け、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を以下に示す。①細胞の基本的な性質・構造・機能について理解する。 20% (D1)、②微生物細胞の特性・利用,微生物と環境との関わりについて理解する。 30% (D1)、③植物細胞の特性・利用について理解する。30% (D1)、④動物細胞の特性・利用、再生医療について理解する。 20% (D1)。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1細胞の基本的な性質・構造・機能について理解する。細胞の基本的な性質・構造・機能について概ね理解する。左記に達していない。
評価項目2微生物細胞の特性・利用、微生物と環境との関わりについて理解する。微生物細胞の特性・利用、微生物と環境との関わりについて概ね理解する。左記に達していない。
評価項目3植物細胞の特性・利用について理解する。植物細胞の特性・利用について概ね理解する。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 様々な細胞の性質・構造・機能を理解するとともに、工業・農業・薬学・医学等の産業分野での細胞工学技術について学習する。微生物・植物・動物の細胞のそれぞれの特徴を理解し、細胞及び遺伝子の操作技術・解析技術を中心に学習する。
○関連する科目:生物工学(専攻科2学年前期開講)
授業の進め方・方法:
 講義と課題レポートの作成、プレゼンテーション資料の作成、発表を行う。
注意点:
 生物工学の基礎を充分理解して受講すること。6回以上欠席した場合は、定期試験の受験資格を失う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス:細胞工学とは 細胞工学の概要を理解する。
2週 個体と細胞① 個体と細胞について理解する。
3週 個体と細胞② 個体と細胞について理解する。
4週 微生物工学① 微生物工学について理解する。
5週 微生物工学② 微生物工学について理解する。
6週 微生物工学③ 微生物工学について理解する。
7週 微生物工学と環境 微生物工学と環境について理解する。
8週 植物工学① 植物工学について理解する。
4thQ
9週 植物工学② 植物工学について理解する。
10週 植物工学の展望① 植物工学の展望を理解する。
11週 植物工学の展望② 植物工学の展望を理解する。
12週 動物工学① 動物工学を理解する。
13週 動物工学② 動物工学を理解する。
14週 再生医療 再生医療を理解する。
15週 期末試験
16週 試験解説と発展授業 試験の確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野基礎生物原核生物と真核生物の違いについて説明できる。5後1,後2,後3
核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる。5後2,後3
葉緑体とミトコンドリアの進化の説について説明できる。5後2,後3
DNAの構造について遺伝情報と結びつけて説明できる。5後1
遺伝情報とタンパク質の関係について説明できる。5後1
分化について説明できる。5後14
ゲノムと遺伝子の関係について説明できる。5後1
生物化学タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。5後1
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。5後1
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。5後5,後6
酵素の性質(基質特異性、最適温度、最適pH、基質濃度)について説明できる。5後5,後6
生物工学原核微生物の種類と特徴について説明できる。5後4
真核微生物(カビ、酵母)の種類と特徴について説明できる。5後4
抗生物質や生理活性物質の例を挙げ、微生物を用いたそれらの生産方法について説明できる。5後5,後6
微生物を用いた廃水処理・バイオレメディエーションについて説明できる。5後7

評価割合

試験発表合計
総合評価割合7030100
基礎的能力201030
専門的能力502070
分野横断的能力000