環境都市工学特別実験

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 環境都市工学特別実験
科目番号 0002 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学専攻 対象学年 専1
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 資料を配付、参考書:図書館エンジニアリングデザインコーナーの書籍全般
担当教員 環境都市工学科 全教員,酒井 一樹

到達目標

① デザイン手法を理解する。
② グループで計画的に仕事を進める方法について理解する。
③ 主体的、継続的に学習する習慣を身に付ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1デザイン手法を十分にに理解する。デザイン手法を理解する。デザイン手法を概ね理解する。デザイン手法を理解するにはさらなる学習が必要である。
評価項目2グループで計画的に仕事を進める方法について十分に理解する。グループで計画的に仕事を進める方法について理解する。グループで計画的に仕事を進める方法について概ね理解する。グループで計画的に仕事を進める方法について理解するにはさらなる学習が必要である。
評価項目3主体的、継続的に学習する習慣を十分に身に付ける。主体的、継続的に学習する習慣を身に付ける。主体的、継続的に学習する習慣を概ね身に付ける。主体的、継続的に学習する習慣を身に付けるにはさらなる学習が必要である。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本科目は,「エンジニアリングデザインに関する演習」を複数教員が担当し,「環境都市工学に関連した実験開発演習」を企業で排水処理技術について調査、計画、設計の実務経験のある教員が担当して、1-2学期に渡り実施する。
授業計画に掲げる「前期」部分は、エンジニアリングデザインに関する演習を行う。製品開発、システム開発の一連のプロセスに必要な会議法、発想法を学び、企画立案の進め方、グループで計画的に仕事を進める方法を身に付ける。【担当教員:外山茂浩,酒井一樹,鈴木義之 ※3名とも全回数担当】
授業計画に掲げる「後期」部分は、環境都市工学に関連した製品開発、システム開発等の一連のプロセスに必要な会議法、発想法を学び、企画立案の進め方、グループで役割分担を行い計画的に仕事を進める方法を身に付ける。【担当教員:荒木信夫】
授業の進め方・方法:
エンジニアリングデザイン及び実験開発演習ではグループワークが中心となる。エンジニアリングデザインではPDCAサイクルに基づく施行を行うこととなる。実験開発演習では小中学生向け教材や市民に科学や建設工学の理解を促す科学の祭典等の展示をグループ単位で立案し、工程表を計画し、展示内容を試作し、プレゼンテーションで内容を説明し、改善を加えて展示内容を完成させる。完成した展示内容は実際に展示を行って、体験者の感想からその効果を自ら評価する。
注意点:
本科目は本来、面接授業として実施を予定していたものであるが、新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態において、必要に応じ遠隔授業として実施するものである。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 全体ガイダンス、ファシリテーションWS① エンジニアリングデザインの概要とエンジニアリングファシリテーション(チームビルディング)について理解する。
2週 ファシリテーションWS② エンジニアリングファシリテーション(会議法合意形成,問題解決)について理解する。
3週 ファシリテーションWS③、課題説明 エンジニアリングファシリテーション(製品開発プロセス)について理解する。課題について理解し、説明できる。
4週 ファシリテーションWS④(PDCA) PDCAサイクルについて理解する。
5週 企画立案①、企画発表会に向けた工程表の作成 企画立案,工程表の作成ができる。
6週 企画立案② 企画立案,デザインレビューの準備ができる。
7週 企画立案③、デザインレビュー デザインをレビューレビューすることができる
8週 企画立案④、プロトタイピングに向けた工程表の作成 デザインレビューの結果に基づく企画立案,工程表の作成ができる。
2ndQ
9週 企画立案⑤ デザインレビューの結果に基づく企画立案ができる。
10週 企画立案⑥ デザインレビューの結果に基づく企画立案ができる。
11週 発表準備 デザインレビューの結果に基づく企画立案、企画発表会の準備ができる。
12週 発表準備 デザインレビューの結果に基づく企画立案、企画発表会の準備ができる。
13週 企画発表会 企画を発表することができる。
14週 プロトタイピングの振り返り プロトタイピングの結果に基づき、改善案を立案する。
15週 まとめ 一連の演習における取り組みを説明できる。
16週
後期
3rdQ
1週 環境都市工学関連の課題説明
2週 企画立案、工程表の作成、企画発表会の準備
3週 企画立案、工程表の作成、企画発表会の準備
4週 企画発表会
5週 PDCAサイクルに基づく試行
6週 PDCAサイクルに基づく試行
7週 PDCAサイクルに基づく試行
8週 デザインレビュー
4thQ
9週 作成、最終試験、実装
10週 作成、最終試験、実装
11週 作成、最終試験、実装
12週 成果発表会準備
13週 成果発表会準備
14週 成果発表会
15週 実際の展示による評価
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者の意見を聞き合意形成することができる。4
合意形成のために会話を成立させることができる。4
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。4
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。4
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。4
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。4
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。4
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。4
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。4
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる4
複数の情報を整理・構造化できる。4
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。4
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。4
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。4
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。4
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。4
事実をもとに論理や考察を展開できる。4
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。4
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。4
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。4
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。4
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。4
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。4
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。4
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。4
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。4
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている4
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。4
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。4
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。4
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。4
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。4

評価割合

レポート(前期)プレゼンテーション(前期)取組(前期)発表相互評価態度その他合計
総合評価割合20151520101010100
基礎的能力555000015
専門的能力555000015
分野横断的能力10552010101070