生産システム工学

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 生産システム工学
科目番号 0006 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科専門共通科目 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 松林光男,渡部弘,工場のしくみ,日本実業出版社
担当教員 外山 茂浩

到達目標

(科目コード:A0210,英語名:Manufacturing Systems Engineering)(本科目は第1,2学期に実施する。)
この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育到達目標との関連の順で次に示す。
①工場を主体とした生産活動の仕組みを説明できる。50%(D1)
②製造業が直面する課題とその解決の方向性を説明できる。50%(D1)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
工場を主体とした生産活動の仕組みを説明できる.社会における実例を複数挙げて、工場を主体とした生産活動の仕組みを説明できる.工場を主体とした生産活動の仕組みを説明できる.工場を主体とした生産活動の仕組みを概ね説明できる.左記に達していない。
製造業が直面する課題とその解決の方向性を説明できる.社会における実例を複数挙げて、製造業が直面する課題とその解決の方向性を説明できる.製造業が直面する課題とその解決の方向性を説明できる.製造業が直面する課題とその解決の方向性を概ね説明できる.左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本講義では,工場を主体とした生産活動の仕組みや、その活動を支える開発・設計、生産管理、原価管理、品質管理の仕組みについて学ぶ.大量生産・大量消費の時代とは変わって,現在は市場のニーズに応じて生産する能力が必要になってきている.製造業が直面する課題とその解決の方向性について学ぶ.
授業の進め方・方法:
アクティブラーニングの手法の一つであるポスターツアーを用いて授業を進める。受講者を6グループに分け、各グループが担当する単元を決定する。各グループは、4枚の模造紙にポスターとして担当した単元の内容をまとめる。ポスター完成後、ポスターツアーを行い、担当以外の単元に対する学習を行う。その翌週に学習内容の確認を目的としたペーパー試験を実施する。この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習としてレポート課題などを実施する。
注意点:
日本市場は頭打ちとなり,海外,特にアジアの市場を相手にしなければ企業としての成長が望めない時代になってきた.グローバルな市場では,欧米の企業とも競争することになる.そのような工場をとりまく近年の状況に関係する社会・経済ニュースにも関心を持つこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス,製造業における工場の役割 製造業における工場の役割を説明できる。ポスターツアーの実践方法を説明できる。
2週 前半学習内容:工場とは何か、モノづくりの工程、様々な生産の仕組み、工場全体の仕組み、工場における各部門担当者の役割 グループメンバーと協力、分担し、担当単元の調査、ポスター作製を進められる。
3週 調査、ポスター作成 グループメンバーと協力、分担し、担当単元の調査、ポスター作製を進められる。
4週 調査、ポスター作成 グループメンバーと協力、分担し、担当単元の調査、ポスター作製を進められる。
5週 調査、ポスター作成 グループメンバーと協力、分担し、担当単元の調査、ポスター作製を進められる。
6週 調査、ポスター作成 グループメンバーと協力、分担し、担当単元の調査、ポスター作製を進められる。
7週 ポスターツアー ポスターツアーにより、担当以外の単元を概観できる。
8週 前半学習内容の確認試験 前半学習内容について確認できる。
4thQ
9週 9 後半学習内容:開発・設計の仕組み、生産管理の仕組み、生産現場の今、原価管理の仕組み、品質管理の仕組み、自動化とIT活用、工場が拓く未来 グループメンバーと協力、分担し、担当単元の調査、ポスター作製を進められる。
10週 調査、ポスター作成 グループメンバーと協力、分担し、担当単元の調査、ポスター作製を進められる。
11週 調査、ポスター作成 グループメンバーと協力、分担し、担当単元の調査、ポスター作製を進められる。
12週 調査、ポスター作成 グループメンバーと協力、分担し、担当単元の調査、ポスター作製を進められる。
13週 調査、ポスター作成 グループメンバーと協力、分担し、担当単元の調査、ポスター作製を進められる。
14週 調査、ポスター作成 グループメンバーと協力、分担し、担当単元の調査、ポスター作製を進められる。
15週 ポスターツアー ポスターツアーにより、担当以外の単元を概観できる。
16週 後半学習内容の確認試験 後半学習内容について確認できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。4後2,後3,後4,後5,後6,後9,後10,後11,後12,後13,後14
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。4後2,後3,後4,後5,後6,後9,後10,後11,後12,後13,後14
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。4後2,後3,後4,後5,後6,後9,後10,後11,後12,後13,後14
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。4後2,後3,後4,後5,後6,後9,後10,後11,後12,後13,後14
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。4後2,後3,後4,後5,後6,後9,後10,後11,後12,後13,後14
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。4後2,後3,後4,後5,後6,後9,後10,後11,後12,後13,後14
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。4後1,後7,後8,後15,後16
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。4後1,後7,後8,後15,後16
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。4後1,後7,後8,後15,後16
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。4後1,後7,後8,後15,後16
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。4後1,後7,後8,後15,後16
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。4後1,後7,後8,後15,後16

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合75020500100
基礎的能力0000000
専門的能力5502000075
分野横断的能力200050025