生命科学

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 生命科学
科目番号 0019 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科専門共通科目 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 自作プリント
担当教員 河本 絵美

到達目標

(科目コード:A0370、英語名:Life Science)(本科目は第2学期に実施する。週に2回行うので十分注意すること。授業計画の週は回と読み替えること)
この科目は長岡高専の教育目標の(C)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、成績評価上の重み付け、各到達目標と長岡高専の学習・教育目標との関連を次に示す。①生命の基本である細胞や細胞構成成分について理解する 35%(C1)、②生命活動のしくみについて理解する 35%(C1)、③生命工学技術と社会との関わりについて理解する 30%(C2)。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1生命の基本である細胞や細胞構成成分について詳細に理解する生命の基本である細胞や細胞構成成分について理解する生命の基本である細胞や細胞構成成分について概ね理解する左記に達していない
評価項目2生命活動のしくみについて詳細に理解する 生命活動のしくみについて理解する 生命活動のしくみについて概ね理解する 左記に達していない
評価項目3生命工学技術と社会との関わりについて詳細に理解する生命工学技術と社会との関わりについて理解する生命工学技術と社会との関わりについて概ね理解する左記に達していない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
生命科学分野は工学技術の発展に伴って急速な進歩を遂げている。本講義では、「生物が何でできていて、どのようなしくみで動いているのか」という疑問について、分子レベル、細胞レベル、個体レベル、それぞれの観点から解説し、それらと工学技術との関連についても説明する。本講義を通して、生命現象の不思議さや面白さと感じ取り、「生きている」ことの価値を再認識してほしい。また、生命科学の分野と自身の技術との接点を見いだし、技術者として幅広い視野を身につけられるように努めてほしい。
関連する科目:基礎生物工学(mb2年次履修)、生物化学Ⅰ(mb3年次履修)、生物化学Ⅱ(mb4年次履修)、衛生工学(ci3年次履修)
授業の進め方・方法:
この授業は学修単位科目のため、事前・事後学習として「週ごとの到達目標」欄に示す課題などを実施する。
注意点:
授業態度、出席率の著しく悪い者についてはさらなる課題を課す。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 生命とは 生物の共通性について理解する
課題(生命体の基本的属性、生物の分類、共生説等)
2週 細胞の構造 細胞の構造と性質について理解する
課題(細胞の構造と機能等)
3週 細胞の増殖と死 発生と分化について理解する
課題(細胞の分裂と周期等)
4週 生体分子 生物が何で構成されているかを分子レベルで理解する
課題(たんぱく質、脂質、糖質等)
5週 代謝とエネルギー 物質のエネルギー代謝について理解する
課題(ATPと酵素、呼吸・発酵・光合成等)
6週 遺伝情報 DNAと遺伝子、遺伝のしくみについて理解する
課題(遺伝子、染色体、形質、複製等)
7週 遺伝子工学 遺伝子組換え操作について理解する
課題(転写、翻訳、遺伝子組換え等)
8週 生体応答:受精 生殖について理解する
課題(減数分裂、受精等)
2ndQ
9週 生体応答:脳・神経 ニューロンについて理解する
課題(ニューロンの構造、中枢神経と末梢神経等)
10週 生体応答:感覚器 目、耳の仕組みについて理解する
課題(感覚受容の性質、空間的情報処理等)
11週 生体応答:効果器 筋肉、骨のしくみについて理解する
課題(骨格筋の運動制御、骨の構造と代謝回転等)
12週 生体応答:ホメオスタシス ホルモンや神経伝達物質のはたらきについて理解する
課題(内分泌、体温・血糖のホメオスタシス等)
13週 生体応答:免疫 免疫応答について理解する
課題(体液性免疫、免疫応答等)
14週 生命工学技術と社会① 生命工学技術と社会への応用を知る
課題(生命工学技術等)
15週 生命工学技術と社会② 課題(社会での応用例と今後の発展性に関するレポート)
16週 期末試験
第17週:試験解説・発展授業
試験時間:50分

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス地球上の生物の多様性について説明できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前15,前16
生物の共通性と進化の関係について説明できる。4前1,前2,前15,前16
生物に共通する性質について説明できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前15,前16
分野横断的能力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。4前13,前14,前16
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。4前13,前14,前16

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力3010000040
専門的能力3010000040
分野横断的能力1010000020