総合国語ⅡA

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 総合国語ⅡA
科目番号 0022 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械システム工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 新精選現代文B(明治書院)/精選古典B改訂版(大修館書店)/新総合図説国語(東京書籍)/常用漢字ダブルクリア四訂版・別冊徹底トレーニングノート総合タイプ(尚文出版)
担当教員 足立 繭子

到達目標

1.古典を含むさまざまな文章中に出現する語句について、その語意を説明することができ、さらに自分でその語句を実際に使用することができる。
2.古典を含むさまざまな文章の主旨を説明することができ、それを適切な言語を用いて文章として表現することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
古典を含むさまざまな文章中に出現する語句の語意を説明することができ、自分で実際にその語句を使用することができる。文章中の語句を用いて、自分の考えを文章として、表現することができる。文章中の語句の語意を説明することができ、自分で実際に使用することができる。文章中の語句を説明することができず、自分で使用することができない。
古典を含むさまざまな文章の主旨を、説明することができ、それを適切な言語を用いて文章として表現することができる。文章の主旨についての自分の考えを、適切な言語を用いて文章化することができる。文章の主旨を説明することができ、それを適切な言語を用いて文章化することができる。文章の主旨を説明することができず、それを適切な言語を用いて文章化することができない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
1.漢字・語意・文法など、言語的な知識を身につけ、古典を含むさまざまな文章を読み、論理構成に即して、主旨を理解できるようにする。
2.読んだ文章を通して、さまざまな問題について、自身の意見や考えを持ち、適切な言語を用いて文章として表現できるようにする。
授業の進め方・方法:
担当教員による単独講義および演習による授業。
授業前に、担当教員の作成した学習プリントや授業ブリントを配布し、これを予習課題とする。
注意点:
他者の書いた文章を正確に読むことや自分で苦労して文章を書くことを通じて、自らの感じ方や考え方を磨いてゆくのだという意識を持って取り組んでほしい。なお、授業計画は、 学生の理解度に応じて変更する場合がある。
本科目では、50点以上の評価で単位を認定する。評価割合の通り、試験(中間試験と期末試験の平均)の評価を主として、提出物などを加えて評価する。評価が50点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を50点とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
春休み漢字課題テスト
授業に必要な教材や具体的な学習方法について、説明できる。
春休み課題に基づいた漢字テストで、90/100点以上取得できる。
2週 陣内秀信「近代都市のレトリック」① 日本と西欧の都市の相違点について、説明できる。
3週 陣内秀信「近代都市のレトリック」② 西欧の都市における「塔」の意味について、説明できる。
4週 陣内秀信「近代都市のレトリック」③ 日本の都市の、西欧の都市との異質な構造が、どのようなものであるかを、説明できる。
5週 連休課題漢字テスト・『十訓抄』「大江山いくのの道」① 連休課題に基づいた漢字テストで、 90/100点以上取得できる。
歴史的仮名遣いの本文を正しく音読できる。文章中の古文単語の意味を説明できる。
6週 『十訓抄』「大江山いくのの道」② 登場人物の所在地・人物同士の関係について、説明できる。
7週 『十訓抄』「大江山いくのの道」③・故事成語①「助長」「画竜点睛」 定頼の発言、これに応答する小式部内侍の和歌、それぞれの意図について、説明できる。「大江山」の和歌に用いられている修辞について、説明できる。
それぞれの故事成語がどのような話をもとに成立したのか、説明できる。
8週 故事成語②「漱石枕流」「塞翁が馬」 それぞれの故事成語がどのような話をもとに成立したのか、説明できる。
2ndQ
9週 前期中間試験 第1~8回の授業の内容について確認する試験で、50/100点以上を取得できる。
10週 答案返却 中間試験の返却された答案を確認し、自分で間違えたところについて解説を聞いた上で、訂正することができる。
11週 中島敦「山月記」① 李徴の半生と人物像を整理して、説明できる。
12週 中島敦「山月記」② なぜ李徴が虎に変身したのか、彼自身がその理由として考えていることがらについて、整理して説明できる。
13週 中島敦「山月記」③ 詩に対する李徴の執着・取り組み姿勢がどのようなものであったか、袁傪の視点を参考にすることによって、整理して説明できる。
14週 中島敦「山月記」④・清少納言『枕草子』「中納言参りたまひて」① 李徴の変身を通じて、運命・才能と努力・近代人の自意識といった諸々の問題について、自分なりの考えを持ち、それを説明できる。
登場人物の関係を理解し、それを踏まえて使用されている敬語について、種類や現代語訳・敬意の方向を説明できる。
15週 清少納言『枕草子』「中納言参りたまひて」② 助動詞や係り結びの働きについて、説明できる。
清少納言の返答の面白さについて、説明できる。
16週 答案返却 期末試験の返却された答案を確認し、自分で間違えたところについて解説を聞いた上で、訂正することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3前2,前3,前4,前9,前10
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3前2,前3,前4,前9,前10
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3前1,前2,前3,前4,前5,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3前16
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3前16
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3前16
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3前16
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3前16
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3前4
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3前4
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3前4

評価割合

試験課題テスト提出物合計
総合評価割合701515100
基礎的能力40101060
専門的能力205530
分野横断的能力100010