概要:
1.漢字や語彙などの基本的な知識を身につけ、論理構成に即して、さまざまな文章の趣旨を理解できるようにする。
2.読んだ文章を踏まえたうえで、自身の意見や考えを構築し、他者に伝わる適切な文章を書けるようにする。
授業の進め方・方法:
担当教員による講義およびグループワーク。
注意点:
文章を読むだけではなく、それを踏まえたうえで自らの考えを構築し、他の受講生と意見を共有し合いながら自らの考えを見直すという有意義な時間が形成できるように、授業内で提示された課題には積極的に取り組む姿勢が望まれる。
なお授業計画は、 受講者の理解度に応じて変更する場合がある。
また本科目では、60点以上の評価で単位を認定する。評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス
|
授業の概要・評価方法を理解する。
|
2週 |
森鴎外「舞姫」① |
大田豊太郎が日記を書いているのはいつなのかを把握し、人物の特徴を整理したうえで、それぞれを説明できる。 〈授業外学習事前:授業で扱う部分を読み、未知の単語については意味を調べておく〉 〈授業外学習事後:授業内容と板書を基に、扱った内容を整理し、理解を深めておく〉
|
3週 |
森鴎外「舞姫」② |
エリスがどのような境遇にいる人物なのかを把握する。 〈授業外学習事前:授業で扱う部分を読み、未知の単語については意味を調べておく〉 〈授業外学習事後:授業内容と板書を基に、扱った内容を整理し、理解を深めておく〉
|
4週 |
森鴎外「舞姫」③ |
豊太郎とエリスの出会いが、豊太郎に何をもたらし、彼をどのような状態におくことになったのかを読解し、説明できる。 〈授業外学習事前:授業で扱う部分を読み、未知の単語については意味を調べておく〉 〈授業外学習事後:授業内容と板書を基に、扱った内容を整理し、理解を深めておく〉
|
5週 |
森鴎外「舞姫」④ |
エリスの手紙を通して、豊太郎が自らの任務をどのように自覚したのか、豊太郎の揺れ動く心情に即して説明できる。 〈授業外学習事前:授業で扱う部分を読み、未知の単語については意味を調べておく〉 〈授業外学習事後:授業内容と板書を基に、扱った内容を整理し、理解を深めておく〉
|
6週 |
森鴎外「舞姫」⑤
|
ロシアから戻ってエリスと再開したのちの豊太郎の行動と心情を、説明できる。 〈授業外学習事前:授業で扱う部分を読み、未知の単語については意味を調べておく〉 〈授業外学習事後:授業内容と板書を基に、扱った内容を整理し、理解を深めておく〉
|
7週 |
森鴎外「舞姫」⑥ |
相沢謙吉が登場して以降の豊太郎の心の揺れを的確に理解し、説明することができる。 〈授業外学習事前:授業で扱う部分を読み、未知の単語については意味を調べておく〉 〈授業外学習事後:授業内容と板書を基に、扱った内容を整理し、理解を深めておく〉
|
8週 |
前期中間試験 |
第1~7回の授業の内容について確認する試験で、60/100点以上を取得できる。
|
2ndQ |
9週 |
前期中間試験返却・エリザベス・キューブラー=ロス「死の恐怖について」① |
前期試験の解説を聞くことで、試験内容や「舞姫」の内容について理解を深めることができる。ロスの述べる「旧式な観衆」とは何か理解し、説明することができる。
|
10週 |
エリザベス・キューブラー=ロス「死の恐怖について」② |
死を語る際に「婉曲法」を用いるのはなぜか理解し、説明することができる。 〈授業外学習事前:授業で扱う部分を読み、未知の単語については意味を調べておく〉 〈授業外学習事後:授業内容と板書を基に、扱った内容を整理し、理解を深めておく〉
|
11週 |
エリザベス・キューブラー=ロス「死の恐怖について」③ |
「機械化され、個人の人格を無視した医療」がなぜ存在するのか、その弊害は何か、理解し説明することができる。 〈授業外学習事前:授業で扱う部分を読み、未知の単語については意味を調べておく〉 〈授業外学習事後:授業内容と板書を基に、扱った内容を整理し、理解を深めておく〉
|
12週 |
高橋源一郎「ぼくらの民主主義なんだぜ」① |
本文で用いられる「直接民主主義」と「ぼくらの民主主義」の関係を理解し、説明することができる。 〈授業外学習事前:授業で扱う部分を読み、未知の古典単語については意味を調べ、現代語訳を作成しておく〉 〈授業外学習事後:授業内容と板書を基に、扱った内容を整理し、理解を深めておく〉
|
13週 |
高橋源一郎「ぼくらの民主主義なんだぜ」② |
なぜ著者は「民主主義は未完のプロジェクト」かもしれないと考えているのか、理解し、説明することができる。 〈授業外学習事前:授業で扱う部分を読み、未知の単語については意味を調べておく〉 〈授業外学習事後:授業内容と板書を基に、扱った内容を整理し、理解を深めておく〉
|
14週 |
「不易と変化」『三冊子』 |
「不易」・「変化」・「風雅の誠」の三者の関係について説明することができる。 〈授業外学習事前:授業で扱う部分を読み、未知の単語については意味を調べておく〉 〈授業外学習事後:授業内容と板書を基に、扱った内容を整理し、理解を深めておく〉
|
15週 |
期末試験 |
第10~15回の授業の内容について確認する試験で、60/100点以上を取得できる
|
16週 |
期末試験答案返却 |
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 3 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 3 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 3 | |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 3 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 3 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 3 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 3 | |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 3 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 3 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 3 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 3 | |