日本語

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 日本語
科目番号 0050 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 機械システム工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 【教科書】『大学・大学院留学生の日本語』/【関連図書】『小論文への12のステップ』『日本語口頭発表と討論の技術』
担当教員 田上 栄子,高畠 智美,中河 和子,海老江 絢香,要門 美規

到達目標

1.高専での授業を理解し、周囲とコミュニケーションをとる上で必要な中級レベルの日本語の語彙力、文法を運用する力を獲得する。              
2.論理的な構成のある文章の構造を理解できる。             
3.構成に着目しながら読み、速く、的確に文章の大意が読み取れる。                      
4.論理的な構成のある文章が作成できる。                                 
5.聞き手に伝わるような発音、話し方で話すことができる。                                                   6.自己の主張したいことを分かりやすい構成で話すことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本語中級レベルの語彙と文法を理解し、それらを適切に用いて「話す」「書く」ことができる日本語中級レベルの語彙と文法を一定理解しているが、それらを適切に用いることができない日本語中級レベルの語彙と文法をほとんど理解できない
評価項目2文章の全体構成や段落相互の関係を理解できる。文章の構成の理解に多少時間がかかったり間違えたりしても、読み進めていくうちに理解できる。文章の全体構成がほとんど理解できない。
評価項目3速く、的確に文章の大意が読み取れる。多少時間はかかっても、ある程度的確に大意が読み取れ、内容について質問されれば答えられる。自力で読み取れず、内容について質問されても答えられない
評価項目4全体の構成がととのった文章が作成できる。部分や全体の構成に誤りや分かりにくさがあっても、指摘されれば自力で修正できる。部分や全体の構成に誤りや分かりにくさがあって、指摘されても自力で修正できない。
評価項目5聞き手に伝わる発音、話し方が流暢にできる流暢でなくても、聞き手に伝わる発音、話し方ができる聞き手に伝わる発音、話し方ができない
評価項目6主張したいことを論理的に構成して、たいへんわかりやすく話すことができる主張したいことの構成に多少の誤りがあっても、理解の妨げにはならない程度である。何を主張したいのか、聞き手に伝わらない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
論理構成に着目した読みを通して、速く、正確に論理的な文章が読めるようになることを目標とする。更に、そこで獲得した基本的な論理展開や表現を用いて、わかりやすい構成で、説明したり、説得力のある主張を述べたりすることができるようになる。これに加え、簡単なプレゼンテーションをすることができるようになる。また、高専生活で必要な、周囲の人とのやり取りが円滑にできるようになる。そして、以上のことに必要な、基礎文法力の整理、練習を行う。
授業の進め方・方法:
担当教員による講義および演習。コミュニケーション重視の授業なので、授業形態として教員⇔学生の双方向のやり取りを主として、教員⇒学生の一方向の講義等は30%程度とする。できる限り多く、学生の能動的学びを導く学習方法を取り入れる。
注意点:
授業計画は,学生の理解度に応じて変更する場合がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 プレースメントテスト・インタビュー
オリエンテーション
自己紹介活動(1)
2週 構成読み:L2イルカと超音波
自己紹介活動(2)
・中心文、支持文がわかり、中心文に着目して全体の構成を把握しながら読める
・自分を客観的に見る
3週 構成読み:L2イルカと超音波
自己紹介活動(3)
・中心文に着目して全体の構成を把握しながら読める
・自身について、わかりやすく説明できる
4週 構成読み:L3地図の分類
・「分類」を述べた文章を、構成に着目して読める
・分類を説明できる
5週 構成読み:L4睡眠時間 ・文章のキーワードを探しながら文章を読み、主題を把握する
6週 構成読み:L4睡眠時間 ・文章の要約ができる
7週 ノートテイキング:メモを書く
構成読み:「ステレオタイプ」
・メモを速く書くコツがわかる
・メモの内容を整理して書く方法がわかる
・自身の「読み方」を客観的に見る
8週 ノートテイキング:メモを取りながら講義を聴く
構成読み:「ステレオタイプ」
・第7週で学んだメモをとる技術を用いて、メモがとれる
・目的に合った文章の読み方ができる
2ndQ
9週 復習 中間テスト 
フィードバック
10週 構成読み:L5日時計
基礎文法事項の運用:行為の授受(「理想の結婚」)
・経緯を述べた文章を、構成に着目して読める
・「行為の授受の表現」の用法がわかる
11週 構成読み:L5日時計
基礎文法事項の整理:行為の授受(「理想の結婚」)
・経緯を説明することができる
・他者との理想の関係性を述べられる
12週 構成読み:L6研究者の二つのタイプ
基礎文法事項の整理:受身、自他動詞
・比較・対照して述べた文章を、構成に着目して読める
・「受身」「自他動詞」の用法がわかる
13週 構成読み:L6研究者の二つのタイプ
基礎文法事項の整理:使役、使役受身
・比較・対照して述べた文章を、構成に着目して読める
・「使役」「使役受身」の用法がわかる
14週 構成読み:L6研究者の二つのタイプ
基礎文法事項の整理:使役、使役受身
・比較・対照して述べることができる
・動作の主体や受け手を明示しながら、起きた物事が説明できる
15週 復習
16週 期末テスト、フィードバック 
後期
3rdQ
1週 構成読み:L7地球温暖化
口頭表現:自己表現
・原因・結果を示す文章を、構成に着目して読める
・自己分析をする
2週 構成読み:L7地球温暖化
口頭表現:自己表現
・原因・結果を示して説明できる
・自身についてわかりやすく説明できる
3週 構成読み:L7地球温暖化
口頭表現:よい聞き手になる
・原因・結果を示して説明できる
・よい聞き手になるための聞き方ができる
4週 構成読み:L8風呂場の戸
口頭表現:情報を伝える
・位置関係を示す文章を、構成に着目して読める
・相手によって情報を選び、伝えることができる
5週 構成読み:L8風呂場の戸
口頭表現:様々な状況に対応する
・位置関係を示して説明できる
・相手との関係よって、適切な表現を用いて話せる
6週 構成読み:L9手で数を表す
口頭表現:様々な状況に対応する
・列挙・順序を示す文章を、構成に着目して読める
・自身の状況をわかりやすく整理して伝えられる
7週 構成読み:L9手で数を表す
口頭表現:様々な状況に対応する
・列挙して説明できる
・自身の状況をわかりやすく整理して伝え、依頼等ができる
8週 復習
4thQ
9週 中間テスト、フィードバック
10週 構成読み:L10文明はどのように伝わったか
口頭表現:出来事を説明する
・理由・根拠を示す文章を、構成に着目して読める
・出来事の展開を示す接続表現がわかる
11週 構成読み:L10文明はどのように伝わったか ・理由・根拠を示して説明できる
・展開を示す表現を効果的に用い、起きた出来事を説明できる
12週 構成読み:L14人間とロボットの協働動作に関する研究
プレゼンテーション
・レポートや論文の基本的な構成を知る
13週 構成読み:L14人間とロボットの協働動作に関する研究
プレゼンテーション
・レポートや論文の基本的な構成に沿って、論が組み立てられる
・わかりやすい視覚資料が作れる
14週 構成読み:L14人間とロボットの協働動作に関する研究
プレゼンテーション
・ごく基本的な構成のレポートが書ける
・わかりやすく発表することができる
15週 学年末試験
16週 試験のフィードバック 

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験平常点(課題・授業参加度)合計
総合評価割合5050100
基礎的能力5050100
専門的能力000
分野横断的能力000