基礎材料工学Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 基礎材料工学Ⅰ
科目番号 0085 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械システム工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 工業材料 電機大
担当教員 喜多 正雄

到達目標

1.金属の結晶構造について説明できる
2.平衡状態図について説明できる
3.材料の試験と検査について説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
金属の結晶構造について詳しく説明できる金属の結晶構造について説明できる金属の結晶構造について説明できない
平衡状態図について詳しく説明できる平衡状態図について説明できる平衡状態図について説明できる
材料の試験と検査について詳しく説明できる材料の試験と検査について説明できる材料の試験と検査について説明できない

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
金属の性質を理解するために、金属結合を共有結合とイオン結合と比較して学習する。工業的に用いらている材料のほとんどは融解・鋳造を行って作られている。材料の基本である平衡状態図を理解し、冷却過程で組織がどのように変化していくかを学ぶ。中間テスト以降は材料の試験と検査方法について学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 物質の結合 金属結合,イオン結合,共有結合について説明できる
2週 金属の結晶構造 結晶構造について説明できる
3週 結晶構造 充填率,ミラー指数を計算できる
4週 すべり変形 転位の定義,すべり方向とすべり面について説明できる
5週 平衡状態図(主な種類と組織)その1 全率固溶体について説明できる
6週 平衡状態図(主な種類と組織)その2 共晶反応について説明できる
7週 平衡状態図(主な種類と組織)その3 包晶反応について説明できる
8週 中間テスト
2ndQ
9週 中間テストの答案返却、解説
10週  材料の試験と検査 引張試験について説明できる
11週  材料の試験と検査 硬さ試験について説明できる
12週  材料の試験と検査 疲労試験について説明できる
13週  材料の試験と検査 クリープ試験について説明できる
14週  材料の試験と検査 非破壊検査について説明できる
15週 期末試験
16週 答案返却、解説、
授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野材料機械材料に求められる性質を説明できる。4
金属材料、非金属材料、複合材料、機能性材料の性質と用途を説明できる。4
引張試験の方法を理解し、応力-ひずみ線図を説明できる。3
硬さの表し方および硬さ試験の原理を説明できる。3
脆性および靱性の意味を理解し、衝撃試験による粘り強さの試験方法を説明できる。3
疲労の意味を理解し、疲労試験とS-N曲線を説明できる。3
機械的性質と温度の関係およびクリープ現象を説明できる。3
金属と合金の結晶構造を説明できる。4
金属と合金の状態変化および凝固過程を説明できる。4
合金の状態図の見方を説明できる。4
鉄鋼の製法を説明できる。3
炭素鋼の性質を理解し、分類することができる。4
Fe-C系平衡状態図の見方を説明できる。4

評価割合

試験提出物相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90100000100
基礎的能力0000000
専門的能力90100000100
分野横断的能力0000000