材料物性Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 材料物性Ⅱ
科目番号 0136 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械システム工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 セラミストのための電気物性入門 (JME材料科学) ,X線回折分析(内田老鶴圃)
担当教員 喜多 正雄

到達目標

固体物理学における基礎的知見として、以下の項目について理解し、説明出来ることを目標とする。
・外因性半導体の電気抵抗の温度依存性
・ホール測定
・結晶構造因子
・体心立方格子と面心立方格子の回折強度の計算方法

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1外因性半導体の電気抵抗の温度依存性について詳しく説明できる外因性半導体の電気抵抗の温度依存性について説明できる外因性半導体の電気抵抗の温度依存性について説明できない
評価項目2ホール測定について詳しく説明ができるホール測定について計算できるホール測定について説明できない
評価項目3結晶構造因子について詳しく説明できる結晶構造因子について説明できる結晶構造因子について説明できる説明できない
評価項目4体心立方格子と面心立方格子の回折強度について計算できる体心立方格子と面心立方格子の回折強度について計算できる体心立方格子と面心立方格子の回折強度について計算できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-2 説明 閉じる
JABEE 1(2)(d)(1) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(d)(2) 説明 閉じる
JABEE 2.1(1) 説明 閉じる
ディプロマポリシー 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
材料の性質を原子スケールで捉え、量子力学や統計力学の基本について材料の立場から理解する。今まで学習してきた物理・化学について、その固体物性は数学的手法を用いて理解出来ることを学ぶ。固体における電気的性質に焦点を絞るが、材料の強度や硬さ、熱伝導性や光学特性にも応用が利くことを学び取る
授業の進め方・方法:
講義内容を振り返る演習や課題を通じて学生の理解度を適宜確認する
注意点:
微積分やフーリエ変換等、物理や数学などの基礎科目で学習してきた数学的手法は十分に身に着いたものと前提して授業を進めるので、自信が無い場合は予め関係するであろう数学参考書は用意をしておくこと(数学の参考書については特にこちらから指定はしない)また、授業計画は,学生の理解度に応じて変更する場合がある

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
本講義の進め方と材料学に関する復習
材料科学における固体材料の役割について説明できる
2週 半導体 n型半導体とp型半導体について説明できる
3週 外因性半導体 外因性半導体の電気抵抗の温度依存性について説明できる
4週 欠陥半導体 欠陥半導体について説明できる
5週 質量作用の法則 質量作用の法則について説明できる
6週 ホール効果測定 ホール効果測定について説明できる
7週 半導体素子 pn接合を利用したアプリケーションについて説明できる
8週 中間テスト
4thQ
9週 X線の取り扱いについて 放射線の種類と人体に与える影響、関係法令について説明できる
10週 X線回折1 面間隔と格子状数の関係について計算できる
11週 X線回折2 結晶構造因子について説明できる
12週 X線回折3 面心立方格子の消滅測について計算できる
13週 X線回折4 体心立方格子の消滅測について計算できる
14週 X線回折5 体心立方格子と面心立方格子の回折強度について計算できる
15週 期末試験
16週 試験返却、解説、授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験課題レポート合計
総合評価割合8020100
基礎的能力601070
専門的能力201030