到達目標
● 確率や期待値の概念を理解し,それらの計算が実際にできる.
● 1次元のデータの整理の仕方を学び,分散・標準偏差を理解し,定量的な判断のための準備をすることができる.
● 2次元のデータについて,相関係数・回帰直線を理解し,定量的な判断のための準備をすることができる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1
理解 | 発展的な確率の計算が出来る。 | 基本的な確率の計算が出来る。 | 基本的な確率の計算が出来ない。 |
評価項目2
スキル | 条件付き確率について、ベイズの定理など発展的な計算が出来る。 | 条件付き確率について、基本的な計算が出来る。 | 条件付き確率が理解出来ていない。 |
評価項目3 | 度数分布表を読み取ることができ、平均、期待値、中央値など様々な計算が出来る。 | 度数分布表を読み取ることができる。 | 度数分布表を読み取ることができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
1,2,3年で学んだ数学を基礎として,自然科学および工学で必要な確率・統計学の基本の習得を目標に講義する.問題演習も随時併せて行い,確率や統計学的な発想・計算技術を定着させる.
授業の進め方・方法:
講義,演習,課題.
注意点:
● 理解度・計算力および意欲を評価対象とする.
[理解度・計算力] 中間試験・期末試験でおおよその評価をする.各試験は,小テストに分割することもある.
[意欲] 行動(板書・課題など)で確認された数学学習への意欲を評価する.
● 中間評価得点は,理解度・計算力のみの評価で,中間試験等の得点をもとにして計100%.
● 期末評価得点は,理解度・計算力の評価として中間評価を40%および期末試験等の得点をもとにして40%,また意欲の評価として約20%.
● 予習していることを前提に授業を進めるので,毎回全員それなりの時間の予習は不可欠である.予習する範囲は,下の授業計画をもとにしつつ,実際の授業進行の状況を観察し,適切に判断せよ.教科書の問題は全問,予めノ-トに解答するようにしておくこと.
● 予習のとき,不足しているような知識があれば,教科書,参考書などを読んだり,また図書館で調べたりして,自分の努力で解決する姿勢を持って欲しい.その上でどうしても判らないというときに,他の学生や担当の教員からヒントを得るようにして欲しい.他人任せの安易な態度をとったり,「解らないから覚えてしまえ」といった思考停止は,学力の向上を妨げる.
● 本腰を入れて数学の勉強をするための準備として,数学の授業や自習用ノ-トとしては,(B5判のものや30枚のものあるいはルーズリーフでも構わないが)もし家庭の経済事情が許すようであったら,A4判のもの,しかも50枚・100枚のものを用意することをすすめる.
● 定期試験後の,再試験などの措置はとらない方針である.
● 授業計画は,学生の理解度に応じて変更する場合がある.
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
確率
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§1 確率の定義と性質 1.1 確率の定義
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2週 |
確率
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§1 確率の定義と性質 1.1 確率の定義 1.2 確率の基本性質
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3週 |
確率
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§1 確率の定義と性質 1.2 確率の基本性質 1.3 期待値
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4週 |
確率
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§1 確率の定義と性質 1.3 期待値 §2 いろいろな確率 2.1 条件つき確率と乗法定理
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5週 |
確率
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§2 いろいろな確率 2.1 条件つき確率と乗法定理 2.2 事象の独立 2.3 反復試行
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6週 |
確率
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§2 いろいろな確率 2.3 反復試行 2.4 ベイズの定理
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7週 |
確率
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§2 いろいろな確率 2.3 反復試行 2.4 ベイズの定理
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
中間試験の返却・解答解説・講評 |
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10週 |
データの整理
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§1 1次元のデータ 1.1 度数分布 1.2 代表値
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11週 |
データの整理
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§1 1次元のデータ 1.2 代表値 1.3 散布度
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12週 |
データの整理
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§1 1次元のデータ 1.3 散布度 1.4 母集団と標本
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13週 |
データの整理
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§1 1次元のデータ 1.4 母集団と標本 §2 2次元のデータ 2.1 相関
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14週 |
データの整理
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§2 2次元のデータ 2.1 相関 2.2 回帰直線
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15週 |
データの整理
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§2 2次元のデータ 2.2 回帰直線
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16週 |
データの整理
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復習
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 数学 | 数学 | 数学 | 独立試行の確率、余事象の確率、確率の加法定理、排反事象の確率を理解し、簡単な場合について、確率を求めることができる。 | 3 | |
条件付き確率、確率の乗法定理、独立事象の確率を理解し、簡単な場合について確率を求めることができる。 | 3 | |
1次元のデータを整理して、平均・分散・標準偏差を求めることができる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |