技術者倫理入門

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 技術者倫理入門
科目番号 0019 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械システム工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 電気学会倫理委員会編「技術者倫理事例集」(オーム社)
担当教員 秋口 俊輔,櫻井 豊,高松 さおり,山本 久嗣

到達目標

中学校を卒業した学生が,将来技術者として社会で活躍するための倫理,環境,知的財産の考え方を理解する.
技術者に必要となる倫理観,知的財産の取り扱い方について理解を深める.さらに,現在人類が置かれている地球環境をめぐる諸問題について説明した後,「持続可能な社会の構築」について理解を深める.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
技術者の視点:一般市民ではなく、技術者として物事を考えることができる。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
担当各教員が,各専門分野を持ち寄って技術者倫理の基礎を講ずる.担当教員によってはワークショップ形式とする.
初学年である事を考慮し,技術者を目指す学生たちに必要な基本的心構え,レポートの書き方やデータの扱い,発表等の初歩を身につけるとともに,専門各分野の倫理的側面を学ぶ.これらを,分野に適した形式により行う.
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 技術者倫理とは 技術者とは何か?倫理とかは何か?
2週 講話 企業人としての立場からの卒業生講話
3週 事例研究(1) 世の中で起った,技術者倫理に関わる事例について考える。
4週 事例研究(2) 世の中で起った,技術者倫理に関わる事例について考える。
5週 情報倫理(1) 情報倫理とは何か、情報通信社会とインターネットの進化と変遷について学ぶ。
6週 情報倫理(2) ネット社会でのコミュニケーションと情報倫理の関連について、具体的なツールと事例を交えて学ぶ。
7週 情報倫理(3) インターネット上の犯罪と情報倫理との関連について、実際に起こった様々な事例を紹介しながら学ぶ。
8週 中間テスト
4thQ
9週 電気エネルギー学習 電気エネルギーについて世界的な視点,技術的な視点よりとらえ,これからのエネルギーについて考える
10週 グループワーク 電気エネルギーに関する調査・発表
11週 発表テーマ選定 調査事項を共有し,グループで発表テーマを選定する。
12週 発表内容確認 発表内容についてグループ内の意見をまとめる
13週 発表資料作成・発表練習 発表資料を作成し,発表練習を実施する。
14週 ポスター資料による発表会 「30年後の電気エネルギーに対する私たちの提言」について班ごとの発表を実施する。
15週 アンケート
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を理解し、社会における技術者の役割と責任を説明できる。3
説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3
技術者を目指す者として、社会での行動規範としての技術者倫理を理解し、問題への適切な対応力(どうのように問題を捉え、考え、行動するか)を身に付けて、課題解決のプロセスを実践できる。3
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。3
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。3
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。3
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。2
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。2
社会性、社会的責任、コンプライアンスが強く求められている時代の変化の中で、技術者として信用失墜の禁止と公益の確保が考慮することができる。2
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。2
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合0000000
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000