基礎材料工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 基礎材料工学Ⅱ
科目番号 0050 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械システム工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 工業材料 電機大
担当教員 喜多 正雄

到達目標

1.鉄鋼材料について説明できる
2.回復再結晶について説明できる
3.時効について説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1鉄鋼材料について詳しく説明できる鉄鋼材料について説明できる鉄鋼材料について説明できない
評価項目2回復再結晶について詳しく説明できる回復再結晶について説明できる回復再結晶について説明できる
評価項目3時効について詳しく説明できる時効について説明できる時効について説明できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-6 説明 閉じる

教育方法等

概要:
工業材料として最も使用されている鉄鋼材料について、Fe-C系状態図を理解してから熱処理と性質の変化について学習する。中間テスト以降は金属を軟化させる回復再結晶、硬化させる時効析出の機構について学習する。
授業の進め方・方法:
講義
事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業 に臨むこと
(授業外学習・事前)授業内容を予習しておく。
(授業外学習・事後)授業内容に関する課題を解く
注意点:
本科目では、50 点以上の評価で単位を認定する。
評価が 50 点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることがで
きる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その
評価を 50 点とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 鉄ー炭素系状態図 鉄ー炭素系状態図中に現れる組織名称,生成相の比率,代表的な組織について説明できる
2週 鋼の熱処理 焼入れとマルテンサイト変態について説明できる
3週 鋼の熱処理 焼き戻しについて説明できる
4週 恒温変態線図の見方と熱処理の方法 TTT線図について説明できる
5週 恒温変態線図の見方と熱処理の方法 CCT線図について説明できる
6週 炭素鋼 炭素鋼の種類と用途について説明できる
7週 合金鋼 合金鋼の種類と用途について説明できる
8週 中間試験
4thQ
9週 中間試験の解答
10週 拡散 フィックの第一法則について説明できる
11週 回復・再結晶 回復・再結晶における組織と機械的性質の変化について説明できる
12週 回復・再結晶 回復・再結晶における組織と機械的性質の変化について説明できる
13週 時効析出 時効のメカニズムについて説明できる
14週 時効析出 ジュラルミンの時効について説明できる
15週 期末試験
16週 期末試験の解答

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野材料塑性変形の起り方を説明できる。3後11,後12
加工硬化と再結晶がどのような現象であるか説明できる。3後11,後12
鉄鋼の製法を説明できる。3後6,後7
炭素鋼の性質を理解し、分類することができる。3後6,後7
Fe-C系平衡状態図の見方を説明できる。3後6,後7
焼きなましの目的と操作を説明できる。3
焼きならしの目的と操作を説明できる。3
焼入れの目的と操作を説明できる。3
焼戻しの目的と操作を説明できる。3

評価割合

試験提出物相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90100000100
基礎的能力0000000
専門的能力90100000100
分野横断的能力0000000