歴史Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 歴史Ⅱ
科目番号 0061 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械システム工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『高校日本史B新訂版』(実教出版株式会社)、『歴史資料館 日本史のライブラリー』(東京法令出版株式会社)
担当教員 市嶋 聡之

到達目標

1、日本中世史・近世史・近代史の歴史的事象や特徴を正確に把握するとともに、時代背景や転換点を深く分析・追究することができる。
2、東アジアならびに西ヨーロッパ諸国を含むグローバルな国際環境の中で日本史の流れを捉えることができる。
3、近世・近代と我々の生きる現代社会とのつながりに関心を持ち、学習内容・成果をより身近に感じることができる。
4、富山県を含む北陸地方の地域史を日本通史に関連づけて理解することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1中世・近世・近代の歴史用語を記述・選択できる。中世・近世・近代の歴史用語を選択できる。中世・近世・近代の歴史用語を選択できない。
評価項目2関連する歴史資料・図表等について具体的に説明できる。関連する歴史資料・図表等について説明できる。関連する歴史資料・図表等について説明できない。
評価項目3歴史的事象と現代社会のつながりについて意欲的な意見・感想を持つ。歴史的事象と現代社会のつながりについて意見・感想を持つ。歴史的事象と現代社会のつながりについて意見・感想を持てない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本講義は社会人基礎力・文化的教養を身につけるため、古代から近代までの日本史を通史的に学ぶ日本史概説講座の後半である。各時代の特徴や歴史的事象の関連性、時代の転換点等のポイントを押さえながら、日本とヨーロッパ諸国との接触の始まる近世から、いわゆる「鎖国」と「開国」を経て、本格的に国民国家システムに参入する近代以降を概観するものである。先人たちが知恵を駆使しながら、各時代の国際社会の中で日本の自立を獲得し国内社会を豊かにしてきたこと、さらには近世・近代と我々の生きる現代社会とのつながりについて理解・認識を深めていく。また、富山県を含めた北陸の地域史についても折々に紹介していく。
授業の進め方・方法:
講義形式(板書)で、教科書・副教材ならびに配布資料(ワークシート)を用いて授業を進める。
注意点:
授業の進度は学生の理解度に応じて変更することがある。基本的に前年の歴史Ⅰの続きからスタートする。試験範囲は進度に応じて、試験前に発表する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、1年生の学習の復習 1年生の学習を振り返り、古代・中世史の主要な歴史的事象について復習・理解する。
2週 室町時代① 鎌倉幕府滅亡の経緯と建武の新政について理解する。
3週 室町時代② 南北朝の動乱と室町幕府の成立過程について理解する。
4週 室町時代③ 室町幕府の統治体制とその解体過程を理解する。
5週 室町時代④
戦国時代の実態、大航海時代と日本の関係について理解する。
6週 織豊政権① 戦国時代の終焉と、「天下統一」の過程・意味・実態を理解する。
7週 織豊政権② 豊臣政権の崩壊と、江戸幕府の成立過程について理解する。
8週 中間試験 7週までの学習内容の確認。
2ndQ
9週 答案返却、解説、復習作業 第7週までの学習内容に関して自己の到達点・不足点を確認する。
10週 江戸時代① 江戸時代の支配体制である幕藩体制、対外政策「鎖国」について理解する。
11週 江戸時代② 江戸時代の身分制、町・村の形成について理解する。
12週 江戸時代③ 元禄・正徳期の政治、元禄文化、享保の改革について理解する。
13週 江戸時代④ 寛政・天保の改革の成果、化政文化について理解する。
14週 江戸時代⑤ ペリー来航と開国への動き、倒幕運動について理解する。
15週 期末試験 10~14週までの学習内容の確認。
16週 答案返却、解説、復習作業、夏季課題の説明 10~14週までの学習内容に関して自己の到達点・不足点を理解する。
後期
3rdQ
1週 日本近代史・明治① 明治新政府の成立過程について理解する。
2週 日本近代史・明治② 地租改正と富国強兵など明治政府の諸政策とその成果について理解する。
3週 日本近代史・明治③ 文明開花、近代化の進展について理解する。
4週 日本近代史・明治④ 明治政府の対ヨーロッパ外交、対アジア外交について理解する。
5週 日本近代史・明治⑤ 自由民権運動、国会開設運動、大日本帝国憲法制定など、立憲政治の成立について理解する。
6週 日本近代史・明治⑥ 条約改正と対朝鮮政策、日清戦争について理解する。
7週 日本近代史・明治⑦ 日露戦争と朝鮮の植民地化のつながりについて理解する。
8週 中間試験 後期7週までの学習内容の確認。
4thQ
9週 答案返却、解説、復習作業 後期7週までの学習内容に関して自己の到達点・不足点を理解する。
10週 日本近代史・大正① 大正デモクラシーについて理解する。
11週 日本近代史・大正② 第一次世界大戦と大戦後の世界情勢について理解する。
12週 日本近代史・大正③ 政党内閣、社会主義運動、社会の変化について理解する。
13週 日本近代史・昭和初期① 国際協調・軍縮の動きと昭和恐慌について理解する。
14週 日本近代史・昭和初期② 満州事変と軍国主義化の過程について理解する。
15週 期末試験 後期15週までの学習内容の確認。
16週 答案返却、解説、復習作業 後期15週までの学習内容に関して自己の到達点・不足点を理解する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ提出物合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力800000080
専門的能力100000010
分野横断的能力100000010