基礎数学BⅡ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 基礎数学BⅡ
科目番号 0097 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械システム工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:『新基礎数学』(大日本図書) / 問題集:『新基礎数学問題集』(大日本図書),問題集:『ドリルと演習シリ-ズ 基礎数学』(電気書院) / 参考書:『改訂版 ニューアクションβ 数学Ⅰ+A』,『改訂版 ニューアクションβ 数学Ⅱ+B』,『改訂版 ニューアクションβ 数学Ⅲ』(東京書籍) / 参考書:長谷川貴之著『国語式数学Ⅰ』,『国語式数学Ⅱ』(サイエンティスト社)
担当教員 笠谷 昌弘

到達目標

三角関数の加法定理および加法定理から導出される公式等を使うことができる.
2点間の距離や内分点の座標を求めることができる.
2直線の平行・垂直条件を理解し,直線の方程式を求めることができる.
2次曲線(円・楕円・双曲線・放物線)の定義・性質を理解し,グラフの特徴を捉えることができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1加法定理などを使って複雑な三角関数の値が計算できる.加法定理などを使って簡単な三角関数の値が計算できる.加法定理などを使うことができない.
評価項目2様々な2点間の距離や内分点の座標を求めることができる.簡単な2点間の距離や内分点の座標を求めることができる.2点間の距離や内分点の座標を求めることができない.
評価項目32直線の平行・垂直条件を理解し,様々な直線の方程式を求めることができる.2直線の平行・垂直条件を理解し,簡単な直線の方程式を求めることができる.2直線の平行・垂直条件を理解していない.直線の方程式を求めることができない.
評価項目42次曲線(円・楕円・双曲線・放物線)の定義・性質を理解し,様々なグラフの特徴を捉えることができる.2次曲線(円・楕円・双曲線・放物線)の定義・性質を理解し,基本的なグラフの特徴を捉えることができる.2次曲線(円・楕円・双曲線・放物線)の定義・性質を理解していない.グラフの特徴を捉えることができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
「基礎数学AⅠ」,「基礎数学AⅡ」,「基礎数学BⅠ」,「基礎数学C」とともに,本校初年次の数学学習を構成している.「基礎数学BⅡ」は重要な内容を含むため,必修科目となっている.高等専門学校で学ぶ数学のスタートであるから,できるだけ丁寧に講義する.工学及び他教科で必要となる数学的手法や計算技術の習得のために講義と並行して演習を適宜行う.
授業の進め方・方法:
● 予習として,授業の前には必ず教科書を読んでくること.また,本文中の問題を解いてくることが望ましい.予習で自分が理解できなかった部分については,授業中にしっかりと理解するように努力して欲しい.その上で分からないことがあれば,他の学生や担当の教員に積極的に質問し,早めに解決すること.分からない個所は,そのまま放置しないように.
● 授業計画は,学生の理解度・習熟度に応じて変更する場合がある.
注意点:
● 理解度・計算力および意欲を評価対象とする.
[理解度・計算力] 中間試験・期末試験でおおよその評価をする.各試験は,小テストに分割することもある.
[意欲] 行動(板書・課題など)で確認された数学学習への意欲を評価する.
● 中間評価得点は,理解度・計算力の評価として中間試験等の得点をもとにして約80%,また意欲の評価として約20%.
● 期末評価得点は,理解度・計算力の評価として中間試験等の得点をもとにして40%および期末試験等の得点をもとにして40%,また意欲の評価として約20%.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 三角関数 加法定理・加法定理の応用 加法定理を利用して三角関数の値を計算できる.2倍角の公式を理解できる.
2週 三角関数 加法定理の応用 2倍角・半角の公式を利用して三角関数の値を計算できる.
3週 三角関数 加法定理の応用 積を和・差に直す公式,和・差を積に直す公式を利用できる.
4週 三角関数 加法定理の応用 三角関数の合成ができる.
5週 点と直線 2点間の距離と内分点・直線の方程式 2点間の距離や内分点の座標を求めることができる.直線の方程式を求めることができる.
6週 点と直線 直線の方程式・2直線の関係 直線の方程式を求めることができる.2つの直線の平行・垂直条件を理解し,方程式を求めることができる.
7週 演習
8週 中間試験・解説・講評
4thQ
9週 2次曲線 円の方程式 基本的な円の方程式を求めることができる.
10週 2次曲線 いろいろな2次曲線 楕円・双曲線・放物線などいろいろな2次曲線を理解し,方程式を求め概形を描くことができる.
11週 2次曲線 いろいろな2次曲線 楕円・双曲線・放物線などいろいろな2次曲線を理解し,方程式を求め概形を描くことができる.
12週 2次曲線 いろいろな2次曲線・2次曲線の接線 いろいろな2次曲線とその接線を理解し,方程式を求めることができる.
13週 2次曲線 2次曲線の接線・不等式と領域 いろいろな2次曲線の接線を理解し,方程式を求めることができる.不等式が表す領域の意味を理解し,求めることができる.
14週 2次曲線 不等式と領域 不等式が表す領域の意味を理解し,求めることができる.
15週 演習
16週 期末試験・解説・講評

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学加法定理および加法定理から導出される公式等を使うことができる。2後1,後2,後3,後4
2点間の距離を求めることができる。2後5
内分点の座標を求めることができる。2後5
通る点や傾きから直線の方程式を求めることができる。2後5,後6
2つの直線の平行・垂直条件を利用して、直線の方程式を求めることができる。2後6
簡単な場合について、円の方程式を求めることができる。2後9

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000