基礎研究

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 基礎研究
科目番号 0192 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械システム工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 各基礎研究担当教官の指定した教材を使用する
担当教員 井上 誠,岡根 正樹

到達目標

5学年における卒業研究を望むに当たり、技術者・研究者として身につけておくべきスキルや思考について学ぶ.実験・実習や講義とは異なり、予め用意された答えの無い問題に対して研究の基礎力を身につける.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
研究過程卒業研究に必要な,情報収集,基礎知識の修得,機器操作の習得が,問題なく行える.卒業研究に必要な,情報収集,基礎知識の修得,機器操作の習得が,ほぼ問題なく行える.卒業研究に必要な,情報収集,基礎知識の修得,機器操作の習得が,問題なく行えない.
報告書卒業研究に必要な,データ処理,資料作成,報告書の作成が,問題なく行える.卒業研究に必要な,データ処理,資料作成,報告書の作成が,ほぼ問題なく行える.卒業研究に必要な,データ処理,資料作成,報告書の作成が,問題なく行えない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
5年生における卒業研究を行うために必要な基礎知識、実験方法の修得、機械設計製作等を行う。
授業の進め方・方法:
授業の形態: 手法 問題中心学習
授業の実施体制: 機械システム工学科関係全教員
注意点:
○卒業研究で必要となる知識と技能を身につけること
○指導教員は綿密に連携を取り、目的を明確に取り組むこと
○授業計画は学生の理解度に応じて変更する場合がある

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 基礎研究のオリエンテーション①
2週 基礎研究のオリエンテーション②
3週 基礎研究のオリエンテーション③
4週 指導教員の決定および研究テーマの選定
5週 研究のための情報収集①
6週 研究のための情報収集②
7週 研究のための情報収集③
8週 実験方法の修得①
4thQ
9週 実験方法の修得②
10週 実験方法の修得③
11週 研究背景についてのまとめ①
12週 研究背景についてのまとめ②
13週 実験についてのまとめ①
14週 実験についてのまとめ②
15週 基礎研究報告書の作成
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野材料機械材料に求められる性質を説明できる。2
金属材料、非金属材料、複合材料、機能性材料の性質と用途を説明できる。2
金属と合金の結晶構造を説明できる。2
金属と合金の状態変化および凝固過程を説明できる。2
合金の状態図の見方を説明できる。2
計測制御計測の定義と種類を説明できる。2
測定誤差の原因と種類、精度と不確かさを説明できる。2
国際単位系の構成を理解し、SI単位およびSI接頭語を説明できる。2
代表的な物理量の計測方法と計測機器を説明できる。2
材料系分野材料物性金属の一般的な性質について説明できる。2
原子の結合の種類および結合力や物質の例など特徴について説明できる。2
代表的な結晶構造の原子配置について説明でき、充填率の計算ができる。2
結晶構造の特徴の観点から、純金属、合金や化合物の性質を説明できる。2
結晶系の種類、14種のブラベー格子について説明できる。2
ミラー指数を用いて格子方位と格子面を記述できる。2
無機材料イオン結合の形成について理解できる。2
金属結合の形成について理解できる。2
結晶の充填構造・充填率・イオン半径比などの基本的な計算ができる。2
セラミックス、金属材料、炭素材料、複合材料等、無機材料の用途・製法・構造等について説明できる。2
単結晶化、焼結、薄膜化、微粒子化、多孔質化などに必要な材料合成法について説明できる。2
環境環境の現状について説明できる。2
オゾン層の破壊について説明できる。1
地球温暖化の現状と原因について説明できる。1
酸性雨や森林の減少について説明できる。1
森林の減少について説明できる。1
廃棄物処理問題について説明できる。2
大気汚染や水質汚濁について説明できる。2
水質汚濁について説明できる。2
廃棄物処理の目的と資源化について説明できる。2
資源化について説明できる。2
分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。2
材料系分野【実験・実習能力】材料系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し実践できる。2
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し実践できる。2
レポートの書き方を理解し、作成できる。3
金属材料実験、機械的特性評価試験、化学実験、分析実験、電気工学実験などを行い、実験の準備、実験装置および実験器具の取り扱い、実験結果の整理と考察ができる。2
X線回折装置などを用いて、物質の結晶構造を解析することができる。2
光学顕微鏡や電子顕微鏡などで材料を観察し、組織について評価することができる。2
硬さ試験機や万能試験機などを用いて、材料の強度特性を評価できる。2
分析機器を用いて、成分などを定量的に評価をすることができる。2
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭での説明またはプレゼンテーションができる。2
専門的能力の実質化PBL教育PBL教育工学が関わっている数々の事象について、自らの専門知識を駆使して、情報を収集することができる。3
集められた情報をもとに、状況を適確に分析することができる。3
与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができる。3
状況分析の結果、問題(課題)を明確化することができる。3
各種の発想法や計画立案手法を用いると、課題解決の際、効率的、合理的にプロジェクトを進めることができることを知っている。3
各種の発想法、計画立案手法を用い、より効率的、合理的にプロジェクトを進めることができる。3
共同教育共同教育企画立案から実行するまでのプロセスを持続可能性の実現性を配慮して実行することができる。3
問題解決のために、最適なチームワーク力、リーダーシップ力、マネジメント力などを身に付けることができる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能相手の意見を聞き、自分の意見を伝えることで、円滑なコミュニケーションを図ることができる。3
相手を理解した上で、説明の方法を工夫しながら、自分の意見や考えをわかりやすく伝え、十分な理解を得ている。3
集団において、集団の意見を聞き、自分の意見も述べ、目的のために合意形成ができる。3
目的達成のために、考えられる提案の中からベターなものを選び合意形成の上で実現していくことができ、さらに、合意形成のための支援ができる。3
ICTやICTツール、文書等を基礎的な情報収集や情報発信に活用できる。3
ICTやICTツール、文書等を自らの専門分野において情報収集や情報発信に活用できる。3
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、そこから主要な原因を見出そうと努力し、解決行動の提案をしようとしている。3
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、発見した課題について主要な原因を見出し、論理的に解決策を立案し、具体的な実行策を絞り込むことができる。3
事象の本質を要約・整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。3
複雑な事象の本質を整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。結論の推定をするために、必要な条件を加え、要約・整理した内容から多様な観点を示し、自分の意見や手順を論理的に展開できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性チームワークの必要性・ルール・マナーを理解し、自分の感情の抑制、コントロールをし、他者の意見を尊重し、適切なコミュニケーションを持つとともに、当事者意識を持ち協調して共同作業・研究をすすめることができる。3
組織やチームの目標や役割を理解し、他者の意見を尊重しながら、適切なコミュニケーションを持つとともに、成果をあげるために役割を超えた行動をとるなど、柔軟性を持った行動をとることができる。3
先にたって行動の模範を示すことができる。口頭などで説明し、他者に対し適切な協調行動を促し、共同作業・研究をすすめことができる。3
目指すべき方向性を示し、先に立って行動の模範を示すことで他者に適切な協調行動を促し、共同作業・研究において、系統的に成果を生み出すことができる。リーダーシップを発揮するために、常に情報収集や相談を怠らず自身の判断力をも磨くことができる。3

評価割合

情報収集・基礎知識の習得機器操作の習得データ処理,資料作成報告書内容合計
総合評価割合25252525100
研究過程25250050
研究能力00252550