機械計測工学

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 機械計測工学
科目番号 0199 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械システム工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 計測工学入門(森北出版)
担当教員 吉川 文恵

到達目標

①測定精度や誤差について正しく理解する.
②種々の長さ測定法の特徴を理解する.
③力や圧力の測定法を理解する.
④質量,密度の測定法を理解する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1測定精度や誤差を考慮して,実験データを整理することができる測定精度や誤差について説明できる。測定精度や誤差について理解していない。
評価項目2種々の長さを,適切な測定方法を用いて測定することができる。種々の長さ測定法の特徴を説明できる。種々の長さ測定法の特徴を理解していない。
評価項目3力や圧力を適切な測定方法を用いて測定することができる。力や圧力の測定法を説明できる。力や圧力の測定法を理解していない。
質量や密度を適切な測定方法を用いて測定することができる。質量,密度の測定法を説明できる。質量,密度の測定法を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
計測に関する知識は,製造現場においても,研究開発分野においても重要である.測定法により,精度,費用,データの信頼性や説得力が大きく違ってくる.本授業では,測定に関する知識を身につけ,何をどういう方法で測定するべきかを考えられる力を身につけることを目指す.
授業の進め方・方法:
講義形式で授業をすすめるが,単元によっては学生が内容をまとめ発表する。授業計画は,学生の理解度に応じて変更する場合がある.
注意点:
授業計画は,学生の理解度に応じて変更する場合がある.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 計測の基礎 計測の意味と単位について説明できる
2週 誤差、有効数字 誤差と有効数字について説明できる。
3週 長さの測定 ノギス,マイクロメータ,ダイヤルゲージの構造と注意点を説明することができる。
4週 長さの測定 空気マイクロメータ,測定顕微鏡の構造と注意点を説明することができる。
5週 角度、形状測定 角度、形状の測定機器の構造と注意点を説明することができる。
6週 力の測定 力の測定機器の原理を理解し,構造と注意点を説明することができる。
7週 圧力の測定 力の測定機器の原理を理解し,構造と注意点を説明することができる。
8週 中間試験
4thQ
9週 中間試験の解説
10週 温度の測定 温度の測定機器の原理を理解し,構造と注意点を説明することができる。
11週 湿度の測定 湿度の測定機器の原理を理解し,構造と注意点を説明することができる。
12週 真空度の測定 真空度の測定機器の原理を理解し,構造と注意点を説明することができる。
13週 時間の測定 時間の測定機器の原理を理解し,構造と注意点を説明することができる。
14週 流量の測定 流量の測定機器の原理を理解し,構造と注意点を説明することができる。
15週 流量の測定 流量の測定機器の原理を理解し,構造と注意点を説明することができる。
16週 期末テスト

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学荷重が作用した時の材料の変形を説明できる。2後4,後6
応力とひずみを説明できる。1後6
フックの法則を理解し、弾性係数を説明できる。2後6
断面が変化する棒について、応力と伸びを計算できる。2後4,後6
熱流体流体の定義と力学的な取り扱い方を理解し、適用できる。2後14,後15
流体の性質を表す各種物理量の定義と単位を理解し、適用できる。2後14,後15
圧縮性流体と非圧縮性流体の違いを説明できる。2後14,後15
ニュートンの粘性法則、ニュートン流体、非ニュートン流体を説明できる。2後14,後15
絶対圧力およびゲージ圧力を説明できる。2後7
パスカルの原理を説明できる。2後7
液柱計やマノメーターを用いた圧力計測について問題を解くことができる。3後7
物体に作用する浮力を計算できる。2後7
定常流と非定常流の違いを説明できる。2後14
質量保存則と連続の式を説明できる。2後14
連続の式を理解し、諸問題の流速と流量を計算できる。2後14
ベルヌーイの式を理解し、流体の諸問題に適用できる。2後14
ピトー管、ベンチュリー管、オリフィスを用いた流量や流速の測定原理を説明できる。3後14,後15
層流と乱流の違いを説明できる。2後14,後15
レイノルズ数と臨界レイノルズ数を理解し、流れの状態に適用できる。2後14,後15
円管内層流および円管内乱流の速度分布を説明できる。2後14,後15
ハーゲン・ポアズイユの法則を説明できる。2後14,後15
熱力学で用いられる各種物理量の定義と単位を説明できる。2
水の等圧蒸発過程を説明できる。2後11
飽和蒸気、湿り蒸気、過熱蒸気の状態量を計算できる。2後11
蒸気の状態量を蒸気表および蒸気線図から読み取ることができる。2後11
黒体の定義を説明できる。2後10
プランクの法則、ステファン・ボルツマンの法則、ウィーンの変位則を説明できる。2後10
単色ふく射率および全ふく射率を説明できる。2後10
計測制御計測の定義と種類を説明できる。3後1
測定誤差の原因と種類、精度と不確かさを説明できる。3後2
国際単位系の構成を理解し、SI単位およびSI接頭語を説明できる。3後2
代表的な物理量の計測方法と計測機器を説明できる。2後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力600000060
専門的能力200000020
分野横断的能力200000020