機械力学

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 機械力学
科目番号 0202 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械システム工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 演習で学ぶ機械力学(第3版)(小寺忠、矢野澄雄,森北出版)
担当教員 浅地 豊久

到達目標

1.色々な形状の慣性モーメントを計算できる.
2.剛体の運動を運動方程式で表し,系の運動を説明できる.
3.1自由度の自由振動を運動方程式で表し,固有振動数を計算できる.
4.1自由度の減衰振動を運動方程式で表し,系の運動を説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1色々な形状の慣性モーメントを計算できる.基本的な形状の慣性モーメントを計算できる.慣性モーメントを計算できない.
評価項目2剛体の運動について,応用問題を運動方程式で表し,系の運動を説明できる.剛体の運動について,基本問題を運動方程式で表し,系の運動を説明できる.剛体の運動について,系の運動を説明できない.
評価項目31自由度の自由振動の応用問題を運動方程式で表し,固有振動数を計算できる.1自由度の自由振動の基本問題を運動方程式で表し,固有振動数を計算できる.1自由度の自由振動の固有振動数を計算できない.
評価項目41自由度の減衰振動について,応用問題を運動方程式で表し,系の運動を説明できる.1自由度の減衰振動について,基本問題を運動方程式で表し,系の運動を説明できる.1自由度の減衰振動について,系の運動を説明できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-2 説明 閉じる
JABEE 1(2)(d)(1) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(d)(2) 説明 閉じる
JABEE 2.1(1) 説明 閉じる
ディプロマポリシー 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
機械や構造物の高速化や軽量化に伴い,振動や動的制御が大きな問題となり,技術者にはダイナミックス(動力学)に対する能力が必要不可欠である.機械力学は振動や動的問題の解決に対する基礎知識を得る学問である.前半は工業力学の範囲の演習と剛体の運動,後半は1自由度の振動の講義を行う.
授業の進め方・方法:
教員単独による講義
教科書に沿って講義を進め,適宜演習を行う.
注意点:
本科目は,工業力学を基本とする学問です.この科目を充分に理解しておくこと.
授業計画は学生の理解度に応じて変更する場合がある.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業の概要説明 授業概要の説明,工業力学の復習
2週 演習(1) 物体の運動と力学的エネルギーについて計算できる.
3週 演習(2) 運動量と慣性力ついて計算できる.
4週 演習(3) 遠心力と拘束運動について計算できる.
5週 回転運動の運動方程式と慣性モーメント 色々な形状の慣性モーメントについて計算できる.
6週 剛体の平面運動(1) 剛体の運動について,基本問題の計算ができる.
7週 剛体の平面運動(2) 剛体の運動について,応用問題の計算ができる.
8週 中間試験
4thQ
9週 中間試験の解説,剛体の振り子 剛体の振り子について計算できる.
10週 1自由度の振動(1) 自由振動について運動方程式を立てることができる.
11週 1自由度の振動(2) ばねとダッシュポットについて計算できる.
12週 1自由度の振動(3) 不減衰系の自由振動について,固有振動数を計算できる.
13週 1自由度の振動(4) 減衰振動について説明できる.
14週 演習(4) 1自由度の振動について,基本問題の計算ができる.
15週 演習(5) 1自由度の振動について,応用問題の計算ができる.
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学剛体の回転運動を運動方程式で表すことができる。4後6,後7
平板および立体の慣性モーメントを計算できる。4後5
振動の種類および調和振動を説明できる。4後10
不減衰系の自由振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。4後12
減衰系の自由振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。4後13

評価割合

試験演習プリント相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力0000000
専門的能力80200000100
分野横断的能力0000000