機械システム工学特論

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 機械システム工学特論
科目番号 0238 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械システム工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 各卒業研究指導教員により指定される
担当教員 岡根 正樹,浅地 豊久

到達目標

(1)卒業研究課題の社会的背景や工学的意義を整理して説明できる(主体性,倫理観,自然や社会との共存・共生能力等)
(2)卒業研究で扱う課題解決(問題解決)のために複数の解決手法を考案し,それらを評価して最適な解決策を提案できる(課題発見能力,論理的思考力,エンジニアリングデザイン能力)
(3)問題解決のために必要な文献(英文,和文)を収集し,理解できる(情報収集力,英語力,読解力)
(4)自らの課題について,ICT機器を用いてプレゼンテーションできる.そして第3者とディスカッションできる(コミュニケーションスキル,情報発信力,論理的思考力)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
主体性,倫理観,自然や社会との共存・共生能力卒業研究課題の社会的背景や工学的意義を整理して説明できる.教員のアシストがあれば,卒業研究課題の社会的背景や工学的意義を整理して説明できる.卒業研究課題の社会的背景や工学的意義を整理して説明できない.
課題発見能力,論理的思考力,エンジニアリングデザイン能力卒業研究で扱う課題解決(問題解決)のために複数の解決手法を考案し,それらを評価して最適な解決策を提案できる.教員のアシストがあれば,卒業研究で扱う課題解決(問題解決)のために複数の解決手法を考案し,それらを評価して最適な解決策を提案できる.卒業研究で扱う課題解決(問題解決)のために複数の解決手法を考案できない.
情報収集力,英語力,読解力問題解決のために必要な文献(英文,和文)を収集し,内容を理解し,説明できる.教員のアシストがあれば,問題解決のために必要な文献(英文,和文)を収集し,内容を理解し,説明できる.問題解決のために必要な文献(英文,和文)を収集しできない.
コミュニケーションスキル,情報発信力,論理的思考力自らの課題について,ICT機器を用いてプレゼンテーションできる.そして第3者とディスカッションできる.教員のアシストがあれば,自らの課題について,ICT機器を用いてプレゼンテーションできる.自らの課題について,ICT機器を用いてプレゼンテーションできない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
これまで学んできた科目を基礎として,教員指導のもと,持続可能な社会を構築するための技術者として必要なスキルを身につけることを目的とする.特に,卒業研究と連携した課題を通して,グローバル化に対応できるコミュニケーション能力や人間力,問題解決能力を養う.
授業の進め方・方法:
講義および実習
アクティブラーニング(グループ討論含む)
注意点:
下記の授業計画は,一例であり,詳細な内容は,各卒業研究指導教員により異なる.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業内容の説明 卒業研究課題の社会的背景や工学的意義について,グループで意見交換を行い,自らの考えをまとめる.
2週 プレゼンテーションスキル演習(討論会の準備) 卒業研究の進捗状況(中間発表)について,ICT機器を用いたプレゼンテーションの準備を行う.
3週 コミュニケーションスキル演習(討論会:卒研中間発表) 卒業研究の進捗状況等について報告・討論する
4週 コミュニケーションスキル演習(討論会の整理) 討論会で指摘された事項の整理,および指摘に対する回答をまとめる.
5週 問題解決スキル演習 卒業研究課題をより深く進展させるために,複数の解決手法を考案し,それらを評価して最適な解決策を提案する.
6週 問題解決スキル演習 卒業研究課題をより深く進展させるために,複数の解決手法を考案し,それらを評価して最適な解決策を提案する.
7週 グローバル情報活用スキル演習(英語文献輪読) 卒業研究課題をより深く進展させるために必要な英語文献等を収集し,輪読する.
8週 グローバル情報活用スキル演習(英語文献輪読) 卒業研究課題をより深く進展させるために必要な英語文献等を収集し,輪読する.
4thQ
9週 グローバル情報活用スキル演習(英語文献輪読) 卒業研究課題をより深く進展させるために必要な英語文献等を収集し,輪読する.
10週 問題解決スキル演習 卒業研究課題をより深く進展させるために,複数の解決手法を考案し,それらを評価して最適な解決策を提案する.
11週 問題解決スキル演習 卒業研究課題をより深く進展させるために,複数の解決手法を考案し,それらを評価して最適な解決策を提案する.
12週 プレゼンテーションスキル演習(卒研発表会の準備) 卒業研究発表会に向けてに,ICT機器を用いたプレゼンテーションの準備を行う.
13週 プレゼンテーションスキル演習(卒研発表会の準備) 卒業研究発表会に向けてに,ICT機器を用いたプレゼンテーションの準備を行う.
14週 プレゼンテーションスキル演習(卒研発表会の準備) 卒業研究発表会に向けてに,ICT機器を用いたプレゼンテーションの準備を行う.
15週 達成度の自己点検評価およびアンケート 卒業研究発表会で指摘された事項の整理,および指摘に対する回答をまとめる.
達成度の自己点検評価,およびアンケートを行う.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能相手の意見を聞き、自分の意見を伝えることで、円滑なコミュニケーションを図ることができる。4
相手を理解した上で、説明の方法を工夫しながら、自分の意見や考えをわかりやすく伝え、十分な理解を得ている。3
集団において、集団の意見を聞き、自分の意見も述べ、目的のために合意形成ができる。4
目的達成のために、考えられる提案の中からベターなものを選び合意形成の上で実現していくことができ、さらに、合意形成のための支援ができる。4
ICTやICTツール、文書等を基礎的な情報収集や情報発信に活用できる。4
ICTやICTツール、文書等を自らの専門分野において情報収集や情報発信に活用できる。4
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、そこから主要な原因を見出そうと努力し、解決行動の提案をしようとしている。4
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、発見した課題について主要な原因を見出し、論理的に解決策を立案し、具体的な実行策を絞り込むことができる。4
事象の本質を要約・整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。4
複雑な事象の本質を整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。結論の推定をするために、必要な条件を加え、要約・整理した内容から多様な観点を示し、自分の意見や手順を論理的に展開できる。4
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性身内の中で、周囲の状況を改善すべく、自身の能力を発揮できる。 4
集団の中で、自身の能力を発揮して、組織の勢いを向上できる。4
日常生活の時間管理、健康管理、金銭管理などができる。常に良い状態を維持するための努力を怠らない。4
ストレスやプレッシャーに対し、自分自身をよく知り、解決を試みる行動をとることができる。日常生活の管理ができるとともに、目標達成のために対処することができる。4
学生であっても社会全体を構成している一員としての意識を持って、行動することができる。4
市民として社会の一員であることを理解し、社会に大きなマイナス影響を及ぼす行為を戒める。人間性・教養、モラルなど、社会的・地球的観点から物事を考えることができる。4
チームワークの必要性・ルール・マナーを理解し、自分の感情の抑制、コントロールをし、他者の意見を尊重し、適切なコミュニケーションを持つとともに、当事者意識を持ち協調して共同作業・研究をすすめることができる。4
組織やチームの目標や役割を理解し、他者の意見を尊重しながら、適切なコミュニケーションを持つとともに、成果をあげるために役割を超えた行動をとるなど、柔軟性を持った行動をとることができる。4
先にたって行動の模範を示すことができる。口頭などで説明し、他者に対し適切な協調行動を促し、共同作業・研究をすすめことができる。4
目指すべき方向性を示し、先に立って行動の模範を示すことで他者に適切な協調行動を促し、共同作業・研究において、系統的に成果を生み出すことができる。リーダーシップを発揮するために、常に情報収集や相談を怠らず自身の判断力をも磨くことができる。4
法令を理解し遵守する。基本的人権について理解し、他者のおかれている状況を理解することができる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識している。4
法令を理解し遵守する。研究などで使用する、他者のおかれている状況を理解できる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識し、身近で起こる関連した情報や見解の収集に努めるなど、技術の成果が社会に受け入れられるよう行動できる。4
未来の多くの可能性から技術の発展と持続的社会の在り方を理解し、自らのキャリアを考えることができる。4
技術の発展と持続的社会の在り方に関する知識を有し、未来社会を考察することができるとともに、技術の創造や自らのキャリアをデザインすることが考慮できる。4
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。4
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。4
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセス理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しなければならないことを理解する。4
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセスを理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しデザインすることができる。4

評価割合

各卒研指導教員による評価合計
総合評価割合100100
基礎的能力2020
専門的能力2020
分野横断的能力6060