システム工学実験Ⅲ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 システム工学実験Ⅲ
科目番号 0321 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械システム工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 配布プリント
担当教員 井上 誠,白川 英観,坂本 佳紀,太田 孝雄,喜多 正雄

到達目標

○機械材料の耐食性試験方法、評価方法および押出加工の概要について理解できる。
○破壊靭性試験法を習得し、実験により得られた結果を的確に考察できる。また、破壊力学各種パラメータ(エネルギー解放率、応力拡大係数)について理解できる。
○FIB、SEM、XRDの概要について理解できる。
○流速やトルク、回転数より求めた水車に入力するエネルギーと、発電量より効率を求め、損失の因子を考察できる。
 具体的には下記ルーブリックの各項目が到達目標になる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
機械材料の耐食性試験方法および押出加工の概要を詳細に説明できる機械材料の耐食性試験方法および押出加工の概要を説明できる機械材料の耐食性試験方法および押出加工の概要を説明できない
破壊のモードについて説明し、さらに、破壊力学パラメータであるエネルギー解放率や応力拡大係数について説明でき、実際に破壊靭性値を計算できる。破壊のモードについて説明し、さらに、破壊力学パラメータであるエネルギー解放率や応力拡大係数について説明できる。破壊のモードについて説明できず、さらに、破壊力学パラメータであるエネルギー解放率や応力拡大係数について説明できない。
加工硬化と転位の関係について説明でき,実際の現象に適用できる.加工硬化と転位の関係について説明できる.加工硬化と転位の関係について説明できない
SEM/FIBの測定原理について詳細に説明できるSEM/FIBの測定原理について説明できるSEM/FIBの測定原理について説明できない
X線回折のピーク位置と結晶構造因子より、金属の結晶構造を推定し格子定数を計算できるX線回折のピーク位置と結晶構造因子より、金属の結晶構造を推定できるX線回折のピーク位置と結晶構造因子より、金属の結晶構造を推定できない
流速やトルク,回転数より求めた水車に入力するエネルギーと,発電量より効率を求め,損失の因子の応用問題を計算できる流速やトルク,回転数より求めた水車に入力するエネルギーと,発電量より効率を求め,損失の因子を計算できる.流速やトルク,回転数より求めた水車に入力するエネルギーと,発電量より効率を求め,損失の因子を計算できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-3 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 A-6 説明 閉じる
JABEE 1(2)(c) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(d)(1) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(d)(2) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(e) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(h) 説明 閉じる
ディプロマポリシー 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
これまで身に付けてきた基礎知識を活用し、高性能な実験装置や測定装置の操作方法や精度などについて学ぶ
授業の進め方・方法:
実験(シミュレーション型学習)
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス システム工学実験Ⅲの概要について学ぶ
2週 耐食性実験(1) 機械材料の耐食性試験方法について学ぶ
3週 耐食性実験(2) 機械材料の耐食性評価方法について学ぶ
4週 押出加工実験 押出加工の概要について学ぶ
5週 水力発電実験(1) 水車の概要説明,ピトー管による流速・流量測定実験,水力エネルギーの計算
6週 水力発電実験(2) 水車によるトルク・回転数測定実験
7週 水力発電実験(3) 発電実験および効率計算,損失の考察
8週 加工硬化と熱処理 加工硬化と熱処理について学ぶ
2ndQ
9週 FIB実験/SEM実験 FIB,走査型電子顕微鏡(SEM)の観察方法について学ぶ
10週 X線回折 X線回折のピーク位置と結晶構造因子より、金属の結晶構造を推定できる
11週 破壊力学実験(1) 破壊の評価基準である破壊靭性値の評価方法について理解し、各種材料の破壊靭性値
(KIC、JIC等)の算出に必要な実験データを測定し、破壊靱性値に影響を及ぼす各種因子の影響などについて考察する
12週 破壊力学実験(2) 破壊の評価基準である破壊靭性値の評価方法について理解し、各種材料の破壊靭性値
(KIC、JIC等)の算出に必要な実験データを測定し、破壊靱性値に影響を及ぼす各種因子の影響などについて考察する。
13週 破壊力学実験(3) 破壊の評価基準である破壊靭性値の評価方法について理解し、各種材料の破壊靭性値
(KIC、JIC等)の算出に必要な実験データを測定し、破壊靱性値に影響を及ぼす各種因子の影響などについて考察する。
14週 レポート作成指導
15週 レポート修正返却、アンケート等
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理実験物理実験波に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3
専門的能力分野別の専門工学機械系分野材料機械材料に求められる性質を説明できる。3
硬さの表し方および硬さ試験の原理を説明できる。4
加工硬化と再結晶がどのような現象であるか説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力000005050
専門的能力000005050
分野横断的能力0000000