Philosophy Ⅱ

Course Information

College Toyama College Year 2022
Course Title Philosophy Ⅱ
Course Code 0055 Course Category General / Elective
Class Format Lecture Credits Academic Credit: 1
Department Department of Electrical and Control Systems Engineering Student Grade 4th
Term Second Semester Classes per Week 後期:2
Textbook and/or Teaching Materials 教科書は使用しません。各テーマ毎に講義レジュメと資料を授業の際に配布。
Instructor Miyazaki Shinya

Course Objectives

現象学の思考法を理解し、自分がテーマとして選んだ事柄の意味本質をこの方法を用いて観取する思考実験を行うことができる。

Rubric

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1現象学の思考法を理解し、自分がテーマとして選んだ事柄についての十分な現象学的分析と自己了解を通じて、その意味本質をはっきりと提示できている。現象学の思考法を理解し、自分がテーマとして選んだ事柄の意味本質を、この方法を用いて観取する、思考実験を行うことができる。現象学の思考法についての理解が不十分であり、自分がテーマとして選んだ事柄の現象学的分析も中途にとどまっていて、その意味本質を示すことができていないとみなされる。
評価項目2
評価項目3

Assigned Department Objectives

学習・教育到達度目標 C-1 See Hide
JABEE 1(2)(a) See Hide
ディプロマポリシー 3 See Hide

Teaching Method

Outline:
哲学Ⅱでは、哲学Ⅰで到達した、「客観的真理」を放棄し「自己確信・共通確信」として「真理」を捉え直す観点に立ち、このような「真理」を探求する思考法として現象学の考え方を紹介します。また、「自分」というものに深く関わる「自由」、「欲望」、価値といった事柄を取り上げ、現象学の手法でその意味本質を明らかにすることを試みます。これらの作業を手がかりにして、みなさん自身が実際に現象学的解明を行い、事柄の意味本質を分析し表現できるようになることが、哲学Ⅱの授業の目標です。
Style:
講義(100%),授業形態A(教員→学生)60%・B(教員⟷学生)40%、教育手法1(普通の授業)・3(探求に基づいた発見学習)
Notice:
哲学Ⅱでは、現象学という一風変わった物の見方を理解した上で、これを用いて自分の意識の内部をどれほど掘り下げて探索できるかを問います。辞書の定義や誰かの学説の受け売りではない、みなさん自身の深い自己了解を、みなさん自身の哲学として語ってもらうことになるでしょう。なお哲学Ⅱは、哲学Ⅰの内容を踏まえた応用編となりますので、Ⅰ、Ⅱ合わせて履修する方が理解しやすいと思います。また、学生の理解度に応じて授業計画を変更する場合があります。

Characteristics of Class / Division in Learning

Active Learning
Aided by ICT
Applicable to Remote Class
Instructor Professionally Experienced

Course Plan

Theme Goals
2nd Semester
3rd Quarter
1st 現象学の思考法-現象学的還元- 現象学的還元やエポケーという思考方法を理解する。
 授業外学習・事後:授業内容確認する。
2nd 現象学の思考法-意識の見取り図- 「真理」を問うことと我々の実生活との関連を理解した確信の源としての直観の概念、意識のノエシス―ノエマ構造、内在-超越構造について理解する。授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
 授業外学習・事後:授業内容確認する。
3rd 現象学の思考法-本質直観 意識のノエシス―ノエマの分析を通して本質直観を取り出す方法について理解する。授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
 授業外学習・事後:授業内容確認する。
4th 本質直観の練習①―「死」の現象学的解明 各自で「死」に関する現象学的解明を行う―材料集め、グルーピング、エポケー授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
 授業外学習・事後:授業内容確認する。
5th 本質直観の練習①―「死」の現象学的解明 各自で「死」に関する現象学的解明を行う―「死」に関連するノエマ-ノエシスのつながりや重層を丹念に記述する授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
 授業外学習・事後:授業内容確認する。
6th 本質直観の練習①―「死」の現象学的解明 各自で死に関する現象学的解明を行う―「死」の意識における核心的要素と周辺的要素を見分け、意味本質を示す授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
 授業外学習・事後:授業内容確認する。
7th 本質直観の練習①―「死」の現象学的解明 死に関する私たちの現象学的解明の結果を、ハイデッガーによるそれと比較しながら、死の意味本質授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
 授業外学習・事後:授業内容確認する。考える。
8th 本質直観の練習②―「自由」の現象学的解明 「自由」について、各自で現象学的解明を行う―材料集め、グルーピング、エポケー授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
 授業外学習・事後:授業内容確認する。
4th Quarter
9th 本質直観の練習②―「自由」の現象学的解明 「自由」について、各自で現象学的解明を行う―「自由」に関連するノエマ-ノエシスのつながりや重層を丹念に記述する授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
 授業外学習・事後:授業内容確認する。
10th 本質直観の練習②―「自由」の現象学的解明 「自由」について、各自で現象学的解明を行う―「自由」の意識における核心的要素と周辺的要素を見分け、意味本質を示す。授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
 授業外学習・事後:授業内容確認する。
11th 本質直観の練習②―「自由」の現象学的解明 「自由」に関する現象学的解明の結果を、ヘーゲルの「自己欲望」論と比較する
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
 授業外学習・事後:授業内容確認する。
12th 欲望の現象学 フロイトの無意識説を現象学的観点から読み解き、それを批判的に評価する。授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
 授業外学習・事後:授業内容確認する。
13th 欲望の現象学 フロイトの無意識説を、「自己」の現象学的分析のためにどのように利用できるかを理解する。授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
 授業外学習・事後:授業内容確認する。
14th 欲望の現象学 竹田青嗣による自己の現象学的解明としての欲望論・エロス論を読み解き、それを批判的に評価する。授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
 授業外学習・事後:授業内容確認する。
15th 期末レポートの返却と講評 返却された期末レポートおよび講評から、自身が行った現象学的開明を顧みる。
16th

Evaluation Method and Weight (%)

レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他Total
Subtotal10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000