情報処理Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 情報処理Ⅰ
科目番号 0076 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気制御システム工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 はじめての論理回路(森北出版)、プリント
担当教員 佐藤 圭祐

到達目標

・数の表現について説明できる。
・論理回路の基本について理解し説明できる。
・組み合わせ回路の基本について理解し、回路を構成できる。
・論理演算規則を理解し、真理値表を書くことができる。
・論理式の標準形を導くことができる。
・カルノー図を用いて論理式を最適化することができる。
・順序回路を構成することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1数の表現について理解し、2進数、16進数の演算ができ、説明できる。数の表現について理解し、2進数、16進数の演算ができる。数の表現について理解できず、2進数、16進数の演算ができない。
評価項目2基本論理回路を理解し、説明できる。基本論理回路を理解できる。基本論理回路を理解できない。
評価項目3組み合わせ回路の基本を理解し、回路を構成できる。組み合わせ回路の基本を理解できる。組み合わせ回路の基本を理解できない。
評価項目4論理演算規則を理解し、真理値表を書くことができる。論理演算規則を理解できる。論理演算規則を理解できない。
評価項目5論理式の標準形を導くことができ、説明できる。論理式の標準形を導くことができる。論理式の標準形を導くことができない。
評価項目7カルノー図を用いて論理式を最適化することができ、説明できる。カルノー図を用いて論理式を最適化することができる。カルノー図を用いて論理式を最適化することができない。
評価項目8加算回路,比較回路などを構成することができ、説明できる。加算回路,比較回路を構成することができる。加算回路,比較回路を構成することができない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現在、見えるところ見えないところ、また、規模の大きさを問わず様々なところにコンピュータが浸透している。この授業では、コンピュータをデジタル回路の応用例の一つと捉え、デジタル回路を扱うための数学や表現方法、回路の構成方法を学ぶ。講義内容の一部は、基本情報処理技術者の試験内容に沿っており、ぜひ資格試験にも挑戦してほしい。
授業の進め方・方法:
〇講義と演習
事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと
(授業外学習・事前)授業内容を予習しておくこと
(授業外学習・事後)授業内容の復習を行うこと
〇単位追認について
総合評価が60点に満たない者に対して,願い出しかつ十分な学習が認められる場合に追認試験を行う.試験範囲は, シラバスの全範囲とする.追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては,総合評価を60点とする.評価方法及び評価基準は本試験と同じく筆記試験のみの評価とする.
注意点:
提出物の期限厳守。未提出の場合は不利な評価となる場合がある。
授業計画は学生の理解度に応じて変更する場合がある。
シミュレータを自分のPCにインストールし,論理回路の動作を自分で確認すること.
総合評価が50点に満たない者に対して,願い出しかつ十分な学習が認められる場合に追認試験を行う.試験範囲は, シラバスの全範囲とする.追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては,総合評価を50点とする.評価方法及び評価基準は本試験と同じく筆記試験のみの評価とする

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 数の表現
・2進数、16進数による数の表現方法および演算法について講義する。
10進数、2進数、16進数の相互変換を理解する。
2週 基本論理演算と真理値表
・基本論理演算と真理値表について講義する。
2入力1出力の論理演算を理解し、真理値表を作成できる。
3週 ブール代数および論理式の表現法
・ブール代数の基本および論理式表現について講義する。
ブール代数と図を用いた論理式の表現方法を理解する。
4週 基本論理回路
・基本論理回路と真理値表、タイムチャートについて講義する。
基本論理回路の種類と定義について理解し、真理値表およびタイムチャートを作成できる。
5週 展開定理と標準形(1)
・加法標準形による論理回路の表現について講義する。
加法標準形による論理回路の表現を理解する。
6週 展開定理と標準形(2)
・乗法標準形による論理回路の表現について講義。
乗法標準形による論理回路の表現を理解する。
7週 組合せ回路の構成方法
・組合せ回路の構成手順について講義する。
組合せ回路の構成手順を理解する。

8週 中間試験 第1~7週の理解度を確認する。
4thQ
9週 中間試験の答案返却と解説
論理式の簡単化(1)
・カルノー図を用いて論理式を簡単化する方法について講義する。
カルノー図を用いて論理式を簡単化する方法を理解する。
10週 論理式の簡単化(2)
・カルノー図を用いて論理式を簡単化する方法について演習する。
カルノー図を用いて論理式を簡単化する方法を実践により理解する。
11週 種々の組合せ回路
・デコーダ回路,マルチプレクサ回路の役割と動作について講義する。
デコーダ回路、マルチプレクサ回路の役割と動作を理解する。
12週 比較回路とパリティチェック回路
・比較回路およびパリティチェック回路の構成方法について講義する。
比較回路およびパリティチェック回路の構成方法について理解する。
13週 加算回路
・加算回路の構成方法について講義する。
加算回路の構成方法を理解する。
14週 まとめの演習 第9~13週の理解度を深める。
15週 期末試験 第9~13週の理解度を確認する。
16週 講義のまとめとアンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3後1,後2,後3,後4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力4000002060
専門的能力3000001040
分野横断的能力0000000