情報処理

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 情報処理
科目番号 0078 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気制御システム工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 新保, 松尾 共著,電子計算機概論,森北出版  柴田著,新・明解C言語 入門編,SBクリエイティブ
担当教員 佐藤 圭祐,石田 文彦

到達目標

1. 論理演算規則を理解し,真理値表を書くことができる.
2. 論理式の標準形を導くことができる.
3. カルノー図を用いて論理式を最適化することができる.
4. 組み合わせ回路を構成することができる.
5. 順序回路を構成することができる.
6. 初歩的なC言語プログラミングが実行できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理演算規則を詳しく説明できるとともに,任意の論理式から真理値表を書くことができる.論理演算規則を説明でき,標準的な論理式から真理値表を書くことができる.論理演算規則を説明できず,標準的な論理式から真理値表を書くことができない.
評価項目2真理値表から加法標準系と乗法標準形を導くことができる.真理値表から加法標準系を導くことができる.真理値表から標準系を導くことができない.
評価項目3カルノー図を用いて,4変数以上の論理式を簡単化できる.カルノー図を用いて,2変数以上の論理式を簡単化できる.カルノー図を用いて,論理式を簡単化できない.
評価項目4任意の組み合わせ回路を構成することができる.標準的な組み合わせ回路を構成することができる.組み合わせ回路を構成することができない.
評価項目5任意の順序回路を構成することができる.標準的な順序回路を構成することができる.順序回路を構成することができない.
評価項目6初歩的なC言語プログラミングが実行でき,コードを説明できる.初歩的なC言語プログラミングが実行できる.初歩的なC言語プログラミングが実行できない.

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
現在,見えるところ見えないところ,また,規模の大きさを問わず,様々なところにコンピュータが浸透している.この授業では,コンピュータをディジタル回路の応用例の一つと捉え,ディジタル回路を扱うための数学や表現方法,回路の構成方法を学ぶ. 講義内容の一部は,基本情報処理技術者の試験内容に沿っており,ぜひ資格試験にも挑戦してほしい.
授業の進め方・方法:
講義,演習
注意点:
授業計画は,学生の理解度に応じて変更する場合がある.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 導入,コンピュータの世界 授業の進め方を理解する.コンピュータの構成要素,ネットワークに関する基礎事項を理解する.
2週 基本論理演算と真理値表 2入力1出力の論理演算を理解する.
3週 ブール代数および論理式の表現方法 ブール代数と図を用いた論理式の表現方法を理解する.
4週 展開定理と標準形(1) 加法標準形による論理回路の表現を理解する.
5週 展開定理と標準形(2) 乗法標準形による論理回路の表現を理解する.
6週 組合せ回路の構成方法 組合せ回路の構成手順を理解する.
7週 論理式の簡単化(1) カルノー図を用いて論理式を簡単化する方法を理解する.
8週 論理式の簡単化(2) カルノー図を用いて論理式を簡単化する方法を実践する.
2ndQ
9週 中間試験
10週 中間試験の答案返却,解説
11週 種々の組合せ回路 デコーダ回路,マルチプレクサ回路の役割と動作を理解する.
12週 比較回路 比較回路の構成方法を理解する.
13週 パリティチェック回路 パリティチェック回路の構成方法を理解する.
14週 加算回路 加算回路の構成方法を理解する.
15週 期末試験
16週 期末試験の答案返却,解説,アンケート
後期
3rdQ
1週 順序回路 順序回路の特徴を理解する.
2週 フリップフロップ回路(1) RSフリップフロップ,JKフリップフロップの動作を理解する.
3週 フリップフロップ回路(2) Tフリップフロップ,Dフリップフロップの動作を理解する.
4週 順序回路の構成方法(1) 順序回路の表現方法と構成方法を理解する.
5週 順序回路の構成方法(2) 順序回路の表現方法と構成方法を実践する.
6週 カウンタ回路 カウンタ回路の動作を理解する.
7週 レジスタ回路 レジスタ回路の動作を理解する.
8週 中間試験
4thQ
9週 中間試験の答案返却,解説
10週 Linuxシステム Linuxシステムの操作を理解する.
11週 C言語の基礎(1) 基本的なC言語プログラミングの実行方法を理解する.
12週 C言語の基礎(2) 基本的なC言語プログラミングの実行方法を実践する.
13週 データ型 データ型,型変換を理解する.
14週 if文 初歩的なif文を理解する.
15週 課題
16週 課題の解説,アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合602000020100
基礎的能力45200001580
専門的能力150000520
分野横断的能力0000000