計測工学Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 計測工学Ⅰ
科目番号 0092 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気制御システム工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 電気計測基礎(電気学会)
担当教員 高田 英治,吉田 晃基

到達目標

1.測定手法や単位と標準など計測に関する一般的な事項を説明できる。
2.最小二乗法の原理を理解し、説明できるとともに、係数の計算を行うことができる。
3.各種電流計の原理や抵抗測定法、オシロスコープの原理を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1計測に関する一般的な事項を正しく理解し、詳しく説明できる。計測に関する一般的な事項を説明できる。計測に関する一般的な事項を説明できない。
評価項目2最小二乗法の原理を正しく理解し、詳しく説明できるとともに係数の計算を正しく行うことができる。最小二乗法の原理を理解し説明できるとともに係数の計算を行うことができる。最小二乗法について説明できず、計算もできない。
評価項目3各種電流計の原理や抵抗・周波数測定法、オシロスコープの原理を正しく理解し、詳しく説明できる。各種電流計の原理や抵抗・周波数測定法、オシロスコープの原理を理解し、説明できる。各種電流計の原理や抵抗・周波数測定法、オシロスコープの原理を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
基礎電気、電気回路、電子回路など、電気系基礎科目の知識に基づき、計測器の仕組みを理解してほしい。資格試験の計測分野に関係するとともに、卒業研究で実際に行う「測定」の基礎ととらえてほしい。
授業の進め方・方法:
計測工学の基礎について講義するとともに、演習等を通じ理解を深める。
授業計画は,学生の進捗に応じて変更する場合がある.
事前に行う準備学習︓前回の講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと
(授業外学習・事前)授業内容を予習しておくこと
(授業外学習・事後)授業内容の復習を行うこと
注意点:
授業計画は学生の理解度に応じて変更する場合がある。
本科目では、50点以上の評価で単位を認定する。評価が50点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を50点とする。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修科目

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 測定の基礎 直接測定と間接測定、偏位法と零位法、単位と標準等について理解し、これらを説明できる。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
2週 オシロスコープ オシロスコープの原理を理解し、説明できる。(内部での電子の動きの説明)
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
3週 オシロスコープ オシロスコープの原理を理解し、説明できる。(時間軸の掃引、トリガー、リサージュ図形)
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
4週 測定結果の処理 正規分布など誤差評価に関連する統計的な事項を理解し、それらの計測とのかかわりを説明できる。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
5週 間接測定の場合の誤差 誤差の伝搬則について理解し、計算により誤差を評価できる。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
6週 最小二乗法(1) 最小二乗法の原理を理解し、説明できる。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
7週 最小二乗法(2) 最小二乗法により係数の計算ができる。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
8週 最小二乗法(3) 最小自乗法全般を理解し、誤差の伝搬則から予測値の誤差を計算できる。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
2ndQ
9週 中間テスト これまでに学んだオシロスコープ、測定結果の処理、誤差評価、最小自乗法について説明し、計算することができる。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
10週 電気計器(1) 指示電気計器の一般的な特徴や、分類と階級について理解し、説明できる。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
11週 電気計器(2) 可動コイル型計器、電流力計形計器、整流型計器の原理について説明できる。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
12週 電気計器(3) 熱電型計器、可動鉄片型計器について説明できる。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
13週 表示値計算 各種計器の出力値の計算方法を理解し、実際に計算できる。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
14週 表示値計算演習 各種計器の出力値の計算方法を理解し、実際に計算できる。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
15週 抵抗・周波数測定 抵抗および周波数測定法について理解し、説明できる。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。3
洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。3
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。3
酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。3
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。3
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。3
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。3
中和反応がどのような反応であるか説明できる。3
中和滴定の計算ができる。3
酸化還元反応について説明できる。3
イオン化傾向について説明できる。3
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。3
ダニエル電池についてその反応を説明できる。3
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。3
一次電池の種類を説明できる。3
二次電池の種類を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合55000045100
基礎的能力000004545
専門的能力550000055
分野横断的能力0000000