応用数学Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 応用数学Ⅱ
科目番号 0096 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 電気制御システム工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 基礎解析学(矢野健太郎、石原繁著、裳華房)
担当教員 藤崎 明広

到達目標

1. 与えられた複素関数が正則関数かどうかを判断し,正則関数の場合微分をすることができる。
2. 与えられた複素関数の積分を行うことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
与えられた複素関数が正則関数かどうかを判断し,正則関数の場合微分をすることができる。与えられた複素関数が正則関数かどうかを判断し,正則関数の場合微分をすることができる。与えられた複素関数が正則関数かどうかを判断することができる。与えられた複素関数が正則関数かどうかを判断しすることができない。
与えられた複素関数の積分を行うことができる。留数定理を応用して実数関数の積分を計算することができる。与えられた複素関数の積分を行うことができる。与えられた複素関数の積分を行うことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-5 説明 閉じる
JABEE 1(2)(c) 説明 閉じる
ディプロマポリシー DP2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
工学においては数理モデルを用いて現象を記述し、その解析を行うことによって理解を深めることが必要になる。本講義ではそのために必要な数学的な道具として複素関数論を学ぶ。複素関数論はフーリエ、ラプラス変換の基礎であると同時に実数関数の積分への応用など工学を学ぶ上で必要不可欠な知識である。この講義では、これらの内容を理解するために講義をおこなうとともに、演習問題を解き、より理解を深めることを目標とする。
授業の進め方・方法:
講義および演習
注意点:
3年までの数学の理解を前提として講義をするので,わからないことがあれば復習をしておくこと。
また,授業前日には授業資料及び教科書の該当箇所を読んでおき,授業後には授業中にやった練習問題,または教科書の練習問題を解き直しすこと.レポートが課された場合には問題を解いて提出すること,
本科目では、60 点以上の評価で単位を認定する。
評価が 60 点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることがで きる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その 評価を 60 点とする。
学修単位のため,15時間相当の授業外学習が必要である 

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 複素数、複素数の性質,n乗根 複素数の計算、極形式,複素数のn乗根の求め方を学ぶ
2週 複素関数と関数の極限 複素数列、複素関数、および複素関数の極限の求め方を学ぶ
3週 正則関数 複素関数の微分の定義、冪級数の微分公式を学ぶ
4週 コーシー=リーマンの方程式 コーシー=リーマンの方程式を用いて正則性の判別をする
5週 基礎的な正則関数(I) 指数関数、三角関数を学ぶ
6週 基礎的な正則関数(II) 対数関数を学ぶ
7週 複素積分 複素数の定積分の具体的計算を学ぶ
8週 中間テスト
4thQ
9週 中間テストの解答
10週 コーシーの定理 コーシーの定理とその拡張を学ぶ
11週 コーシーの積分表示 コーシーの積分表示とその拡張を学ぶ
12週 テーラー展開、ローラン展開 テーラー展開、ローラン展開を学ぶ
13週 留数定理 留数定理を用いて積分を計算する
14週 留数とその応用 留数定理を実数の積分に応用する
15週 期末試験
16週 答案返却 答案返却,解説,および授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000