電気磁気学Ⅲ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 電気磁気学Ⅲ
科目番号 0102 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 電気制御システム工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 電気磁気学【第2版・新装版】 安達三郎・大貫繁雄 共著 森北出版
担当教員 西 敏行

到達目標

1.磁性体中の磁界を理解し、磁界を計算できる。
2.ファラデーの法則に基づいて、電磁誘導により生じる起電力を計算できる。
3.各種コイルにおける自己・相互インダクタンスを計算できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1磁性体中の磁界を正しく理解し、応用問題を解くことができる。磁性体中の磁界について基本的な問題を解くことができる。磁性体中の磁界を計算できない。
評価項目2ファラデーの法則を正しく理解し、電磁誘導により生じる起電力に関する応用問題と解くことができる。ファラデーの法則により電磁誘導で生じる起電力に関する基本的な問題を解くことができる。ファラデーの法則により電磁誘導で生じる起電力を計算できない。
評価項目3各種コイルにおける自己、相互インダクタンスを正しく理解し、応用問題を解くことができる。各種コイルにおける自己、相互インダクタンスの基本的な問題を解くことができる。各種コイルにおける自己、相互インダクタンスを計算できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-2 説明 閉じる
JABEE 1(2)(d)(1) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(d)(2) 説明 閉じる
JABEE 2.1(1) 説明 閉じる
ディプロマポリシー DP2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
4年生前期で学んだ静磁界の基礎を発展させ、静磁界における各種現象を扱い、その応用、利用について習得することを目的とする。授業では、磁性体、電磁誘導、インダクタンス等について勉強する。
授業の進め方・方法:
教員単独による講義
注意点:
授業で習う例題や演習問題を自分で実際に解く練習をすることが重要である。
試験の成績を100%で評価する。学年評価は、中間試験と期末試験の平均点とする。
本科目では、60点以上の評価で単位を認定する。
評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。
学修単位のため、15時間相当の授業外学習が必要である。
授業外学修・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学修・事後:授業内容に関する課題を解く。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修科目

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 磁性体、磁界の強さと透磁率(1) 磁化の強さと磁化電流、磁性体について説明できる。
学修単位のため、15時間相当の授業外学習が必要である。
授業外学修・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学修・事後:授業内容に関する課題を解く。
2週 磁界の強さと透磁率(2) 磁化の強さと磁化電流を使って磁性体中の磁界について説明できる。
学修単位のため、15時間相当の授業外学習が必要である。
授業外学修・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学修・事後:授業内容に関する課題を解く。
3週 磁性体の境界条件(1) 磁性体境界面における境界条件を説明できる。
学修単位のため、15時間相当の授業外学習が必要である。
授業外学修・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学修・事後:授業内容に関する課題を解く。
4週 磁性体の境界条件(2) 磁性体境界面における境界条件を導出できる。
学修単位のため、15時間相当の授業外学習が必要である。
授業外学修・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学修・事後:授業内容に関する課題を解く。
5週 磁気回路 磁気回路を使って磁束を求めることができる。
学修単位のため、15時間相当の授業外学習が必要である。
授業外学修・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学修・事後:授業内容に関する課題を解く。
6週 電磁誘導、ファラデーの法則、レンツの法則 電磁誘導、ファラデーの法則、レンツの法則を説明できる。
学修単位のため、15時間相当の授業外学習が必要である。
授業外学修・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学修・事後:授業内容に関する課題を解く。
7週 導体の運動による起電力(1) 導体の運動により生じる起電力を説明できる。
学修単位のため、15時間相当の授業外学習が必要である。
授業外学修・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学修・事後:授業内容に関する課題を解く。
8週 導体の運動による起電力(2) 単極誘導について説明できる。
学修単位のため、15時間相当の授業外学習が必要である。
授業外学修・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学修・事後:授業内容に関する課題を解く。
4thQ
9週 中間試験 第1週~8週の内容の理解度を測るために中間試験を実施する。
10週 答案返却、解説
インダクタンス
答案を返却し、解説する。
コイルの自己、相互インダクタンスについて説明できる。
学修単位のため、15時間相当の授業外学習が必要である。
授業外学修・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学修・事後:授業内容に関する課題を解く。
11週 インダクタンスのもつ磁気エネルギー インダクタンスの磁気エネルギーを求めることができる。
学修単位のため、15時間相当の授業外学習が必要である。
授業外学修・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学修・事後:授業内容に関する課題を解く。
12週 インダクタンスの計算 各種インダクタンスの値を計算することができる。
学修単位のため、15時間相当の授業外学習が必要である。
授業外学修・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学修・事後:授業内容に関する課題を解く。
13週 変位電流、マクスウェルの方程式、電磁波 変位電流、マクスウェルの方程式、電磁波について説明できる。
学修単位のため、15時間相当の授業外学習が必要である。
授業外学修・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学修・事後:授業内容に関する課題を解く。
14週 総合演習 インダクタンス、磁界のエネルギー、変位電流等の演習問題を解くことができる。
学修単位のため、15時間相当の授業外学習が必要である。
授業外学修・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学修・事後:授業内容に関する課題を解く。
15週 期末試験 第10週~14週の内容の理解度を測るために、期末試験を実施する。
16週 答案返却、解説、授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電磁気磁性体と磁化及び磁束密度を説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5
電流が作る磁界をアンペールの法則を用いて計算できる。4後13
磁気エネルギーを説明できる。4後11
電磁誘導を説明でき、誘導起電力を計算できる。4後6,後7,後8,後14
自己誘導と相互誘導を説明できる。4後10,後14
自己インダクタンス及び相互インダクタンスを求めることができる。4後11,後12,後14

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000