電子回路Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 電子回路Ⅱ
科目番号 0106 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 電気制御システム工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 樋口英世 著 例題で学ぶアナログ電子回路入門 森北出版
担当教員 多田 和広

到達目標

1. 増幅器の周波数特性(遮断周波数)を計算できる。
2. 差動増幅器の動作を理解し解析できる。
3. 各種電力増幅器の特徴を理解し解析できる。
4. 負帰還増幅器を解析できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1増幅器の周波数特性(遮断周波数)を計算でき、応用問題を解くことができる。増幅器の周波数特性(遮断周波数)を計算でき、基本的な問題を解くことができる。増幅器の周波数特性(遮断周波数)を計算できない。
評価項目2差動増幅器の動作を理解し解析でき、応用問題を解くことができる。差動増幅器の動作を理解し解析でき、基本的な問題を解くことができる。差動増幅器の動作を解析できない。
評価項目3各種電力増幅器の特徴を理解し解析でき、応用問題を解くことができる。各種電力増幅器の特徴を理解し解析でき、基本的な問題を解くことができる。 各種電力増幅器の特徴を解析できない。
評価項目4負帰還増幅器を理解し解析でき、応用問題を解くことができる。負帰還増幅器を理解し解析でき、基本的な問題を解くことができる。負帰還増幅器を解析できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-6 説明 閉じる
JABEE 1(2)(d)(1) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(e) 説明 閉じる
ディプロマポリシー 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気系の学生にとって電子回路は重要な基礎科目のひとつである。増幅作用やスイッチング特性を特徴とする半導体素子を用いた回路についての基礎的な考え方と知識を学ぶことが「電子回路」の目的である。後期では前期で学んだことを基にし、応用面を重視して種々の分野を学ぶ。
 具体的には、増幅回路の周波数特性が現れる原因の理解と解析方法について学ぶ。さらに実際的回路として差動増幅や電力増幅,負帰還回路の基礎と応用についての基本的知識を身につけることをめざす。
授業の進め方・方法:
教員単独による講義を実施する。
注意点:
授業計画は、学生の理解度に応じて変更する場合がある。
本科目では,60点以上の評価で単位を認定する.評価が60点に満たない者は,願い出により追認試験を受けることができる.追認試験の結果,単位の修得が認められた者にあっては,その評価を60点とする.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 FETの特徴と小信号等価回路 FETの特徴、及び小信号等価回路について学習する。
2週 FET増幅器の形式及びバイアス回路 各種の基本増幅回路の形式とFETのバイアス回路について学習する。
3週 小信号の増幅-交流増幅器 標準的交流増幅器を小信号等価回路により解析する。
4週 入出力インピーダンス 増幅器の入出力インピーダンスを小信号等価回路により解析する。
5週 増幅回路の周波数特性(低域特性) 結合コンデンサ,バイパスコンデンサの周波数特性への影響を調べる。
6週 増幅回路の周波数特性(高域特性) トランジスタの寄生容量と増幅器の高域特性の関係を理解する。
7週 多段増幅回路 CR結合による多段増幅器の特性を解析する。
8週 差動増幅器 差動増幅器を解析し,その特徴を理解する。
2ndQ
9週 中間テスト
10週 中間テストの解答 中間テストの解説
11週 電力増幅器の考え方,A級電力増幅器 電力増幅回路の基本的考え方を学び,A級電力増幅器を解析する。
12週 B級プッシュプル電力増幅器 B級プッシュプル電力増幅回路を解析する。
13週 帰還回路 帰還回路の考え方の基礎を理解する。
14週 負帰還増幅器 負帰還増幅器の特徴を理解する。
15週 期末試験 期末試験
16週 期末試験の解答とアンケート 期末試験の返却、解答と解説、アンケート回収を行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。4
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。4
演算増幅器の特性を説明できる。4
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度課題その他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力0000000
専門的能力80000200100
分野横断的能力0000000