電子工学Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 電子工学Ⅰ
科目番号 0129 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 電気制御システム工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 基礎電子工学 第2版 藤本晶 著 森北出版
担当教員 多田 和広

到達目標

1.真空中の電子の運動を説明できる
2.固体中の電子の振る舞いをエネルギーバンドを用いて説明できる
3.ホール効果について説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1真空中の電子の運動を正しく説明できる真空中の電子の運動を説明できる真空中の電子の運動を説明できない
評価項目2固体中の電子の振る舞いをエネルギーバンドを用いて正しく説明できる固体中の電子の振る舞いをエネルギーバンドを用いて説明できる固体中の電子の振る舞いをエネルギーバンドを用いて説明できない
評価項目3ホール効果について正しく説明できるホール効果について説明できるホール効果について説明できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-6 説明 閉じる
JABEE 1(2)(d)(1) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(e) 説明 閉じる
ディプロマポリシー 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
1.真空中の電子の運動を説明できる
2.固体中の電子の振る舞いをエネルギーバンドを用いて説明できる
3.ホール効果について説明できる
授業の進め方・方法:
教員単独による講義
注意点:
授業計画は、学生の理解度に応じて変更する場合がある。
本科目では,60点以上の評価で単位を認定する.評価が60点に満たない者は,願い出により追認試験を受けることができる.追認試験の結果,単位の修得が認められた者にあっては,その評価を60点とする.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 電子工学の概要と真空中の電子 電子工学の歴史を知る
2週 真空中の電子 真空中の電子が電界から受ける力を知る
3週 真空中の電子 真空中の電子が磁界及び電界から受ける力を知る
4週 原子内の電子 電子の粒子性と波動性について知る
5週 原子内の電子 ボーアの原子模型と電子のエネルギーの量子性について知る
6週 固体内の電子 井戸型ポテンシャル中の電子のエネルギーについて知る
7週 固体内の電子 光子について知り、電子の放出と仕事関数について理解する
8週 中間試験 中間試験を解く
2ndQ
9週 中間試験の解答、自由電子モデル フェルミディラック統計およびパウリの排他律について知る
10週 エネルギーバンドの形成 エネルギーバンドの形成について知る
11週 エネルギーバンドと電気伝導性 価電子帯と禁制帯と伝導帯のエネルギー状態を知る
12週 半導体の種類と特徴 半導体の基礎物性について理解する
13週 ドリフト電流と拡散電流 伝導体の電子とドリフト電流について知る
14週 半導体の電気伝導 真性半導体と不純物半導体のエネルギーバンドについて知る
15週 ホール効果 ホール効果とその測定と利用について理解する
16週 期末試験 期末試験を解く

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子工学電子の電荷量や質量などの基本性質を説明できる。3
エレクトロンボルトの定義を説明し、単位換算等の計算ができる。3
原子の構造を説明できる。3
パウリの排他律を理解し、原子の電子配置を説明できる。3
結晶、エネルギーバンドの形成、フェルミ・ディラック分布を理解し、金属と絶縁体のエネルギーバンド図を説明できる。3
金属の電気的性質を説明し、移動度や導電率の計算ができる。3
真性半導体と不純物半導体を説明できる。3
半導体のエネルギーバンド図を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力0000000
専門的能力70000030100
分野横断的能力0000000